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薩摩に蒸され縁 [旅の抽斗]


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かねてより妻が体験してみたいと言ってた砂蒸し風呂
先々週末を利用して行ってきました西郷ドン鹿児島は指宿
始発便で降り立った鹿児島空港から乗った空港バスの車窓から
やたらと目立つ火山灰で汚れた車や家屋


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鹿児島の人たちは毎日大変だなと思いきやそれも無理はなしで
到着のほんの1時間前に大噴火していた桜島
事後のニュースで噴煙が上空5,000メートルにも達していたとかで
とんでもない事になっていたはずの鹿児島市民は平然としていました
大自然との共存、山小屋での経験など足元にも及びません


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おまけに出発前にチェックを入れていた台風6号
嫌らしいことに翌日曜日朝に南鹿児島に接近との予報
初日土曜は天気も何とか持ち堪えて前半の西郷ドンパーツは何とか終了
一時間に一本しかない貴重な鈍行を捕まえて一路指宿へ

毎度のことながら地方ローカル線に乗る度都会の便利さを実感し
地元利用者には一種の尊敬の念さえ覚えてしまう自分です
車社会とはいえ免許も取れない学生さん達はこうして逞しくなっていくんだなと
終点一駅手前まで行く私は最後の一人が早く降りないものかと
なぜかハラハラ・ドキドキしてしまうのでした


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夕食前に砂蒸し風呂をと駅からタクシーで向かったお宿は
あのバブル期を彷彿させる何と懐かしいどデカい旅館です
お風呂や宴会場が立派なのは言うまでもなく
二次会用のバーから〆のラーメン店まで揃った宿はまさに過去の遺物

名物砂蒸し風呂が味わえるだけでなく30年のタイムスリップまで体験できるとは
ボリュームたっぷりの薩摩懐石を本場芋焼酎で堪能し
〆は疲れた身体ほぐしのおまけ付きで薩摩の夜は更けて行くのでした


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翌早朝、天気晴朗なれど鹿児島湾の波高しという状態で始まったものの
ホテル敷地内のオーナーコレクション館見学を終えチェックアウトする頃には
ポツリポツリと始まり出して知覧へ向かう頃には本降りとなってしまいました
レンタカーでの散策という代替案は私たち二人の大人の事情により成立せず
寄り道をすべてキャンセルしそのまま鹿児島中央駅へと向かうことにしました

雨宿りをしながら駅周辺で時間を潰したのち
リムジンバスで空港へ向かう頃には夕刻の薄日も差し込み
本降りの雨は昨日大量に降った火山灰を綺麗に洗い流して
束の間の澄んだ空気を薩摩の地にもたらしたようでした


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フィオレンティーナ [旅の抽斗]


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年々大きな荷物を持っての移動がきつくなっていく中
往復路の拠点となる場所のホテルを活動拠点とする旅の案を採用してから
必要最低限の荷造りで目的地へ電車移動する術を身につけました

トスカーナの中心でアモレータ、ナンジャーアレ、アカンターレ
シェフ直伝郷土料理教室スペシャル3泊4日パック

今回の旅のメインイベントがこれです
一昨年コモ湖で滞在したホテルと姉妹関係にあり
3月の終わりから10月の終わりまでという期間限定営業のホテルが
自慢のシェフ直々の料理教室を開くというので参加してきました


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ミラノ中央駅からフレッチャ・ロッサで1時間40分
途中ボローニャ駅を経てフィレンツェの中心サンタマリア・ノッベーラで下車し
タクシーで町の中心を抜けアルノ川沿いに走ることおよそ20分
カンデリ(Candeli)という別荘地の一角に佇むちょっとクラシックなホテルに到着します


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プライベートな空間の提供を自負するだけあって
敷地に入る際は鉄の扉自動ゲートを通って玄関車寄せにやって来ます
ベルボーイに促されまず立ち寄る年季の入ったフロント
遠いところ遥々よう来はったと熱烈歓迎を受けました

