萩のつぎ [旅の抽斗]
山口の水も透き通って奇麗だなぁと山間を流れる川を何気に眺めていると
突然、川幅がグッと拡がって前方の視界に日本海が入り込んでくると
もう間もなくバスは山口の小京都、萩に到着です
JR東萩駅前ロータリーに滑り込んだバスから下車すると閑散とした空気が漂います
宿の送迎サービスはありませんが行き方の確認電話をすると迎えに行くと有り難きお言葉
程なく現れた宿の特別車へ乗車し一路阿武川沿いを河口へと向かい
大正建築よろしい風情のある玄関先に到着します
薄暮の長閑な漁村風景を部屋の窓から眺めながらほっこりとした気分になり
思えば遠くへ来たもんだpart?、毎度のお疲れさんです
最近日本酒は超辛口を好んで飲むようになりました
つまむものの味を邪魔しないというのがもっぱらの自論です
萩の夜は地酒の淡麗辛口「長門峡」で旅の疲れも手伝い大爆睡
ちなみに軽井沢では佐久の超辛口吟醸「澤の花、ささら」にハマってます
帰り便に辿り着くため往路と同様バス2本の乗り継ぎを考慮して
朝食後は観光タクシーで宿をあとにし、2時間の萩巡りを開始します
世界遺産・ゆかりの地・城下町・大自然の人気コースミックスでお願いしました
スタートは恵比寿ヶ鼻造船所跡
海を制する者、国をも制す
かどうかは別として、長州が軍艦建造に注力した事には違いなしです
標高112m火口幅30mの日本一小っちゃい?火山の笠山
こんな間近でこのようなものが見れるのはここだけよ、とは火口にて運転手さん談
地質学者や鉱物学者垂涎のスポットなのかもしれません
展望台へと移動して日本海を見渡せど、何故か浮かんでる島は全部平ら
この島々、実はすべて火山だったとか
麓には明神池という塩湖があり鯛やボラなどの海水魚が生息する天然記念物です
これも火山が成しえた大自然の悪戯の賜物、もちろん魚釣り厳禁となってます
そして、鉄を制する者、また国をも制す
世界遺産登録の萩反射炉、残念ながら出来が今一歩だったそうです
静かに眠るこの場所、実は撮り鉄ちゃん達に大人気のスポットとか
すぐそばに山陰線が通っているのがその理由です
運転手さんが「先生」付けして呼ぶ吉田松陰所縁の松陰神社と松下村塾
ここまで訪ねてきた名所旧跡とは比べものにならない程の賑わいは
洋の東西を問わず萩を訪れる観光客の一番人気スポットだということの証明か
この後先生誕生の地や武家屋敷地区などを車窓見物するとそろそろ午前のツアーも終了です
かいまがりと瓦土塀の平安古地の歴史建造物群に後ろ髪を引かれながら
運転手さんお勧めの地元で大人気のうどん屋さんで一服です
東萩駅にてタクシー観光は終了ですが、まだ時間に余裕があったので
ホテルの部屋から覗いて気になっていた浜崎地区を散策してみることにしました
豪商が軒を並べるこの地区は萩藩城下の港町として栄え北前船でもその名を馳せました
独特の建築様式は格好のタモリネタとなりそうだなと思いきや
やっぱりここであの番組のロケが行われたとか
整然と立ち並ぶ町屋建築の町には人っ子一人見当たらない日曜の午後でした
すると旧山中家から女性の声でよかったら見ていってくださいなとお誘いが
ボランティアのガイドさんたちが屋敷を含め浜崎地区の案内をしてくれます
お言葉に甘えてお向かいの旧山村家宅にお邪魔することに
大きな蔵が中庭に建つ立派なお宅を男性ボランティアさんの案内で拝見です
旧萩藩御船蔵をわざわざ解錠して内覧させていただくという至れり尽くせりのサービス
最後に旧小池屋土蔵内も見せていただき浜崎地区を制覇しました
東萩駅バス停まで阿武川沿いを歩いて戻り新山口駅行きスーパー萩号に乗車
3分間の乗継を経て山口宇部空港バスで帰路につき山口の旅も終了です
萩の次はというと、この二週間後に真逆方向へと向かいました
反射炉は先日のレポでも行いましたが韮山の反射炉を見てきました!
by ma2ma2 (2019-07-31 22:28)
大阪での数年と仙台時代のボスが萩出身でした。
萩焼が大好きで、独特の細かいひび割れは貫入と云うのだと教えてもらったコトを思い出しました。
福島の得意先では長州出身だとは云わずに、聞かれると大阪出身だと苦肉のウソをついていたものでした。
今は昔、です。
珍しいほどに小さいとはいえ、山口に火山があると初めて知りました。
火山大国・日本ですから珍しくはないのでしょうけれど、ね。
ちょっと昔の観光標語、おいでませ山口へ。
もう一度ふくを食べに行きたいものですよ。
食い気が一番のおっさんです。
by あるいる (2019-08-01 03:35)
瀬戸内の穏やかな海を見るとふるさとを感じます。
小さい頃の夏休みは、四国で過ごしていました。
母のふるさとで、泳げなかったけど、海が好きでした。
大村益次郎が船を作りに行ってましたね。
独学の秀才は生真面目にも、見よう見まねで軍のシステムまで作る理系。
大村益次郎を探して、潜伏中の桂小五郎もこの界隈を走り回った幕末。
大阪国立病院前に大きな碑があって、バスからよく見ていました。
大阪駅から住吉車庫へ向かうバスから、何やろなと見ていた石碑です。
襲撃を受けた後入院し、足を切断した病院です。
大阪天満宮から少し離れた寺に緒方洪庵夫妻の墓があります。
その横に、大村益次郎の足塚があり切断された足が埋葬されています。
大村益次郎ファンです。
靖国神社の「先生」も見上げて気分を引き締めます。
暑い日以外にですがね。
by tommy88 (2019-08-01 09:14)
ma2ma2 さん
韮山の反射炉は完成度がかなり高いようです。よって出来上がった
鉄の品質もかなりの格差があったようです。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2019-08-01 20:18)
あるいる さん
福島で長州人とはさぞや肩身の狭い思いをされたボスだとお察し
します。大阪弁でボロが出ないかさぞや傍でドキドキされたこと
でしょうね。
阿武火山群というらしいですが、狭い範囲にあちこち単体で火山が
点在しています。ですから温泉も掘れば出てきて、泉質も滑らかな
癖のない温泉でした。おでませ山口へのCMフレーズは確か大阪に
いる時見聞きした記憶があります。関西からの観光客もかなりいて
食事処でおっちゃんたちがブイブイ言わせてました。
本場の河豚はやっぱり美味いです。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2019-08-01 20:27)
tommy88 さん
お医者さんでは挫折したので畑違いの大役を仰せつかったのか、彼こそ元祖アルキメデスですね。仰る通り元は数学の天才肌とくれば仕方のないことかもしれません。花神という大河の主人公のようで
すが、残念ながらその頃国内不在のため見逃しています。花燃ゆの
ことがしきりに運転手ガイドさんの口から飛び出してましたが、こ
れは完全に見ておりませんと万歳状態でした。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2019-08-01 20:39)