SSブログ

キャンパスライフ [留学生日記]

本号を始める前にお詫びを一つ申し上げます。

 

昨晩、一瞬アップしました新着物はその登場が1年余り早すぎたと確証しましたので
一端、非公開とさせていただきました。 一瞬の内にお読みになれた方、一年先取りしましたね。
記事は後ほど一年後にアップさせていただきます(あくまでも実際の時間経過ですよ[わーい(嬉しい顔)])。
以後、時代考証には充分気を付けたいと思います。 [ふらふら]

ローカルなラグビーの2大イベントも終わったらしく、いよいよこの町も冬支度に入ります。
と言いましても、雪は降ることなく、代わりに雨がシトシトとやってくれます。
気温も一番寒い時で確か5度前後だったと記憶しています。 しかし、内陸に目をやれば
真白くなったシエラ山系が美しくたたずんでいます。

そうそう、冬の前のもう一つのイベントとしてハローウィンがありますが、近年日本の方が凄いので
いつもの馬鹿騒ぎはここでは割愛します。
サンクスギビングデーは本来なら家族一同介して、ターキーを食べるわけですが、寮生活をしている
みんなは残念ながら家族と離れて過ごします。
その代りと言ってはなんですが、カフェテリアでターキーが振る舞われ、みんなで出来る限りの
正装をして出かけたのを覚えています。 誰かがお祈りを捧げてからいただきました。

以前、トイレとシャワーは共同だと紹介しましたが、朝シャワー派たちの朝は戦場そのものです。
と言うか私を除いて全員そうなんですけど、勿論。 競争相手が居ない夜のシャワールームはちょいと
不気味な時もありました。 しかしトイレはそう言う訳には行きません。 
アメリカでは公共男子トイレの大便器の戸は、床から数十センチほど空いているのが普通です。
満室状態を外から眺めると、たいそう間抜けな光景でもあります。
その内慣れてくると、足元を見ただけで誰が入っているかが分るようになるのでしょうか
占拠時間が長引くと遠慮無く名指しでクレームが飛んで来ます。 
がしかし、実力行使や妨害行為はNGでしたよ。
この間から考えていたんですが、今更ながらバスルームの清掃はいったい誰がやっていたのかと言う
大きな疑問が立ちはだかっています。 記憶が正しければ自分は見た事ないんです。

洗濯は週一と言うところでしょうか、大学のブックストアでは商魂たくましく、ランドリーバッグも
販売しており、まんまと引っかかった口であります。
ランドリー室に残されたさまざまな忘れ物、意外と持ち主が現れないんですよね。中には笑える
シロモノもありましたが、ここでは紹介を控えておく事にします。

爬虫類オタクの新寮長ウェインはどちらかと言えば上から抑えたがる軍隊派。 ですから新入生とは
しょっちゅう揉めていました。 せっかく親元から離れて自由になれたのにと言うところでしょうか。
ウェインの部屋はさしずめ熱帯ジャングルでした。 大きいのから小さいのまでウジャウジャ居てね。
さすがのマッチョ女子達も彼の部屋へは近付くことはなかったみたいです。

でもうちの寮ってペットOKだったのかなぁ!? 犬や猫は居なかったはずだし。

授業の事にも多少触れておきましょう。
うちの大学は3学期制(現在は2学期制)なので、2学期制に比べると卒業履修単位と各授業時間数が
多かったです。 一般教養科目は必然的に受講者が多いので、使用する教室も比例しますが
専門必須科目ともなると、さながら少数精鋭方式の学習塾のようです。
成績はGP(Grade Point)で表され、アルファベットで良い順にA,B,C,D,FとこれにABCの場合は
+と-が付いて来ることがあります。 これを点数換算するとA=4, B=3, C=2, D=1, F=0となります。

これら成績ポイントの平均値がGPAと呼ばれるものです。 そしてこのGPAが2.0を下回ったら
以前にも紹介したアカデミック・プロベーション(成績不振者観察処分)に入れられてしまいます。 [がく~(落胆した顔)]
我が校の場合、次学期に2.0以上へ成績が向上しなければ退場処分となってしまいます。 [もうやだ~(悲しい顔)]
反対に、修士課程へ進む場合はGPA3.5ポイント以上が必要となります。 つまり最低でも常にAとBが
同じ数だけ取れていなければいけないということですね。
ちなみに"F"の寮内での呼び方はまともな方からfailure, flunk,そしてご想像のとおりf〇〇ked upです。

当時の異色と言ってはなんですが、私には非常に珍しかったクラスがコンピューターでした。
その存在を初めて大学で見た時はやっぱり非常な驚きでした。 すかさず選択科目で受講することに。
スティール製のCRTのモニターにグリーの文字が打ち出されていくものです。 
記録手段はドットプリンターで記憶手段はパンチテープと言う風に、この時代を知らない世代には
信じられない光景でしょう。
授業はもっぱらプログラミング言語のBasicを習うものでした。 If...thenと言うやつです。
まだコンピューターの台数がそんなになかった時代でしたから、順番待ちもよくありました。

服の話ですが、アメリカの男子学生は特に衣装に余計なカネをかけないという印象が強かったです。
真冬でも寮内ではTシャツいっちょうで、外出時だけダウンジャケットを着るぐらいです。ワードローブは
ジーパン2,3本とTシャツ3枚くらいとオメカシ用にチェックのシャツが1枚、あとはパンツに靴下のみ。
さすが真冬にTシャツは真似出来なくて、私の場合はシャツにセーターを着ていたので、お前は
イギリスの大学へ行った方が良かったと茶化されました。
そんな飾らない連中ですが、ダウン物に関しては非常にこだわりがあって、当時の流行であった
高級品のNorthfaceを好んで来ていました。 これが羨ましくてとうとうサンフランシスコで一着
調達してしまいました。 当時の値段で$175もしたんですよ! 本日の為替レートだと14,000円て
ところでしょうか(親には内緒で、勿論)。 メイドインUSAです。

ついでにお金の話をしておきましょう。
アメリカ人に限らず西洋の人々は、あまり財布の中に現金を持ち歩かないことは皆さんご存知の
通りですが、我々は当時せいぜい$5もあったらいい方でした。 $10入っていたらもうホクホクって
感じで、$20札なんか1枚でも入っていようものなら、それこそ大金持ちにでもなった気分でした。
アメリカ人にとっては当然の事でしょうが、私にとっては正しい金銭感覚を身に着ける格好の
授業だったと思います。 だから未だに財布の中身は...。 
いやいや、それはあまりにも淋し過ぎるのではあ~りませんか!?


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:blog

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。