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戦い済んで [趣の抽斗]



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ジャパンのピークはどうやらスコットランド戦で頂点に達していたようでした
初っ端から奇抜なプレーで入ったゲームでしたが南アの強固で早いディフェンスに
手も足も出なくなり度重なる激しいコンタクトで体力の消耗が激しくなりガス欠となりました
南アバックスの素早く外から内へと突き刺し被さってくるディフェンスラインは
Wフェラーリに抜き去るスペースを一切与えず完璧に抑え込んでいました


これからしばらくはTV画面を賑わせるジャパン戦士たち
当初の目標は充分達成しているので爽やかフェースで登場です
ベテランの引退を含めこれからが大事な世代交代
2023France大会で次なる目標のベスト4以上を目指すと共に
今回沸き起こった一大ブームの灯を絶やすことがないよう
協会・チーム・選手それぞれが背負うものの大きさを自覚し頑張って欲しいものです


そして我々応援する側にとってもここからが肝心要です
今後選手たちは各自所属チームに合流し年明けから今度は敵味方に分かれ
トップリーグという舞台でで火花を散らしていくのです
加えて2020が最終シーズンとなるサンウルブスが戦うスーパーラグビーもあります


チケットはお手頃となり取りやすくもなる国内各試合へ出かけていただき
生であの肉弾戦をしっかりと堪能してニワカから本物のファンへ変身して欲しいです
大学の対抗・リーグ戦も再開され、高校も花園へ向け全国予選が始まっています
今回のRWCで養った眼でどうか今後の日本ラグビーを暖かく見守ってやってください


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深読みしてみれば [趣の抽斗]



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馬と鹿タイムの後ではありましたが、ラグビーならでわのノーサイド光景が広がる横浜
バックスタンドへこうして両リームが並び向かい観客から惜しみのない拍手喝さいを受け
敗れたスコットランド選手一同の悔しさと同等の感慨深げな表情が大変印象的でした
キャプテン・レイドローの流した涙がすべてを物語っているような気がします


後半残り30分は本当に生きた心地がしなかった大変な試合となりドッと疲れました
両チーム本当にバテバテで真に気力だけで身体が動いているようでした
それでもジャパンが勝てたのはやっぱり4年前の悔しさががあったからに他ありません
歴史は変わりましたがまだ終わってはいないことは選手が一番理解していることです


本当にティア1として認められるためには再度南アフリカを撃破しなければなりません
それからベスト4で迎え撃つであろうウェールズを倒してグランドスラム達成です
そして仕上げ、決勝の相手はもちろん不沈艦隊オールブラックス以外にはないのでしょう
開催ホスト国ニッポンのワールドカップ初優勝の大金字塔達成の瞬間はもうすぐです


というのが、来週から始まる決勝トーナメントの私的大予想であります
決して絵空事ではありません
スコアこそ違えど予選プールの結果予想はズバリ全的中でしたから
早々断腸の思いで購入したスコットランド戦チケットは最高の賜物となりました


準々決勝ウィークエンドと重なってしまったソウル行き決行
現地でのライブ放送を疑い1位通過を確信して日曜日の午後便夕方戻りに賭け
バッチリキックオフ前には自宅TV前にビールと共に陣取れること間違いなしの結果
ここまでハマると気持ち良いを通り越し悦の世界へ没入てしまいそうです


今の君たちなら南アフリカを倒せる、流選手に自らジャージと共に託したレイドローの言葉
80%まで落ちていた最終戦のタックル成功率をアイルランド戦まで戻し
あとは積み重ねてきたものを分析に基づきさらけ出せば勝利は間違いなしです


何十回ものトライののち幸運にも手に入れることができた横浜での準決勝チケット
もちろんそこにジャパンがやってくることを確信しての挑戦でした
週明けチケットオフィスから届いた決勝のホスピタリティ・チケットまだありますメール
しかし、さすがにこれだけは・・・・・・、ないですよねぇ


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ジャッカルだ [旅の抽斗]



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遷都が閣議決定しているインドネシアの首都ジャカルタへ行ってきました
現在のジャワ島から北にあるカリマンタン島中部のパランカラヤが新しい首都の候補地
東南アジア発展途上国内で唯一訪れたことがなかった人口1,000万超の大都市
ネパールとブータンをインドと同地域扱いすればこれで残すはミャンマーとラオスのみです


