アウトドアライフの宝庫

我が校があるこのCounty(　群　)は山紫水明とまではいかなくとも
その恵まれた自然の中で様々なアクティビティーが楽しめる。
私がドミトリーの仲間と週末によくやったのを例に挙げてみよう。

まず季節柄夏の遊びと言えば「川遊び」がある。
単純に泳ぐもよし、崖の上から深みへダイブするもよし、岸で甲羅干しするのもよい。
女子の中にはちゃんと水着を着てる者もいて、限られた太陽の光をこれ見よがしに
取り込む努力をしていた。　白人は可哀想なほど焼けない。
しかし、泳ぐには川の水があまりにも冷たすぎるよ。
 

究極はトラックのタイヤチューブ(アメリカのやつはまた馬鹿でかい)に乗っての
急流下り、チュービングだ。　これは面白過ぎた。
陽水の少年時代が流れる中、子供たちがキャッキャとはしゃぐ映画の一シーンのように
完全に子供へ逆戻り。

そうそう、川と言えば忘れていけないのがフライフィッシングだ。
自慢の自作フライでバスやトラウトを仕留める。　キャッチアンドレリースなので
獲物は食さない。　あくまでも腕とフライの仕上がりをチェックするらしい。
斜め向かいの部屋にこのフライづくりの名人マークがいた。
スウェーデン系アメリカ人で、そう言えばどことなくロンブーの亮に似てるかも知れない。
マークの手ほどきを受けてマイフライに挑戦してみたが、どう見ても死んだハエにしか見えない代物が
出来上がった。　カエルだったら間違って喰い付いてくれたかもなあ。

トレッキング、ハイキング、キャンピングの類はあまりにも当たり前なので、ここでは割愛させて
いただくことにするが、シエラネバダ山系でやるのは最高だと言うことは付け加えない訳には
いかないだろう。　それと冬は勿論ぱふぱふスノーでやるスキーは格別だ。
スキーの話は海外スキー別編でご紹介させていただきたい。

あと、私は遠慮させていただいたが、相方は岩場を見つけてはフリークライミングを好んで
やっていた。　未だに登れそうな物が眼前にあれば、自然と体が動くそうだ。
彼が日本へやって来た時に大阪城へ行ったことがある。　ご存知の方も多いと思うが、お城には石垣が
付き物であり多聞に漏れず大阪城には石垣が多い。
あとはご想像にお任せするが、今の彼はあの時の行為をすごく恥じているようだ。

実は霧がとても有名で雨も結構多いこの地方、初夏から真夏にかけてが唯一アウトドアを満喫できる
季節なのである。
だから週末はみんなでよく遊んだもんだ。　特に近くの公園で男女混合タッチフットボールや
学校のグラウンドでは男子だけのガチンコ・ソフトボールをやった。
どちらも私の得意とする球技であった為、相当活躍する場面が登場するのであった。

前出向かいの部屋のK大生は、アメリカ人が抱く日本人像そのものの人だったので、そこへ規格外の
私が登場したことによって、彼らの日本人ステレオタイプは木端微塵に吹っ飛んだのであろう。
そして、日本の女子ソフトが世界の頂点を極め、アメリカとは常にライバルの火花を散らしているのは
３０年以上前に私が一人ゲッツーの美技を披露し、彼らから賞賛を受けた時にその運命は
決まっていたのかも知れない(相変わらずメデタイ）。

タッチフットボールも仲間の中には高校時代のフットボール選手がいて、時折真剣にプレーをする。
いいとこ見せたいもんなあ、やっぱり。
クウォーターバックをやらせてもらった時に、ラインバッカーだったメキシコ系アメリカ人の
ランディーに、二度ほど走りながら後方へロングのスクリュ―パスを出してやったら
見事タッチダウンを決めたのだ。　本人は大喜びでまたまた賞賛をいただいた。

話が専門的になってしまったみたいで申し訳ないです。　中学からラグビーをやってたんで
つい力が入ってしまいました。

これが奏功して、学期末には寮でモスト・アグレッシブ・アスリート大賞をいただいた。
手作りの賞状は今でも大切にしまってあり宝物のひとつである。　
別々のが２枚あるので、どうやら２学期連続で受賞したようだ。

今朝のメールで元相方のトムが偶然にもフットボールをやっている時の写真やら、ネタになりそうな
のをいくつか送ってくれていた。　懐かしい奴らが写っている。
どうやら彼もこのブログに参加したいようだな。　異常に興味を持っているから。
その前に日本語を勉強させないと．．．。

タグ：アウトドア フライフィッシング 疑似餌 アメリカンフットボール ラグビー ソフトボール