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人工的でもある国家 [旅の抽斗]



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おそらくリピーターはいないはずなのに夕暮れとともに溢れ出す入園者
個人でも問題なく辿り着けるのだけれど日本の旅行社が絡むと独自の特典が付く
ということで、毎度お世話になる現地オプショナルツアーに参加し
シンガポール名物ナイト・サファリ見物をしてきました

その名が示す通り日が落ちてから開園し暗闇の中の動物たちを観察する
イヤフォン日本語解説付き専用のシャトルバスかそれともガイド付き徒歩見物か
選択は別として裸眼の人間にはちょっと酷なアトラクションであります

イヤフォンガイドが示す方向に目を凝らしても横たわる大木なのか石なのか
はたまた当のご本人なのかシニアの眼には相当な試練となります
象やキリンならその姿かたちを熟知してるので判別はとも簡単ですが
ナンチャラ・カンチャラと聞いたこともないUMOとくれば至難の業です

ツアー終了間際で両サイドから登場したマレー・トラとツキノワグマの存在が
せめてもの救いとなってムシムシ・モヤモヤ気分の中
次のアトラクション会場のツアー特等席へと移動する二人でした
天下のシンガポールなら赤外線スコープくらい用意しておいて欲しかったなあ


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シンガポール中漂っていた謎の匂いはこのドリアン、私は生が食べれます

2日目はセントーサ島見物とオーチャード通り散策に当てました
今国会を通過したIR統合型リゾートのお手本と成り得るのがこの島なんでしょう
カジノは勿論のことホテルやレストランに遊園地
そして目玉として根強い人気を誇るユニバーサルスタジオが誘致されています

島といっても橋で陸続きとなっているのでアクセス方法は多彩です
話題となった場所だけにTVで観た人も多いロープウェイやモノレールは人気です
S$8を払えば乗り放題のモノレールで島内3駅すべてを制覇し
欲張って暑い最中徒歩で世紀の会談が行われたあのホテルまで行ってきましたよ


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NK国SPたちがマイバッハ・リモの傍らを小走りしてたホテルへの取り付け道路は結構な傾斜角です


小高い丘の上に両翼を広げた白鳥ように佇むクラシックホテルCapella Singapore
年季の入り方からみるとラッフルズと同世代のようで
広大な敷地に都会の喧騒から隔離されたような静けさ漂う飾り気なしの宿です
主要施設が特定しにくい造りとなっているのが選ばれた理由のひとつかもです

前後して昼食は島内のミシュラン・シンガポール星付き中華レストランでした
ほぼ貸切状態の店内に一抹の不安を覚えつつも着席し
ちょっと贅沢して1人S$58の竹コースにしてなんとこれが大正解
フレンチの要素を取り混ぜたヌーベル・チャイニーズとも呼ぶのでしょうか
特に〆に出てきたヌードル・ディッシュは久し振りの大ヒットでした


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セントーサ島を後にして次に向かったのはシンガポールの銀座、オーチャード通り
すっかり雰囲気が変わった感がする人通りも一段と激しい名所です
とは言っても完全冷房のその下を走る地下街の方が凄いことになっていました
そろそろ体力の限界が近づきホテルのハッピーアワー開始の時間となりましたので
切りのいいところで引き揚げることにしました


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オーチャードからホテルへの乗換駅はちょっと変わった名前でした



17時から2時間、宿泊客にビール・ワインとちょっとしたスナックをタダで振舞う
正真正銘のハッピーアワーを呑んべい達が見逃すはずがありません
有料メニューも注文してこの夜の夕食に早変わりさせました
隣席にいたオーストラリアから来た同年代のご夫婦と意気投合し
時間目一杯いろんな話題に花を咲かせた常夏の夜でした

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翌日はもう帰国、でも夜のフライトまではまだまだ時間たっぷりですから
チェックアウト後は最後の名所ガーデン・バイ・ザ・ベイへと向かいます


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赤道付近で避暑 [旅の抽斗]



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4泊4日の8年振りシンガポール旅行、この三連休での出来事です

日付が変わる前の金曜夜に搭乗した便は一眠りしてる間に翌早朝現地到着し
帰り便も同じくして連休明け早朝羽田へと戻ってくるという
ちょっとハードな旅程に歳甲斐もなく挑戦してしまいました
おまけに自宅へ戻るとひとシャワー浴びてそのまま出勤したので
この日は一日中睡魔に襲われ続けるという怖い状態でもありました

ということで現地ホテルには2泊という旅でしたが
観光には丸々3日間費やすことが可能なのでたっぷり堪能できるのです
観光資源が豊富とは言い難いお国柄なのでこれ位が丁度いいのでしょうね
一足早い赤道近くの夏休みとなりました


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言わずもがな世界中の脚光を集めたばかりのシンガポール
8年前には発展途上だったベイエリアの開発もすっかり終了して
日本では叩かれているカジノを擁するあのホテルは
引続き多くのギャンブラーを惹きつけて止まないようでした

IR統合型リゾートという文字がマスメディアに度々登場しています
日本政府が目指すはやはりシンガポール型なのだろうと簡単に想像がつき
様々な懸案事項をクリアしてさて本当に上手くいくのだろうかと
旅行中頭の中には大きな疑問符が着いて回るのでした


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さて私たち夫婦同様カジノには全く興味のない観光客に残された道は何か?

