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ミシュランの星と格付け [食の抽斗]

  ミシュランが日本版を出してから星付のお店が沢山増えたという事実は、報道でも既に取り上げ
られたことなのですが、その認定基準や方法については現在でも侃侃諤諤とやってるんですよね。
自分とこはひょっとしたらなんて思っていたオーナーさんなんかは、『覆面調査員』ぽい来客に勝手に
ドギマギしたりなんかして、ひねくれ者の
私なんぞは割と滑稽なシーンをこんな風に想像してみたり
もしちゃいます。

みなさん、☆付レストランのイメージってどんなものがありますか?
高級フレンチ、高級すし店、と来てそれから星の数と共に、敷居の高さも比例して上がって行き
、それ
とシンクロして予約が急に取りにくくなってしまったなんて言うところでしょうか。

ということでその予約が取りにくくなってしまった都内某所の一つ星フレンチレストランにて、知人の
ご夫婦とこの週末夜に会食する機会がありました。

中心にありながらこれが東京かというくらい静かなたたずまいの中に、ひときわそこだけがスポット
ライトを浴びているかのように浮かび上がっていて、高級感はしっかりと漂っていました。
さて、ここから本来なら店内の様子や料理の話、そしてサービスの話なんかへと展開させればいい
のでしょうが、以前にも書いたかと思いますが、食べ物に関してはどうしても個人の好き嫌いや価値
観、それに趣味主張が色濃く出てしまうので、プロの評論家でもない私としましては今後も引き続き
良い時も良くない時も日本国内に限り、評論する場合において名前を出すのは勿論のこと、場所が
特定されてしまう様な表現もしませんと、ここでお断りしておきたいと思います。寸評に関してはその
手のウェブサイトへと言いたいところですが、現在皆さんもあれは信用できんからなと、疑心暗鬼にな
られているのではとお察しするところであります。

で、結論から言いますと、果たしてこのレストランが☆付に値するのかどうかと、食べ終わって店外へ
出て帰りの道中すがら、家内との寸評会の結論として出て来たものです。この結論はあくまで私達の
経験則上のものでありまして、このお店よりも星はないけどもっといいとこ知ってるわい、と口から簡単
にこのような言葉が飛び出したりもするわけです。

これは我が家の評価スタンダードがミシュランのそれとは遥かに乖離しているからなのでしょうが、
星を貰った方は貰った方で、『生半可な寸評はやめてくれ! かえって迷惑だ!』と、お叱りを受けてし
まいそうです。がしかし、今回の経験で一つ分かったことがありました。

それは、ミシュランから星を貰ったが為にそのレストランが背負わなければいけない、宿命とでも言う
べきものなのでしょうか。
予約が殺到してビジネスは右肩上がりとなったのは喜ばしいが、ただでさえ
不特定多数の客を相手にする商売なのに、一層訳の解らん客も増えてしまい、店の格調を保つ為に
余計な努力と我慢を強いられてしまう。
つまり、星を受け取ったが最後、格付けと言う厄介なものを背負って日々一喜一憂しながら商売を
続けて行かなければいけない、大変胃の痛むことなのであります。

我が家としては引き続き、こうして授業料を払いながらいろんな所へ足を運んでみて、目や口を我が
家のスタンダードに沿って肥やして行くのであります。


そう言えば格付けと言うともう一つ、罪なヤツがいました。
一国の将来をも左右してしまうあのS&Pやムーディーズっていうヤツです。ユーロ情勢が毎日取沙汰
されているので、幼稚園児でも知ってる(?)格付機関。確かに評価する国のデータを精査した結果
ではあるのでしょうが、あくまでも人間が下した判断であります。評価の段階で果たして担当者に何
らかのバイアス(色眼鏡とでも言いましょうか)は存在しなかったかというと、結構グレーなのかも知れ
ませんね。

日本国の格付けはその借金額から言えばそれ相当なんでしょうが、『有事の円』と言われるぐらいに
なって、現在の超円高がなかなか収まらないと来ています。日本国債も大変人気があるんです。
このような矛盾を一体だれが解決してくれるんでしょうか? タカ&トシがやってくれれば簡単なんで
しょうけど・・・・・・。

やっぱり格付って特定の機関が勝手にやってはいけないことで、実際にお金を出す人の人気がある
かないかで決めるのが一番だと思いました。


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