しばし歓談のなかで愚問とは分かりつつ料理教室の参加者数を聞いてみたところ
あなた方ご夫妻だけですよと、なぜかドヤ顔付きの返答です
おぉ、シェフのプライベートレッスンとはこれまた贅沢な、とやっぱり顔で返し
スケジュール変更の申し入れを快く受け入れて別棟にある部屋へとチェックイン


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広さは異なれど全室スウィートのこのホテル
都会の喧騒から離れのんびりトスカーナの空気を満喫するには充分
驚くことなかれ宿泊客の99%はなんとアメリカ人だとか
残り1%のそのまた1%が日本人らしいです


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デッキチェアに座ってその空気摂取に努めればいいものの
短期滞在型日本人としましては荷解きもそこそこに
ホテルの無料シャトルバスに乗り込み早速夕食がてらの町散策に出てみます
20時を過ぎてもなお明るいので夕方からの行動でも余裕です


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3泊4日の旅の間存分にトスカーナ料理を楽しむようにと心の準備をしてきたので
初っ端の夕食のメインはやっぱりビステッカ・アラ・フィオレンティーナじゃないと始まりません
店を物色しながら歩いていると何処からか誘われる香ばしい香りがしてきます
その発信元をすぐに突き止め既に大勢の客で賑わっていたので即決入店

フィレンツェ風Tボーンステーキ、トリッパ、ひよこ豆と野菜のスープ
これを無塩のトスカーナ・パンに地元ワインと一緒に、美味しです
日本のケチケチ・サーブとは違いグラス半分まで満たされたワイン
料理さながら自然と我が頬も緩んでしまいます


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ホテルへ帰る最終シャトルバスの時刻はとっくに終了していたので
ゆるゆる気分のままタクシーを捕まえて戻り
長かった一日はようやく終わりを迎えます
明日は朝からいよいよ料理教室
部屋にはちゃんと必需品一式が届けられていました

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妻は隠れオタク? [ちょっとブレイク]


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金曜の夜、突然妻が「艦隊を観に行こうよ」と言い出しました
どうやら神奈川新聞の受け売りだったらしいのですが、「艦隊」?

6月2日は横浜開港記念日
毎年あちこちで催し物が開催され今年の目玉はこの「艦隊」
ではなく、出席番号183番、今静かに話題の「護衛艦いずも」です

自衛隊ですから空母打撃群は現在のところ存在しません
がしかし、近い将来バカでかい甲板や格納庫にはあのF35Bとやらが乗っかって
南シナ海を席捲しようとしているC国のなんちゃって空母打撃群を監視するのでは
なんてったてGDP比2%なんて言い出してる防衛費ですからね


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大さん橋に係留された「護衛艦いずも」
3年振りの横浜来航に朝から長蛇の列ができたそうで
午後から参入組の私たちも炎天下のその中で待つこと約一時間
タラップを渡ってようやく乗船にこぎつけ、がらんどうの格納スペースへ

ここから一気に何百人?を乗せたエレベーターが甲板へと素早く昇ります
その速さたるや油圧式でないことはすぐに理解できるほどです
出動・格納に時間がかかり過ぎては一大事ですから

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実は今回、混雑を予想して秘密兵器をようやく登場させたのでした
今さらながらの自撮り棒、別名セルフィー
前回の香港滞在時に購入したまま物置棚で眠っていたのをようやく起こしました

自撮りというよりか人の頭越しに撮影するのに持って来いの代物
試運転にしては上々の出来ではなかったでしょうか
もちろん妻とのツーショットもかなり自然体になりましたからね

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夜の花火大会は自宅に時折聞こえてくる大きな破裂音でその気になってました
平日の行動半径から少しだけ越境したような休みの一日
いつもの人の流れを横方向とすればこの日は真逆の縦方向
会社の駐車場を利用したのでなんだか変な感じでもあったそんな一日でした

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