SSブログ

天からのお告げ [旅の抽斗]



3K8A4215-1.JPG


旅程に後先が生じてくるものの登場の順番待ちをすると折角の旬が過ぎてしまいますので
サン・セバスチャン滞在最終日に日帰りツアーで訪れたフレンチバスクの内
今回G7が開催された高級リゾート地ビアリッツをまず先にご紹介します


活字になるとフランス南西部リゾート地という表記になるビアリッツですが
北海道よりも緯度が高くなおかつ大西洋に面しているだけに
パリの南西に位置してもニースやカンヌの南仏と比較するとどうもピンときません
実際訪れた時は生憎どんよりとした空模様で時折り雨も降り出す始末で
どこかノルマンディー地方を連想させる雰囲気が漂っていました


3K8A4192-1.JPG


今回安倍首相の宿泊先となったオテル・ドゥ・パレはこの地を代表する超高級ホテル
英語表記はHotel du Palais Biarritzでナポレオン三世が王妃のために建てた別荘です
現在はカジノを併設したプライベートビーチ付き絢爛豪華なホテルとして改装され
夏のバカンスにこぞってやってくる各国のセレブ達を魅了して止まないそうです


3K8A4200-1.JPG


サミットを間近に控えたこともあってスペインとの国境での珍しい検問にはじまり
ホテル周辺は勿論の事、ビアリッツは警戒態勢突入中でした
にもかかわらず、8月27日朝刊や朝のTVではG7そのものに疑問を呈するほど
厳しい論調で報道されていましたのでなんだか残念に思えて仕方ありません


3K8A4208-1.JPG


高級ホテル以外にもビアリッツには小さな宿泊施設が点在しており
一般観光客の受け入れ態勢もそこそこ整っているという印象です
町の観光拠点とされているビアリッツ中央市場へ行けば肩の力もスゥーと抜け
地元民と一緒に豊富な食材に彩られたこの町の台所風景を満喫できます


3K8A4232-1.JPG


特に魚屋さんコーナーでは€7で獲れたての新鮮な生牡蠣6個を
ハウス・シャブリ一杯付きで楽しめるセットが陽気な店主と共にウリです
さり気なく着ていた服を褒めるあたりなかなか隅に置けないお兄ちゃんでした
40分足らずの自由散策タイムでしたが市場と周辺を見物するには充分です


3K8A4221-1.JPG


独り相撲は勢い衰えることを知らずまたしても周りを引っ掻き回し孤立寸前のところを
貿易交渉妥結で安倍さんから救いの手を差し伸べられたトランプさん
密かにイラン外相まで呼び寄せ支持率低迷の打開を一挙に図ろうと張り切ってみせたものの
成果の如く薄紙切れ一枚の貧弱声明しか発表できなかったマクロン議長


鮮烈なデビューはおろかその存在感すら誇示できなかった強行離脱派ジョンソンさん
経済低迷の重荷と党首引退表明ですっかり影が薄くなってしまったメルケルさん
あんたらおったんかいな、そう言いたくもなってしまうコンテさんにトルドーさん
そうそう、なんちゃんらEU議長さんも参加されてたんでしたっけ


3K8A4211-1.JPG


次回G7はトランプさんのお膝元マイアミで親族経営のリゾートを舞台にするとか
この発表にはすでに異論噴出だとかで先が思いやられそうです
果して満面の笑顔かそれとも意気消沈のトランプさんがそこにいるのか
無きにしも非ずで最悪の場合G7そのものが消えて無くなるのか


3K8A4226-1.JPG


いずれにしても2週間後にこのような結果が生まれようとは
突然真黒な雲が頭上に現れて大粒の雨が降り出し海から吹き上げる強風が
何やら暗示めいたものであったということは間違いない高級リゾート地ビアリッツでした


nice!(28)  コメント(8) 
共通テーマ:blog

nice! 28

コメント 8

あるいる

生牡蠣が美味そうです。
この時期に生牡蠣が食べられるとは、さすがに美食の国です。
チーズの塊がど~んと積まれた光景は、大阪の百貨店のチーズ売り場とはまったく異なる光景で、やはり日本とは違うお国柄ですよ。
なんとか事故も事件もなく無事に終わったサミット、なんだかほっとしました。
来年はいつサミットが開かれるのかは知りませんが、巨大ハリケーンがマイアミを襲わない時期に願いたいものですよ。
アメリカの保護主義を改めさせられないG7、ますます苦しい立場に追い込まれてしまいそうです。
トランプ大統領の存在は偉大ではないけれど、強烈です。
来年のG7が無事に終えることができるようにとささやかな願いですよ。

