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上海、そう言えば忘れるとこでした [旅の抽斗]

  そのうち書けばいいかと思いつつ、すっかり頭の中から消えていた上海。
いつも訪問していただいているブロガーさんの後を付いて行ったら、上海に関するブロガーさんに
辿り着き、ようやく思い出した次第です。写真も少しあるので上海について少々語らせてください。


上海ランドスケイプ.jpg

上海との出会いは20年位前にさかのぼり、香港から現地の仕事仲間と行ったのが最初でした。
そして2年前、仕事の視察で万博開催中に久し振りで訪れた上海は、それはもうすっかり変貌を
遂げていました。当時、浦東エリアと言えばまだまだ未開の地で、主たる建造物と言えばあの有名
な東方明珠電視塔くらいなものだったので、対岸の外灘(バンド)からこの目で発展を遂げた浦東を
観た時は、改めて中国の発展スピードの凄さを感じ身震いしたものです。

三泊四日の日程でかなりの強行軍でしたが、上海在住の大学時代の友人が日本語ペラペラの強力
な助っ人をガイド兼コーディネーターとして紹介してくれたお蔭で、大変内容の濃い視察となりました。
特に万博期間中だったので過激な渋滞もまったく無く、そして外国人観光客に隠したいものは街中
から全て排除されていたので、あの雑多な空気は微塵もありませんでした。おまけにタクシードライ
バーのサービスも信じられないくらいにレベルアップされて、移動もスムーズで快適そのものです。
現在はどのような状況になっているのか、非常に興味深いところではあります。


さて、二日目の朝現地コーディネーターと合流後、最初に訪れた七浦ビルと言うところの話です。
ビル全体に格安の服飾製品を卸す店舗が所狭しと軒を連ね、中国各地や香港などから遥々買い付
けにバイヤー達が集うそんな場所です。ショップの店員さんはそのファッションもメイクも日式を網羅し
階を重ねる毎にそのレベルはアップして行きます。面白いと思ったのはその店員さんに自社の商品
を着せてビル内を闊歩させていたことです。
というのは、やたらと商品タグを首の後ろ辺りに着けたままの若い女性を見かけたものですから、
つい質問してみたくなって発覚した訳です。

一時間も見学すればお腹一杯となり、次なる目的地へ向かうべくビルの外へと出たところ、後ろから
急に、『社長ょぉ!』と声がして、こちらの反応を見ながら怪しげな夫婦者と思しき人物が、パウチされ
たメニューの様な物を引っ提げて近づいて来たのです。

しまった!と思ったのも後の祭りです。いつもそう呼ばれているというサガでしょうか、つい反射的に
不覚にも反応してしまいました。まあ単純に無視すればいいことなんですが、とりあえず最初の口上
である、『ニセモノ、ニセモノ』は聞かされることに。

     プー ヤオ。 プー ヤオ。

と言っても簡単に怯む相手ではありません。
こんな『コピ・トケ』おじさんのような輩は散々香港であしらって来た私ですが、とにかく公安の厳しい
取締りのせいもあってか、現物を持たずに商売を強いられている分しつこさも倍増です。仕方なく最後
の手段に出ることにしました。

たまたまこの出張に持って来ていた両手が自由になり、たすき掛け出来るポーチがLV社製だったの
で、身体の前で抱えてたこともあり、そのままそれを目の前にいるオヤジに突出しながら一言、

     ウォー ヤウラー。 (なぜか広東語とチャンポン)

『ほらっ、もう、持ってるやんけ』と、言いたかった訳なんです。
それを見たオヤジが少々狼狽したような様相で返してきました。

     ソッ、ソレッ、ホンモノ! アルヨ!!

お墨付きをもらった私、喜んでいいのやら、悪いのやら?


つづく


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