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和製スミソニアン博物館 [旅の抽斗]



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「超」は付けたいコスパ最高で秀逸な一品、三沢航空科学館
米軍三沢基地に隣接して建てられた県立のミュージアム
米国ワシントンDCのスミソニアン博物館を意識したかのようなデザインの建物
大人510円というなんとも良心的で心地よい入場料は館内アトラクションほぼ全部を無料でカバー


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二年前に改装され展示物に新たに加わった目玉を含め、建物内外に実機が所狭しと展示されていて
コロナでなければ内部へも立ち入ることができるものもあり、実機をより身近に感じることができます
2時間くらいで充分ですかねと尋ねたタクシー運転手さんに、とんでもないと返答された意味を実感
土曜日だというのに嘘のように静まり返った施設内で余裕の観賞と体験はなんだか申し訳ない気分でした


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お陰さまで撮影の自由度はかなり高くなって、アングル選択にかなり悩んでしまいました
国産初の旅客機YS-11の実機を間近で鑑賞できるとは思いも寄らずこの辺りから高揚感アップです
それをさらに増幅してくれたのが改装後に新設された秘密の部屋
なんとホンダジェットの実機が展示されているのでした


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恐らく元ホンダでこの開発に携わったであろうお方がアテンドしてくれ突っ込んだお話しもできました
話は自ずとMRJとの比較になっていき、成功と失敗の境い目は一体全体何だったかに花が咲きます
同じ商用でもホンダはプライベート、三菱は一般旅客市場というまずは入り口の違いが大きな分かれ目か?
自衛隊ですでに活躍している機種の存在を考えれば技術的問題が障壁となったとは信じ難い


大雑把に言えば肝心要の型式取得に向けての取り組み方の大きな違いが結果として現れたのではないかと
認証を与えるのはアメリカの組織、ホンダは早くから現地で根を生やして来たようです
かのマーベリックさんもF-16から乗換え所有するというジェットの模型と関連資料が展示されていて
ホンダジェットは順調に世代を更新しながらどうやら世界中のセレブを釘付けにしているようです

お値段以上の5億円也、よろしければおひとついかがでしょうか?


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1Fのメイン
展示場には最新式ドローンや大阪万博で実用化されるという空飛ぶ車の展示や
セスナやヘリコプターのフライト・シュミレーターなどが無料で体験できたり
昔懐かしい理科実験教室でいろんな講義や実験を楽しむこともできます


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2Fに上がると今度は宇宙のお話のコーナーとなり、人工衛星や月面探査機などのレプリカの展示や
1/6から1/20の重力体験や無重力体験装置に乗れたりと、足が不自由なことも忘れるほど
初心に帰りはしゃいでしまうおっさんとおばはんなのでした


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館内から一歩表へ出ると基地に隣接した敷地に現役引退した実機たちが肩を並べています
基地が映り込まないよう注意を払いながらの撮影となりますが
航空ショー以外で実機の間近まで近づくことができるのは嬉しい限りですね


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三沢滞
在中は幸運にも静かな空気の中で過ごす事が出来たのですが
ここのところロシアや中国の航空機接近によるスクランブル発進の回数が爆増して
その騒音たるや凄まじいものですとタクシーの運転手さんが説明してくれました
国からの補助金で家の防音工事が施されているので何とかなってますとのことでした


程よい時間となって交通量や人通りの少ない市内中心街を通って宿舎に戻り
旅と見学の疲れを癒すひと風呂タイムとなり、長い初日の〆の晩餐となります


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ハマコウ

大変見応えがある展示ですね。
ゆったりと見られたとのこと何よりです。
by ハマコウ (2023-03-12 17:50) 

あるいる

高いところが苦手ですから、飛行機には乗らないようにしています。
そうです、乗られないではなく乗らない、この違いは大きいのですと云ったところで、悪友連からは単なる怖がりなだけやんけと、冷たい視線が刺さります。
的を得ているだけに反論できない情けないおっさんです。
それでも、機械としての飛行機には興味があり、その流麗なデザインにも惹かれますよ。
写真のように地上に停止していれば乗るのはなんの問題もありませんから、一度は乗って中をじっくりと観察してみたいですよ。
フライト・シュミレーターは怖いですからご遠慮しますが、無重力体験には興味がそそられ、試してみたいものですよ。
仙台時代、ブルーインパルスの基地が東松島にあり、その爆音には驚かされたものです。
ブルーインパルスと云っても戦闘機ですから、人を殺す道具にかわりはなく、かなり抵抗があります。
戦闘機のなくなる時代、いつかやってくるのでしょうか、さて。
それはともかく、楽しめる博物館のようで、行ってみたくなりました。
青森、酒も米もほかにもいっぱいうまいもんが多いですし、ね。

