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Oh, San Francisco [留学生日記]

[車(RV)]幌馬車の荷台に乗って西部開拓の新天地目指して...にも似たような珍道中もいよいよフィナーレへ。
ポンコツよ! あれがゴールデンゲートブリッジだ。
実際に車で渡るとその迫力も倍増する。 ベイブリッジやレインボーブリッジをもってしても適わないか。
ここを渡ればいよいよサンフランシスコの街並みだ。 懐かしのコイトタワーがゆっくりと
近づいて来て、ちょっと場違いな我らのマーク号は一路市中へと進む。

マークの厚意で宿泊施設の前まで送ってくれることになる。
起伏が結構ある街だが通りは碁盤目状になっていて、一方通行が多いこと以外、案外
分りやすい所なのだ。 車とケーブルカーがうまく共存し、ものすごく沢山の人が
往来する立派な大都市。[ビル] 我が大学の町とはえらい違いである。

車が止まり荷物を外に出すと、トムとマークには暫しの別れ、ミスター日本人には懇情の(?)
別れを告げることに。 最後くらいは日本語で挨拶させろよと言わんばかりに、旅の無事と
今後の健闘をJapaneseで伝える。 久し振りに喋るニ・ホ・ン・ゴである。
車はこの後トムの実家があるシリコンバレーを経由して、マークの故郷サンディエゴまでの
長旅に向かった。 ここからいったい何キロあるんだろうか? [車(RV)]

愛着が湧いてしまったハウスの後姿を見送りつつ、荷物両手に提げて宿泊所の中へ入る。
夕方にはまだ太陽が高く、施設内にも人影はまばらで閑散としている中に
半オクターブくらい高めのフロントクラークの声が響いた。 長身の白人のオッチャン。
やけに物腰が柔らかく親切でもある。 2か月ほど世話になる旨を伝えパス―ポートを提示し
支払方法などを確認する。 この時は勿論クレジットカードなど持っていなかったので
オールキャッシュで決済しないといけないのが難点である。 勿論2か月分全部よこせとは
言われなかった。[家]

鍵を受け取り2階の部屋へ上がる時、やたら廊下がきしむ。 落ち着いて見渡すとかなり古い
建物だとすぐに気付く。 部屋の扉もノブを含めて年代物だ。 まさしく洋画に登場する
あの古アパートを想像していただくと分り易い。 ベッドに机といす、奥にはトイレと洗面台
ランプが2つとちっちゃなクロセット余計な物は一切ない部屋だ。 カーペットはと言うと
裸足になるにはかなりの勇気がいると言う感じか。

あまりに懐かしかったので駄目もとで調べたら、現在も健在で、しかもホテルみたいな扱われ方を
してるのには正直びっくりした。 長期間経済的にサンフランシスコに滞在したいという方がいたら
レジデンス・クラブはお勧めかも知れない。

今日の夕食からどうぞと言われたので、それまで部屋でくつろぐことにした。
ベッドの上にシスコの地図を広げ、町の探索計画なるものを作った。学校が始まるまであと
一週間あるので結構廻れそうだ。 それに2か月も居るのだからそう焦ることもないだろう。

そうこうする内に夕食の時間となったので、一階の食堂へ降りて行った私は... 見たのであった。
テーブルに仲良く座り楽しそうに食事をするカップルを。 ここまでは普通なのかもしれないが
かなりの確率で男同士か女同士のカップルなのである。 それも観光客ではなく明らかに勤め人と
言う感じの人々。 察しの早い方ならもうお分かりであろうが、この街は何で有名かと言うことを。
一瞬複雑な心境になりかけたが、考えてみると人に危害を加えそうにない心優しい人達なわけで
これ程ある意味安心できる場所も無いのではないかと。

大学の食事を種類と質に至って可なり落とした、そんな食事ではあるが、とにかくその場の
光景や雰囲気が妙に物珍しく、慣れるまでに多少時間は掛かったものの、決して嫌いな『場』
ではなっかことは確かである。 
街中では同性のカップルだが、彼らが普通に演じる「恋人同士」の光景も、慣れと言うものは
怖いものでそのうち自然に写り出すので、たまに異性同士のそういう場面に出くわすと
なんだか不自然な様にも思えてきたりしたもんだ。
こんな調子でよくも正気で大学へ帰ってこれたもんだと、今更ながらに思うところである。
当たり前と言えばそれまでだが。

宿のそばに世界的にもゲイが集う場所として有名なポークストリートがある。
色んなショップが立ち並ぶ一種独特な通りである。 ファストフード店を何度か利用したことが
有るのだが、店の造りにある共通点があるのを発見したのだ。
当たり前かもしれないが、通りを眺めるカウンターが必ず備わっている。
しかし、座っている人を見ていると、口を動かすよりも外を眺めている時間の方がかなり長いのだ。
つられて自分も外を見ていると、目の前で軽度の追突事故が発生した。 なんという出来事か。
事故を起こした人には悪いと思いつつ、しばらくこの模様をネタにさせていただいた。
ごめんなさい!


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