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二週間 [独り言の抽斗]



退院後ようやく二週間が過ぎようとしています
その間にある一定の生活リズムが出来上がり毎日規則正しく消化して行きます
家と病院、家と会社の至って簡素な助手席行動パターンの日々の連続です
そろそろ外の空気を目一杯吸い込んでみたくなる衝動に駆られ始めもしています


出社は月水金の週休4日でしかも仕事は午後2時までと決めてます
退院前の軟菜食摂取を継続しているため食事にはかなり気を使います
さすがに弁当持参というわけにはいかず経口食とバナナを携えての出社で昼を凌ぎ
なんとか一日分の必要カロリー摂取を維持して一日も早い体重増量に努めています


移植している部分を痛めないためにも温度差がある物を口にすることはNGです
すべてが常温となるまでお預けを喰らいフーフーするのもリハビリの一環となっています
口を大きく開けようとすると唇の左側が内側へ引っ張られてしまい思ったほど開かないことに
バナナをかじろうとして初めて気付きガブリとやれる日がまだまだ先なのだと打ちのめされます


栄養と鉄分不足は徐々に解消へ向かってますよと採血のたび主治医からそう伝えられ
癌とは程遠い項目が治療の中心の一部にいることへの妙な安心感さえある週一の外来診療です
前回の診察時に嚙み合わせ矯正用のねじ込みフックが取り外され口腔内の異物が全てなくなりました
これで顔面と喉の両左側に感覚が戻ってくれれば以前の状態へと戻れるのですがそうは行きません


感覚がない場所の髭剃りにもようやく慣れ出社日の朝に傷口ギリギリまで剃刀を使う事も出来ます
傷口保護のための専用テープ貼りは左脚共々毎朝シャワー後の一大作業となってます
梅雨寒で鳴りを潜めていますがこれから気温の上昇と共にテープかぶれとの闘いが待ち受けています
嚙み合わせ矯正のフックに専用超極小輪ゴムを毎食後引っ掛けることに比べれば何のことはありません


階段の昇降は手術した左脚足首にもう少し角度が付けられれば下りの克服も時間の問題です
ただ、足の血流が健常時の2/3以下となってしまい油断すると浮腫んでしまうのが玉にきずです
左腕が真横から上がり難い後遺症はわざと高い所に腕を伸ばす作業をすることで徐々に快方に向かい
来月からはと目指す電車通勤再開に向けあれやこれやと試みる毎日を送る退院後生活です


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ma2ma2

電車通勤も結構最近混んでいるので、手術後は免疫が下がっているので注意して下さい。
by ma2ma2 (2022-06-11 16:32) 

淳平

気の利いた文章は書けません。
ただただ心からのエールを!

by 淳平 (2022-06-11 22:18) 

あるいる

退院されたとはいえ、噛み合わせ矯正のフックが口の中にまだあるとは、それだけでも毎日がしんどいことですよ。
しんどさに耐えられるのは若いときに鍛えた実績と強い気持ちのおかげなのかもしれません。
リハビリの辛さを乗り越えないことには日常を手に入れらないのは辛い我慢ですよ。
それでも、前向きにあれこれと試す姿勢に感服です。
無理せずに続けてくださいと云いたいところですが、かなりの無理も必要なのかもしれないなと、勝手な想像です。
なんとか乗り越えて、日常を手に入れてくださいと祈るだけです。


by あるいる (2022-06-12 04:45) 

Lonesome社っ長ょぉ〜

ma2ma2 さん

近頃電車の込み具合が酷くなってきていると、会社のスタッフから
聞いています。傍目にはまったくの健常者にしか見えませんから
防御力がかなり落ちている身には大きな不安が残りますが、時差通勤
でやり過ごします。週一の血液検査では免疫力は戻っているそうなので
あとは左脚のハンディ克服です。

by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2022-06-12 11:01) 

Lonesome社っ長ょぉ〜

淳平 さん

ありがとうございます。
ストレートで心にしっかり届く応援のお言葉、遠慮なく頂戴します。

by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2022-06-12 11:08) 

Lonesome社っ長ょぉ〜

あるいる さん

手術の時、こっそりと仕込まれたのでしょう。主治医が最初の回診の
おり、こんなんしましたからねと事後報告でした。大胆にも右側上下
の歯の根元に1cmくらいのネジでフックが4か所固定されてました。
抜けた後の穴は3日程で跡形もなくなっていました。
術後からですが痛みというものからは完全に開放されており、幸運と
しか言い様がありません。その分リハビリで痛い思いをしろという
ことなのでしょう。日常生活の諸動作が充分リハビリになっている
ので、家の掃除機かけと皿洗いは元通りにしています。
あとは癌だったことが嘘のようになれる日の到来を一日でも早める
努力の継続のみです。

by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2022-06-12 11:23) 

tommy88

ボクは嫌だ、そう思ったのでした。
元来イタイのは嫌いで、出来ることなら避けたいのです。
だからもう怖い人には近寄らず、車も法定内の自動運転。
それでも回避できるのならと、栄養や健康について前向きになりました。
社長を応援するのはもちろんですが、放蕩人間を覚醒させてもらい感謝です。
ただ逃げ惑うだけでなく、グルメ行動も開始しました。
去るに当たって、自粛を解放し、食べ歩きもします。
統計的に、やがて歯も無くなってしまうなら。
統計的に、やがて内臓も劣化してしまうのなら。
今しかないじゃないかと、考えるようになりました。
ただ、伊東では、ライザップ以上に結果にコミットします。
そういう求道者的な追い込みと、修行僧的な精進、凡庸に生活します。
と、社長を励ますはずなのに、気づかせてもらえた多くのこと、感謝します。
癌だったことが嘘のようになれる日、必ず来ます。
メルボルンのデイブも、嘘のように飲み始めましたし。
希望を馬力に、オジサンたちの門出です。

by tommy88 (2022-06-13 09:38) 

Lonesome社っ長ょぉ〜

tommy88 さん

ICUに居た時担当の看護師さんが見舞いに来た妻に、〇〇さんは大変
我慢強いと言ったそうですが、本当に痛みを感じることがなかったので
訴えなかっただけが事実。信じ難いことでしたが痛みとは無縁の入院
生活でした。
思い切ったご決断をされました。私の影響などとは恐れ多いお言葉です。
私のように病気が強制的に変えさせてくれるケースは別として、
人生観をガラリと変えてしまうきっかけを創るなどということは
並大抵の努力でできることではありません。様々な物理的障壁、心の
葛藤、周りの雑音、など押し退けて乗り越えねばなりませんから。
千葉の海ではなく伊豆とはちょっと予想が外れましたが、室内プール
やジムの併設などとバブリーな響きは、やはり伊豆じゃなきゃダメよ
と納得でした。
トップアスリートが大舞台前にばんたび口にしている「楽しむ」と
いうフレーズ、今回一大手術とひと月を越える入院生活でその意味が
やっと理解出来たような気がします。
おそらく毎日が新たな発見の連続でしょうから、周りに気兼ねなく
喜怒哀楽を思いっきり出し切りましょう。
大きく口を開け大きな声で話しましょう。昨日の診察で主治医から
伝えられた麻痺克服の課題です。既に風呂で歌ってるという事実に
「超いいね」を頂き返ってきました。

by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2022-06-14 10:48) 

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