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言葉ハザード、あれこれ [多事の抽斗]



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「喝」を入れてくれる名言のような気もする高知弁


近頃やたらと言葉が暴発して人種差別問題にまで発展していく由々しき事例が多発しています
大活躍中の大谷選手に対する対戦相手の投手や有名サッカー選手のホテルスタッフへの発言は最たる例です
ちょっと外れますが某球団監督のヤジ風発言も問題の本質と共に大きく取り上げられたりで
先週一週間はさながら言葉のハザード週間とでも言えるそんな騒がしい1週間となってしまいました


名門チームの選手がやらかしたSNS動画発展問題発言の一件は一向に収まりません
賛否両論あるわけですがSNSに投稿した時点でその意図が見え隠れして有無を言わさずこれはNG
日常的に使ってるスラングの一種だから差別ではないと某有名在仏邦人は擁護しておりますが
果たしてこれらの発言はHTY監督が発した大阪弁三種の神器と同等のようなものとは思えません


とここで補足説明ですが、アホ・ボケ・カスは大阪人なら小さい頃より慣れ親しんでいる
ソウルフルな大阪弁スラングだと私は信じて疑いませんが、慣れない方々には一大事でもあります
これに第四の秘密兵器である大阪弁第二人称のオマエが加わればもはやリーサルウェポンとなります
ここで誤解のないようお断りしておきますが、敵対的関係にない限り節度とTPOをわきまえた上で
ごく自然に発せられる大阪弁スラングの数々なのだとご認識いただければこれ幸いです


では、相手投手が大谷選手に放った一言はどうなのかという検証をしてみましょう
9回の裏エンジェルスの攻撃はツーアウトランナー1・2塁でバッターがオオタニさんなのです
クローザーにとっては痺れてチビリそうな場面、心臓がバクバクで破裂しそうな状況に置かれ
大谷シフトのセカンドゴロに打ち取って試合終了ですから雄叫びのひとつも上げたくはなるもんです


兼ねてよりの大谷フィーバーにある種のジェラシーがあったかも知れないこの投手
咄嗟に叫んだ放送禁止用語はバッチリ捉えられており、たちまちSNSで拡散の羽目となってしまいます
Happy birthday の後に付いた放送禁止用語、ちょっと言葉選びが違うような気もしますが
差別的発言と言うよりか旬の大選手を打ち取りしてやったりと、つい出てしまった一言のような気がします


こと人種差別に関しては神経質過ぎるのではないかと思わせるほど言葉尻が取り上げられ騒がれます
これも近年のESDやSDGsの流れをしっかりと汲んでいるのか、厳しさの度合いは右肩上がりです
並行してハラスメントの種類も大変多くなり人間関係を取り巻く環境は随分と変化してきました
言葉遣いには特に細心の注意が必要となって、たとえソウルフルと言えども地元以外では
決して大阪弁スラングは使うまいと肝に銘じる毎日です


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ma2ma2

高知弁は何が書いてあるのか判りません(笑)
大谷は60本ペースですね!
by ma2ma2 (2021-07-11 11:48) 

あるいる

言葉はいきものです。
口には出さないけれど心の中で思っていること、生き方にかかわることは、つい咄嗟に口をついて出てしまうことがあります。
俗に云うところの本音でしょうか。
僕、そんな言葉が思わずあふれ出て来そうなほどに在庫豊富です。
アホ・ボケ・カスにスカタンは特に目くじらを立てるほどのことはないと思っている大阪人の僕です。
それでも、苦手な言葉はたくさんあり「お前」と呼ばれるとカチンと来ます。
あんた、おまはん、君、名前と呼び方はたくさんありますが、「お前」とはどなたにも呼ばれたくないほどに苦手な言葉です。
大阪のベテラン漫才師でも漫才中に相手のことを「お前」と口にするときが多々あり、そんな漫才師までも苦手になります。
オール阪神・巨人さんは「きみ」と呼ばれています。
そう云えばいとし・こいしさんも「きみ」と云う言葉を使われていました。
言葉の汚い漫才は苦手です。
東京時代、繁華街の人混みに我慢できなくなり、「お前らみんな国へ帰れ!」とちいさな声で呟いたら、隣にいた友人が「みんな帰ったら東京はガラガラになってすっきりするよな、キミも国に帰るか?」と笑っていました。
本音で話すときは言葉までもが本音になるようです。
気をつけないと。

by あるいる (2021-07-11 15:01) 