世界一酷い渋滞とUberを猛追するGo-jekの実態を視察するため
というと聞こえが良すぎますが
今年も残すところあと4か月弱、その内1ヶ月はRWCで身動き取れませんので実質3ヶ月
足らないマイル獲得にはここでタイムリー・3ベース級が必要ということで
コスパ抜群のジャカルタ行きに白羽の矢を中てたというのが裏情報です


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飛行機がオンボロな代わりにチケットが手頃、おまけに物価が激安でホテルがお得
ルピアのゼロが多すぎる(¥1=IDR0.0075)のがちょっと面倒ですが
¥10,000を両替するだけでもとんでもない大金持ちになった気分になれます
100,000ルピア札が流通する最高額紙幣ですからね(ちなみにたった750円ですが)


3泊4日の旅程でしたが最終日は夜中チェックアウトの早朝帰国便なので実質2泊です
それでも観光資源が乏しく劣悪な交通渋滞のジャカルタはこれでも充分楽しめました
のんびりやろうとうことで飲み食いタダのクラブフロアにしたのが大正解で
毎日数回お邪魔したのですっかりスタッフさん達とも仲良しになりました


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実は今回の旅、チェックインからアウトまで今まで経験したことがない驚きとハプニングの連続です
スカルノ・ハッタ国際空港からは予約の車でホテルまで送ってもらうのですが
ホテル敷地内へ入場する際セキュリティーゲートでいったん停止し検問をうけます
車内を覗く程度でにっこりサンキューのあと、かしこまってこれまた敬礼をうけます


咄嗟に返礼してしまった私が次に目にしたものは下車したホテル玄関に設けられた
手荷物検査X-Rayと金属探知ゲート
ベルトがピッと反応するもどうぞお先へとユルユル・チェックは日本人だからか
3年前の悲惨なテロを思い起こせばこうした警備警戒は必然でしかも安心感が生まれます
ホテルから地下街へと通じる通路や地下街の出入り口にもこうしたセキュリティー・ゲートがあるのです


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赤道直下で南半球の首都の気候は9月半ばで横浜よりも涼しく感じられ
如何に今現在我が国が直面する気候が異常なのかを思い知らされます
心地よく冷房が効いた部屋で荷解きをしながら部屋履きスリッパを探している時でした
クローゼットの引出しを開けると小さな緞通らしき物が畳んであったので
はて、何に使うのかといぶかしげに少し持ち上げてみた時でした


折り畳まれたプラスチック袋が顔を覗かせたので摘まんで取り出し中身を見たんです
割と大きめの錠剤がいくつも入ってるのを確認するや一瞬凍りつきました
もしかしたら俺たちこれで日本には帰れなくなってしまうんじゃないかと
となっては大変ですから、すぐさまマネージャーを呼びに行き事の経緯を説明しました


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誰が何のためにこんなものをここに隠し?置いたのか
持ち手の部分だけ摘まんだので私の指紋は僅かでしかもマネージャーのはベタベタ
事の真実は最後まで判明しませんがとにかくマネージャーは平謝りするばかり
結局スリッパも1足足りずに補充する始末でしたから仕方のない事なのかもしれません


完璧ではなかったルームメイキングなのですが広々とした豪華な部屋は申し分なし
小腹も空いていたので片付けを終えてさっそくクラブ・ラウンジへ行ってみました
ジャカルタの近代的夜景を眺めながらイスラム国で飲むアルコールの味を噛みしめ
なんだったんだろうねと、このあとこの短い滞在時間中に体験する不思議な出来事をよそに
先ほどの話題と期待以上のラウンジ・サービスで大いに盛り上がる妻と私でした


今宵、アイルランドが決勝トーナメント進出を決定し残るはあと一席
十中八九開催されるであろうスコットランド戦にすべてがかかるジャパン
勝利を信じ、大感動と興奮を地元横浜にて直接この肌で感じてきます



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パリの日本人 [旅の抽斗]



