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San Francisco Tour [ちょっとブレイク]

宿の辺りだけでもかなり刺激が強いのだが、サンフランシスコと言う街は実に奥が深く
そしてア―ティスティックである。
街の全盛期はかなり前に終わってしまい、今は寂れた静かな街になってしまったのは
非常に残念でしょうがない。 皆さんが目にするアメリカ旅行のパンフレットから
『7日間サンフランシスコ&ディズニーランドの旅』のような謳い文句が消え去ってしまっている事に
お気付きだろうか。 事実日本人観光客が激減してからはこの街にあった生粋の日本食店が
姿を消してしまったようだ。 代わりに器だけ引き継いだ外国人経営の「なんちゃって、日本食」が増えた。

短期間でも住んだ者の根贔屓かも知れないが、アメリカへ来る度にこの街をわざと経由するような
行程にしてしまい、懐かしい場所へ行っては思い出に浸ること多しである。
乗継便は断然ロス・アンジェルスの方が多いが、あの煩わしくやけに時間の掛かるセキュリティー
チェックを考えると、スイスイとストレスフリーで利用できるサンフランシスコは外せない。
乗継便の都合に合わせて最低必ず一泊はしてしまう。

まずやはり外せないのがケーブルカーに乗ることだ。 主線だったと思うが確かパウエルストリート
から出発してフィッシャーマンズワーフへのライドが観光気分を盛り上げてくれる。
始終点ともケーブルカーの方向転換用ターンテーブルがあって、ドライバーとの記念撮影にも
最適だと思う。 途中この街独特の建物やそこに住む人たちを見ていると、あの2か月間が非常に
懐かしく思えてくるのだ。 また坂のてっぺんから眺めるアルカトラス島も、絵葉書よりずっと美しい。

終点のフィッシャーマンズワーフはボイルしたワタリガニとクラムチャウダーの店が
風物詩のようになっているが、昔に比べるとかなり数が減ったような気がする。 
代わりになんでこんなに居るのと言いたいくらい増えたのが、なぜか甲羅干しをするアシカの群れだ。
繁殖力がすごいのか、天敵がいないのが幸いしてかは知らないが、相当な数である。
色んな土産物屋やショップが立ち並ぶピア39は相変わらずのようだが、その分街中のショップが
かなり減ってしまったような気がする。

花好きやカップルにはケーブルカーの路線を換えてロンバルトの坂へ行くのが良い。
坂のてっぺんからくねくねと続く道路を、両脇の家と花壇を見ながら車でも降りて来れる
ちょっと奇妙な反面メルヘンチックなスポットである。

また話は逸れるが、車と言えばあのサンフランシスコ滞在中に一時、車を預かることになった。
訳は話すと長くなるので割愛するが、向う見ずにもマニュアル車でもあったのだ。
この街でマニュアル車を操ることが出来れば、F1ドライバーにもなれる?なんてことは無いが
私の運転および路駐技術は格段に向上したことは言うまでもない。
しかし、その大きな代償として、クラッチを新品にした車を返却する羽目になったが...。
だからこの日本でも、函館や長崎で運転しろと言われても、全然平気なのだ...と思う!?
坂道発進・坂道縦列駐車はお手の物である...はずだ!? たまに急坂で路駐してる車の前輪が
まっすぐ前を向いているのを見かけると、駄目出ししてしまう癖は未だに抜けていない。

少し足を延ばせるのであれば、ゴールデンゲートブリッジを渡ってサウサリートまで行きたい。
ヨットハーバーと高級コンドミニアム&別荘が立ち並ぶセレブな町だ。
天気が良くても霞んでいる時が多いが、対岸にダウンタウンのビル群が見えてなかなかいけてる。

サンフランシスコへ来ると何故かチャイニーズが食べたくなるので、一泊でもわざわざチャイナタウンまで
出向くことがある。 昔ほどの賑やかさは無くなったが、多くの店が頑張って商売している。
その中の一軒にお気に入りの店がある。 今日現在存在しているかは定かではない事を前置きして
紹介すると、香港から移民して来た家族がやっている広東料理の店で、高級感は無いが
家族食堂的で馴染みやすい。 会話はもちろん英語で大丈夫なのだが、片言の広東語を話すと
やたらと喜んでくれサービスもかなりレベルアップするのだ。

ビールの後グラスワインを注文すると、キッチンから親父さんがグラスを両手で持ちながらしかも摺り足で
ゆっくりとこちらへやって来るので、思わずそのグラスへ目をやると、なんと表面張力を目一杯利用した
これぞ並々と言わんばかりのワインが慎重に目の前に置かれたのだ。
一杯でも十分だが、親父さんの摺り足がもう一度見たくて、ついもう一杯頼んでしまう。
いっぱい笑って食べた後店の外へ出ると、
突然の静けさと薄暗さに先程とのギャップを感じてしまい
何だか急に淋しくなってしまう。 ちょっと辛い瞬間である。

再び明かりを求めるなら、ここからユニオンスクエアまで行かないと拝めない。
歩くには8ブロック程あるので腹ごなしと思えばいい運動だが、勇気もいるところだ。
スクエアの周りには老舗ホテルのウェスティン・セントフランシスや近代チェインのグランドハイアットをはじめ
ニーマンマーカスやサックスフィフスアベニューなどのデパート他、高級ブランドのブティックも軒を連ねている。
この手の達人曰く、この街はある意味穴場だそうだ。

車が無くても十分自分の足でしっかりと吸収できる街、それがサンフランシスコ。
書いてる内にまた行きたい虫が騒ぎ出したようだ。


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