Lonesome社っ長ょぉ〜

ma2ma2 さん

どういう意味なのかと、この広告が掲示されていた市場で地元の方に聞いてみました。こんなに狭い国ですが所変わればいろんな表現があるもんだと感心です。明日はいよいよホームラン合戦ですが、日本のマスコミはちょっと騒ぎ過ぎですか?!

by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2021-07-12 21:20) 

Lonesome社っ長ょぉ〜

あるいる さん

本日のネットニュースでレッドソックスのかの投手のコメントが取り上げられていました。思わず口走った一言がここまで大事になるとは、ご本人も想像できなかったのでしょうね。大谷選手の大ファンだということでした。
その昔、会社の経理担当責任者が関西出身のおじいさんで、会社のスタッフを結構お前呼ばわりしてました。古いスタッフはもう慣れたよという感じでしたが、新しいスタッフはかなり頭に来てたようです。幾度か本人に注意はしたものの、長年染みついたものは剥がれにくく、仕方なくスタッフの方をなだめる作戦に変更しました。学生時代は親しい友人同士の会話では呼び名と交互にお前が飛び交ってた日常でした。
本音にせよいつもどこそこで喋っていることが、ある時ポロンとこぼれ出てしまうことがありますね。ある方の事を妻とあだ名付けいつも話していたら、ある時お酒の席でその方をポロンとあだ名で呼んでしまうという失態を演じました。その方が時の総理大臣にそっくりで、そのままあだ名が総理の名でしたから、事なきを得て笑い話となりました。

by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2021-07-12 21:40) 

tommy88

昭和の映画を見ると洋画も邦画も、とにかく画面が煙たいのでした。
もくもくスパスパ、やたら吸いまくっている光景に、違和感です。
時代は変わったのだと思います。
ジャン・ギャバンがゴロワーズを吸っていた時代ではなくなりました。
映画の画面も綺麗になった現代です。
言葉狩りは確実に進んでいて、いけない四文字も厳格にチェックされます。
むかし同僚が、暴言王でしたが、口癖の「しね」を辞め「いきろ」にしました。
何やってんだ、窒素吸って生きろ、と吠えていました。
バクテリア扱いされた生徒はキョトンとしていて、生きろですから。
妻と出会った頃、私のすべての言葉は危険だったかもしれません。
夏っぽいあなたが好き、不良っぽいあなたが好き。
私に対する殺し文句で、困ったもんです。
「ばか」と「ばかばか」の使用例を記した国語辞典がありました。
新明解だったでしょうか。
そう言えば、「アホかオマエ」に傷ついた道民は多かったかもしれません。
何も言わないのが一番かもしれませんね、西村大臣。

by tommy88 (2021-07-14 00:12) 

Lonesome社っ長ょぉ〜

tommy88 さん

いつぞやからかTVの画面から煙を吸うシーンは消えてしまい、仰る通り綺麗になった画面です。役者のセリフにも細心の注意が払われている様子で、おっ、というツッコミが入る余地は無くなりました。言葉狩りに言葉警察が幅を利かせてきましたから、その内、口から発せられるすべての言葉は、携帯するAIのチェックを受けてからAIが代わりに喋るという時代が来そうです。星新一賞には程遠いネタでしょうけど、現実味は大いにあるような気がします。
一昨年、高校と部活の双方で同窓会に出席し、久し振りにオール大阪弁トークを楽しんだ際、最初のオブラートに包まれた状況は酒の勢いを借り豹変し、あの頃のスラングトーク爆発という痛快な体験をしました。言葉警察に全員逮捕間違いなしの内容で、みんな溜まってたんやなと大いに納得したものでした。大阪での言葉選びには横浜よりも数十倍の神経を使うこと間違いなしですからね。
度重なるお偉い方たちの失言にこそ、アホかオマエはの一発が必要なのかもしれません。

by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2021-07-15 08:07) 

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