by あるいる (2019-08-28 04:04) 

ma2ma2

生牡蠣は以前ノロウイルスになってから、怖くて食べられなくなりました!
特に海外では食べられないです(^^)
by ma2ma2 (2019-08-28 06:53) 

tommy88

マクロンくんはお坊ちゃま君の甘さ漂うボンボン。
その点、我らのシンゾーは鍛えられています。
モリカケが沈静化すれば隣国からNOを突きつけられるし。
控訴せずなのに大朝日には控訴と思い込み記事を書かれるし。
まあ陰と陽でシンゾー・トランプ、厚顔コンビで突き進みます。
東京に来ると「そこまで言って委員会」の視聴不能で困ります。
大英帝国のジョンソンさん、子どもみたいで大丈夫かしら。
ギリシャ、イタリアに次いで、ドイツが危ないですね。
激震の前に、2000万円を作らねば、という好機は到来しています。
生牡蠣は道東でも美味しく召し上がっていただけますよ。
そもそも世界の中心に居たいフランスが始めました。
でも、世界の中心はトランプがアメリカだと自己主張。
来年は素敵な恫喝が聞けそうですが、シンゾー何を言うのでしょうか。

by tommy88 (2019-08-28 09:45) 

Lonesome社っ長ょぉ〜

あるいる さん

海外の市場で食べるには少々勇気も必要となりますが、小さい頃か
ら鍛え上げられた胃腸はビクともせず楽しめました。
大西洋の海の幸と同様に畜産品も豊富なのがこの地方の特徴なので
しょう。チーズは絶対必需品ですから商品構成のウエートは大変大
きくなります。
甘辛寸評が交錯する今夏のサミットでしたが、VIP警備は比較的や
り易そうなロケーションでした。海に面しているというのが肝とな
るんですね。次回のマイアミも恐らく海沿いのロケーションとなる
んでしょう。

by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2019-08-30 21:35) 

Lonesome社っ長ょぉ〜

ma2am2 さん

そうでしたね。二度と口にされることはないんですね。バスクの水
は無抵抗に飲んでいましたが全く問題なかったです。


by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2019-08-30 21:38) 

Lonesome社っ長ょぉ〜

tommy88 さん

イギリスのFTは今回のマクロンさんの活躍を称える記事を掲載して
いました。一時トランプさんと疎遠になっていましたが、イラン絡
みで蜜月復活となるのでしょうか。EUアレルギーのトランプさん
は無理かな。シンゾーさんはまだトランプさんの手綱を引いている
気配は覗かせています。イラン関連で一旗揚げることができるのか
興味深いところです。議会停止作戦に出た悪ガキジョンソンさん
あと一か月に迫ったブレグジットをどう料理すのやら。RWC開催
中に世界でとんでもないことが起きないよう祈るしかありません。
厚岸モノの大プリプリでミルクたっぷりをやったら右に出るものは
ないのではないでしょうか。本場へ行ってみたいです。


by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2019-08-30 22:04) 

ネオ・アッキー

Lonesome社っ長ょぉ〜さんおはようございます。
Chablis(シャブリ)は、Petit Chablis、Chabils、Chablis Premier Cru、Chablis Grand Cru の4段階に分かれていて、全て飲んだことがありますが、どのクラスでも生牡蠣には絶好のマリアージュでしょうね。 因みに、普段はChablis(シャブリ)はお高いので、アルザス(Alsace)のリースリング(Riesling)を注文することが多いです。
by ネオ・アッキー (2019-08-31 07:08) 

Lonesome社っ長ょぉ〜

ネオ・アッキー さん

確かにテーブルワイン並みの価格でシャブリを手に入れることはで
きませんね。今回牡蠣と一緒にでてきたのはPetitというものなの
か、残念ながらボトルを見ることはできませんでした。独特の細長
いボトルに入ったアルザスは私も好んで飲んでいます。ストラス
プールへ行ったときは短い間でしたが本場モノを楽しみました。
それにしてもまだまだ冷えた白が重宝される天候が続いています。

by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2019-09-02 22:07) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。