ラスベガスとは違い入場料を徴収される限り観光スポットと割り切って
「賭場」という文字に誘われるのもアリですがそうでなければ
残された選択肢は世紀の首脳会談が行われたセントーサ島
シンガポールの銀座オーチャード通り&周辺散策
夜の目玉というべきご自慢のナイトサファリ動物園
そしてマリーナのもう一つの顔であるガーデンウォーク・バイ・ザ・ベイでしょう

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このすべてを網羅した私たちの一日平均歩数は約18,000歩
距離にして12キロ程ですから結構な運動にもなったわけです
これに地元ソールフードなどの楽しみを織り交ぜると完パケの出来上がりです
ただし、お国柄喫煙と飲酒にはもっぱら厳しく
特に持ち込みタバコは1本から課税対象となりスモーカーには辛い試練
ビールは地元のTigerで小瓶1本S$8~13(1S$=約¥89)にもなってしまいます

タクシーは初乗りS$3.90でチャンギ空港からベイエリアの主なホテルまでならS$20
地下鉄MRTは初乗りS$1.50ですから安めに抑えられ懐には優しいですね。
こちらは観光客用に乗り放題1日・2日・3日の3種類パスも
それぞれS$10・S$18・S$24となっています(別途カード補償金S$10/枚)。
3日あれば充分楽しめるぞと言わんばかりの設定が気に入り3日券を購入しました


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通常15時チェックインのところなんとか11時前に部屋へと案内された私たちは
ひとシャアワー浴びたのち早速MRTに乗ってソウルフードを食べに出かけます
妻がミシュラン星付きだと検索済みのこのお店の売りはなんと特製ポークヌードルだとか
それに店の場所はググれてもそこへ行く道が一向に示されないのは何故??

その謎は最寄り駅から外へ出てみて直ぐに解明しました


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公団住宅らしき一群の一角にあるらしいミシュラン星付きレストラン
住所の番号が示す建物をほどなく発見するとなるほど昼食時の長い行列が目の前に
なにやらとても懐かしい空気漂う潔癖症大NG確実なお店がここです


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確かに書いてありますミシュラン星獲得だと、ただしローカル編
熱風漂う中待つこと30分でようやく私たちの番が回ってきましたよ
行列から眺めていた人気商品らしきものを一つずつ注文しビールも忘れずに


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何が入っているかなんて邪推しようものなら東南アジアでは生き抜くことはできません
そして共用の少し黒ずんだ箸とレンゲに躊躇なく手を伸ばせることも必須であります
ティッシュで拭こうなんて無駄な抵抗でしかありませんので念のためです

隣に二軒ある店はどちらも閑古鳥が鳴いていてオーナーも全くやる気なし
この差はいったい何なのかはミシュランの寸評を見ることにして
確かに割と薄味で私たち好みに美味しく仕上がっておりました


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睡魔に幾度か襲われたもののまだまだお天道様は空の高いところにいらっしゃいます
MRTを屈指してかなり火照った頭と身体を冷やすべく
マリーナベイへ向かいナイトサファリ・ツアーまでの時間潰しです

それにしても赤道間近の真夏のシンガポールに抵抗なく順応する身体
それもそのはず、最高気温は灼熱地獄の日本より低かったのでした
日陰に入れば心地よい貿易風らしき風も感じることができ
さながら偶然の避暑となったシンガポール、もうちょい引っ張ります


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Chef al Giapponese [食の抽斗]




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引退したら一風変わった小さな大衆居酒屋でも始めて
福利厚生を謳い文句にスタッフをカモりながら老後を楽しもうと
「いきなり、何とか」や「俺の何とか」の向こうを張って「突然、トスカーナ」
という店名まで考案していた私

ある日の日経新聞に掲載されていた定年後の生き方に関する書籍の広告で
やってはいけないリストにコンビニと「飲食店」と書かれていたのを見た途端
あっさり断念して趣味の世界に留まろうと思い直してのイタリア料理修行(?)でした



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記事の更新間隔がかなり開いてしまいましたので掻い摘んでお届けします
前夜の部屋へのお届け物の中身は一体なんだったのかと言うと
教材(レシピ)一式、ホテルロゴ入りエプロン、シェフキャップ
そしてなぜか麺打ち棒にキッチンミットと、こちらが正解でした



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メニューは前菜・スープから3品とパスタ・メインから3品の計6品
実際当ホテルのディナーで提供されている本格メニューです
中でもトスカーナ風ラビオリとパスタは手打ちの生麺とハードル高しのようですが
シェフからのプレゼントの麺打ち棒が一度試してみろよと語りかけていました

マンツーマン教室となった訳ですがホテルゲストと日本人ということもあってか
私たちに気を使いすぎるシェフが作る料理を動画に収めながらメモを取り
完成した料理を毎度交換されるナプキンとシルバーでワイン片手に試食するという
まこと贅沢なトスカーナ料理教室となったのでした


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一度遠ざかってしまえばなかなか元には戻れない記事更新
ちょっとしばらくバタバタやってますのでこんな調子です
予約投稿の時間と同じ深夜便で世紀の会談が行われたあの国へ向かいます
一方通行の更新となって前回までを含めお越しいただいた皆様のところへの訪問は
来週以降となりますことあらかじめご了承いただければ幸いです

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