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分らないフリ [もうちょっとブレイク]

芦田愛菜ちゃんをダシにして自分の事を誉めちぎるつもりが、昨日の号はすっかり彼女の賞賛記事と
なっていしまいました。
実はこの私も大学時代からポツポツと東(あずま)言葉をしゃべり始め、東の生活が西の倍近くに
達した現在、すっかり東言葉になってしまいましてん。
大学時代は周りの友人たちが殆どと、そして家内が東の人間と言う事もあってでしょうね。

おまえ、全然大阪っぽくないな、とよく言われます。雰囲気の事だそうです。
このことを利用するわけでは(結果、そうなっている)ないのですが、大阪の実家へ帰る時などは
完璧に両方を使い分けることがあります。と言うのも何かと便利だからです。
TPOっていうやつですか。大阪人でなければいけない時と、そうでない時みたいな感じです。

言葉は日本語を超えて外国語を話す機会の場合でも、ちょっとした細工をすると大変得をすることが
あります。
一寸いやらしい話ですが、仕事でよく香港へ行ってた時期がありまして、言葉と言うものに非常に
興味を持ってしまう性格の私ですから、何とかして彼らが話す広東語を習得してみたくなったのです。
前号にも書きましたが、その土地・国の言葉を話すと言う事の実践です。

しかし広東語と言うのは以前にも説明しましたとおり、難題中の超難題な言語で、とても一筋縄では
行かない、そんな言葉なのです(colloquial language とも言えるでしょう)。
日常の生活の中から生まれた言葉なので、あんなに喧しくかつ躍動的でもあるのです。
彼らとは英語と言う共通なコミュニケーションツールはありますが、大勢で食事する時などは
どうしても広東語が中心になってしまいます。
こういう時は犬となって黙々と、目の前の美味しい料理を頬張っていればいいのですが、やっぱり
理解できないのがどうしても悔しくなります。

そのうちに、だんだんと耳が少しずつではありますが慣れて来て、最初に数字が数えられるように
なったり、曜日や場所の単語が分って来るようになると、益々面白くなってきます。
それと、私と同い年の親しい友人が出来て、彼が事あるごとに通訳してくれるので、言葉と言葉を
頭の中で照らし合わせながら、単語を覚えて行きました。
後は会話とまでは行かないにしても、ブロークンで充分楽しめるんです。あの中に居るとなぜか
恥ずかしくなくなったりするので。

ある時、面白い事に気が付きました。
日本人を広東語でいうと、ヤップン・ヤン となります。ヤップン=日本、ヤン=人です。
人種を表現する時、いつもこうして正攻法で表すことのほか、ややもすると差別的な表現になって
しまう事だってありますよね。
不幸な戦争を通して中国人の日本人に対する感情は、当然この香港人たちにも少なからず残って
います。

ヤップン・チャイ、日本仔とでもなるのでしょうか。
チャイは子供と言うイメージがありますが、どうやらあまり良い呼び方ではないそうです。
恐らく彼らの親の時代では当たり前のように、日常的に日本人の事をこう呼んでいたのが、子や孫へ
受け継がれてしまったのですね。

この事実が分ってからと言うもの、この言葉を発した人とは友人として、自然と今まで付き合って
来なかったように思います。ビジネスの相手なら尚更、要注意としていました。
広東語が全く分からない振りをして、いささか小賢しい手ではありますが、自分なりに異国で
たちまわって行く為の物差しにはなっていました。
ちなみに白人の事を彼らは クァイ・ロウ と呼びます。これは未だしょっちゅう耳にします。
漢字で書くと恐ろしい字になってしまいます。

折からの超円高で近頃香港・マカオへのツアーも多分に漏れず伸びているそうです。
これから行って見ようと計画中の皆さん、この機会にいくつか広東語の単語を現地で使ってみては
いかがでしょうか。少しは旅に花を据えることになると思いますよ。

≪ 香港篇 ≫

  1. ネイ・ホウ・マ? こんにちは、はじめまして、
  2. トウ・チェイ・サイ(ム・ゴイ・サイ) ありがとうございます
  3. ホウ・セック おいしい(食べ物) ホウ・ヤム(飲み物)
  4. モウ・マン・タイ だいじょうぶです
  5. ホウ・クァイ 高いよぉ~!(大阪のおばちゃんが値段が高いのにびっくりして、おー、こわっ
    と思わず言ったら、店のおっちゃんがまけてくれたなんて逸話もあります)
  6. マイタン・ム・ゴィ お勘定おねがいします
  7. ヒョンピン・チャ~ ジャスミンティー (ポウレイ=プーアール、テックンヤム=鉄観音など)
  8. チョイ・キン さようなら、またね

≪ マカオ篇 ≫

  1. アィ・ヤーァ 参ったなぁ、またやられたわ。
  2. ヤウ・モゥ・ガゥ・チョ・アァ そんなバカな、ありえないョ。
  3. セイャ・セイャ あぁ、もうだめだ!(4=セイと発音します。意味は日本語の死と同じですね)
  4. ポッ・ガイ・ラー die on the street 野垂れ死にだョ!

  *その昔、マカオにリスボアホテルのカジノしかなかった頃、そこで香港の友人達が口々に叫んでいた言葉です。
  くれぐれもギャンブルは程々に!人生ゼロサムと言いますが、ギャンブルだけは絶対にマイナス・オフです。


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