by あるいる (2023-03-13 06:30) 

ma2ma2

三沢は米軍基地もあり、基地での航空祭も行われますね。
そんな航空機になじみのある場所なので、こう言うのもあるのですね。
by ma2ma2 (2023-03-13 07:55) 

tommy88

楽しそうな博物館です。ざっと見ただけで2時間じゃ無理なように思います。むかしソウルで行った戦争記念館、バカみたいに広かったですが、2時間じゃ回れない規模でした。基本的に朝鮮半島での南北戦争がメインですが、展示物も多かった気がします。中でも飛行機を見るのは好きでした、楽しかった。鹿屋で見たのは特攻兵が中心だから重たい気分でした。新潟は長岡だったでしょうか、山本五十六記念館では撃墜された飛行機と同型が展示されていたような、これも気が重くなります。しかし、ホンダジェット、これは楽しい。実に楽しいです。エンジンの設置が工夫されて室内が広くなっていたはずです。買いたい。5億か。ジャンボ宝くじ連番で3枚、という買い方をしております。前後賞も合わせて取ればフィレンツェの6カ所ほどウォッシュレットトイレを寄付するつもりですが、ジェットは買えても駐機料金、メンテナンス費用、はたまた燃料費が払えそうにありません。悔しい限りです。結局は人生の残り時間を考えればフィレンツェに私のトイレを設置するのが現実的かしら。

by tommy88 (2023-03-13 21:44) 

Lonesome社っ長ょぉ〜

ハマコウ さん

なんちゃってかなと、あまり期待はできないなと乗り込みましたが、
建物を見た途端、にわかに期待感が沸き上がってきました。県立という
事もあってかなりの力の入れようです。体験型を取り入れているところ
は今の流れに沿った運営ですね。

by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2023-03-14 07:44) 

Lonesome社っ長ょぉ〜

あるいる さん

戦闘機乗りは大変やなと、ものすごく狭いコックピットを覗き込み
ながら思うのでした。高所は勿論のこと閉所恐怖症では務まりません。
最新鋭ともなれば居住空間の快適性も増しているのでしょう。
2Fの渡り廊下にある陳列スペースにライト兄弟からF35-Bまでのプラモ
が飾られています。これだけよく集めたなというくらいものすごい数で
飛行機ビルダーには垂涎ものです。ここの館長の個人的なコレクション
かも知れません。ちなみに私はプロペラ機派ですので、どうしても
スペースの真ん中辺りで見入ってしまうのでした。
日本一大きい砂丘が上空から眺めることができる三沢空港、ロビーに
足を踏み入れればそこは青森っていう空気満載です。音としての
津軽弁が大好きなので、できれば地元の居酒屋さんで一杯やりたかった
なと、ちょっと残念な気にもなりました。

by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2023-03-14 08:00) 

Lonesome社っ長ょぉ〜

ma2ma2 さん

JALとJ-Airがそれぞれ2便ずつ飛ばしている三沢はかなり大きな空港です。
ローカル空港にしてはかなり長く、しかも殺風景な中でのタクシーイング
です。米軍基地のゲート前がアメリカ広場と呼ばれていて、ちょっとした
観光スポットになっているようです。

by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2023-03-14 08:06) 

Lonesome社っ長ょぉ〜

tommy88 さん

まったくその通り、高齢者層でもワイワイ楽しめる施設です。
戦争がテーマとなるとかなり重苦しくしかもリアルになってしまうので
体験型を取り入れたこのような施設はウェルカムですね。スミソニアン
は一週間は必要だと思わせるこれでもかアメリカ式でしたが、ニッポン
だとこれくらいの規模が丁度よろしいのではないでしょうか。
開発責任者が弘前市出身ということで、ここにホンダジェットが誘致
されてきたようです。まったくもってユニークな設計の飛行機、これぞ
プライペート機だという妙な風格さえ持ち合わせています。2600から
2800㎞へと少々航続距離が延びたものの、アメリカではまだ大陸横断
不可ですが、ヨーロッパやアジア、中東内ならどこでも飛んでいけ
そうです。維持費は一体どれくらいでしょうかと、聞いてみるのは
さすがに憚れました。WBCを契機に大谷君やダルビッシュバージョンは
何となく見てみたい気もします。億も3ケタになればこういうオモチャも
持てるということでしょうかね。

by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2023-03-14 08:26) 

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