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Formosa の旅 Part2 [旅の抽斗]

結局のところ、九份と東北海岸観光も市内観光も参加者は私と家内だけという、まさに貸切りツア
ーとなり、所要時間をたっぷりと使わせてもらった上、希望する場所まで送り届けてもらえるという
オマケまで付いてきました。元々この観光ツアーは滞在したホテルで申し込んだローカル会社運
営だったので、日本人観光客が皆無だというのも不思議ではありませんね。

ですから料金も日系の会社のものよりか3割ほど安いのです。がしかし、ガイドさんの日本語力は
その分ダウンしてると思います。でも理解に苦しむ部分は想像で補填しながら迷ガイドを聞くのも
何処か愛嬌なのではないでしょうか。

道教宮.jpg 初詣を待つ道教宮.jpg


早朝スタートとなった市内観光最初の訪問場所は、台湾で多くの信者が信仰する道教のお寺の
ひとつです。道教の寺院そのものの装飾たるやごらんの通りの華やかさで、細部に至るまで匠の
技が施されています。三つある出入り口の向かって右側から入場し、参拝後は左から出てくると
いう習わしで、真ん中は利用しません。内側から言うと左に善の龍、右に悪の虎の彫刻があり、
寺院入口には必ず雌雄の獅子が飾られています。ちなみに立ち位置は内側から左が雄、右側が
雌で手相を見る時男が左手、女が右手というのにも関係してるとか・・・・・。
この寺院には日本の神社のようにその年の占い本があって(易本)、しかも来る新年における干支
別の大まかな占いが書かれた印刷物まで置いてありました。

烈士英霊が眠る廟.jpg 中止記念堂の儀兵交代式.jpg

次に訪れたのはガイドさんがしきりに『台湾の靖国神社です』と紹介していた、お国の為に命を捧
げた軍人をはじめ、殉職した警察官や消防士の英霊が祀られている忠烈祠。ちょうど近衛兵であ
る海軍義兵による交代式(1時間に一回)が行なわれていました。右側の写真は国立中正記念館
における空軍義兵による交代式の模様です。
台湾ではこの義兵になるためのハードルが高く、身長は175cm以上で容姿端麗(所謂イケメン)
でなければなれないとか・・・・・。
たまたま背が低かったガイドさんは徴兵された2年間、小型戦車の砲術士をやっていたそうです。
狭い所でもその体形のおかげで充分活躍できたそうです。

中正記念堂①.jpg 国民党のシンボル.jpg

上は外側から見た中正記念堂とその天井を飾る国民党のシンボルです。胴の真ん中に鎮座して
いる方がかの蒋介石さんで、その眼は西を見つめているのですが、その先に見えるものはやはり
彼が帰りたかった中国本土なのです。

車窓からですが、このほか日本が統治していた頃に建てられた現総統府や国父記念館、101ビ
ルが建つ前までは台北のランドマークだったグランドホテルなどを見た後、土産物屋に立ち寄って
半日観光はここで一旦終了します。

前号で登場した永康街の小龍包屋さんの傍で貸切バンから降ろしてもらって、ランチブレイクで
す。そのあと食後の散歩を兼ねて中正記念館駅まで歩き、MRTで台北のパワースポットと言われ
ている(?)龍山寺へと移動。とここで地上へ出るまで地下商店街を抜けて行くのですが、面白い
光景に出会うのでした。龍山寺駅地下街の一コマ.jpg                   
左の写真をよくご覧いただきたいのですが、いくつ
かあるTVに映っている画像に注目!
放送されてたのは字幕付き日本の時代劇です。
その前におじいちゃん達が陣取り、画面に釘付け
です。そのおじいちゃん達にこれまた親切にも店
の女性スタッフがお茶を出してあげてましたよ。
店の外にも数名おじいちゃんが立ち見鑑賞してま
した。
その隣のスペースではなぜかプロらしき女性歌手
が伴奏付で日本の演歌を歌っていて、それを数名
の老人がお茶を飲みながら聞いてました。

その向かいのお店と言うと、お客さんを全員店外へと向かって座らせて、顔の産毛を糸のような
もので取ってあげてるいう、一体全体この空間は何なんだろうと首を傾げたくなってしまったので
した。ただならぬパワーを感じながらいったいこの先何が待っているのか、と思いつつ地上に出た
その瞬間我々の目に恐ろしい光景が飛び込んで来たのでした。

駅の周りに物凄い数のおじいさんの大群があっちで将棋、こっちで酒盛りという具合に所狭しとた
むろ、いや失敬、いらっしゃいました。目的の龍山寺はすぐ真ん前にあるので、急ぎ足にて境内へ
と入って行き(もちろん向かって右側から)、ここでも細長い線香を両手でしっかりと持った人達が、
必死の形相で一心不乱にお祈りを捧げている光景を目の当たりにするのでした。境内を時計と
反対周りに歩いて反対側の出口から出て来た時には正直、家内と二人なんだか複雑な心境に陥
ってしまったのです。きちんと決まり事に従ってお祈りを捧げれば、願いが叶うと言われているここ
龍山寺。実に様々な事情を抱えた人々が集って来ているような感じを強く受けました。

               龍山寺正面.jpg
                外から見てる分には物静かなお寺なのですが・・・・・


所と日付が変わって今度は午後半日を使って、台湾の北東に位置する九份(ニンベンに分)へと
風光明媚な海岸線を経由して向かいますが、市内観光篇が長くなりましたので次号にて、内容を
一段濃くしてお届けすることにします。Part3をお楽しみに。


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