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1時間余分に待たされた分ボケッと度も増し、どうやらマドリッド行便の行列に並んでいたらしく
搭乗券を提示したところ「これ、違いますよ」の声でようやく間違いに気付くありさま
最近こんな凡ミスがちょくちょく発生するのも仕方ない事なのかと歳のせいにしてみます
目的のパリ行便の搭乗ゲートが変更になったとは聞いてないぞと人のせいも忘れずに


おかげで中途半端になりかけた機内食がれっきとした夕食となって
ホテルの部屋で荷解きを済ませた頃にはお休みタイムが迫ってました
就寝前の用足しと部屋には不釣り合いな貧疎なトイレに入ってさあビックリ仰天
TOTOの文字が浮かび上がって見えるヨーロッパ初のウォシュレット登場


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4日間のサン・セバスチャン滞在で少々悲鳴をあげていた我がオイドに天使降臨です
どういう経緯でパリのこのホテルに導入されたのか結局聞けず仕舞いでしたが
少なくとも日本人は勿論の事ウォシュレットを愛し始めたC国の旅人狙いか
そして避暑にやって来るイスラミックな人々も含まれているのでしょうか


乾燥機能まで備えたウォシュレットで爽快なパリの朝を迎え朝食もしっかりと摂って
与えられた1.5日は観光や鑑賞ではなく老親介護疲れの妻慰労のためだけに使います
ホテルから歩けるサントノーレ通りを西側から東側へと朝の散策を開始
路面店がそろそろ開店する時刻となっても通りは意外にも閑散としています


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エリゼ宮をはじめブリストルなど5星ホテル、そして数多くの服装飾店が軒を並べる一角
パリへ来たらここは外せないだろうと気合が入る彼女をアテンドするマヌカンさんの
マダムを連呼するアグレッシブな接客に思わずあの映画の一場面が思い浮かびます
これが単なるシーン再現の序章に過ぎなかったことは後の夕食時に証明されるのでした


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昼食を挟みギャラリー・ラファイエットがあるオペラ座周辺へ移動してビックリ仰天
店内は完全にC国観光客にジャックされごった返す有り様で買い物どころじゃありません
人混みに酔いさらわれる前に撤収を図らねばと地下鉄へ退避です
様相がすっかり激変してしまったシャンゼリゼ通り同様ここはもはやパリではないのかも


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いやいや、やっぱりパリでした


予定より早くホテルへ戻ったのでここは夕食で挽回しようとコンシェルジュの助けを乞います
待ってましたとばかり徒歩圏内にイイ店があるというので予約してもらい部屋で休憩です
19時とはいえまだまだ明るいシャンゼリゼには場違いな店と溢れんばかりの観光客
にわか見物しながら閑静な一角へと進み歩いてお目当てのビストロに到着です


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スマート・カジュアルまでならOKということで選んでもらった店はお気取り無用の開放的雰囲気
メニューは割と豊富でSnailと表記されたあれが食べたいというのでスターターに決定
シャンパン半ばでたこ焼き器似の鉄製容器が例の挟みクリップの御前に登場です
ガーリックとバターがたっぷりのジェノバ・ソース風で仕立てたエスカルゴはどうやらこの店のウリ


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余計な事を言わなきゃよかったと時すでに遅しの午前の部サントノーレ回想
妻が操るクリップのぎこちなさだけがやたら目についたので、あの場面の解説で茶化す私
に次の瞬間、カチャッという乾いた音と共に襲いかかってくるソースとエスカルゴ
所詮映画は演出、実際は災難と共にソースだらけにされてしまうのがオチなんです


サン・セバスチャンでは登場の機会がなかったおニューのシャツが見事にシミだらけで
おまけに勢い余ったかボックス席の背もたれまで飛んできたソース
事の顛末を一部始終観ていたのかギャルソンおばちゃんが大笑いしながら
新しいナプキンを持って席に来てくれ何やらフランス語で私に言うのでした


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白馬の王子様登場のエンディングは勿論不必要ですからそのまま最後まで食事とワインを楽しみ
帰国したら高級特別クリーニングに出してあげるという確約を貰い
夕暮れの少しだけ冷たくなった風に当たりながら頭も一緒に冷やしつつパリを歩きます
8月の半ばはまだ夏休みのパリ、閉まる店舗が多い中シャンゼリゼだけは別世界なのでした


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