本物を目指せ [独り言の抽斗]
6,464億円もの経済効果を創出したという2019 RWC Japan
その4年前に開催されたイングランド大会の3,100億円を軽々とダブルスコアしてしまう快挙です
試合間隔が開いてしまうこともあり訪日観戦客の消費額はひとり70万円に迫ろうかという額
通常のインバウンド消費額を遥か彼方に超えてしまうという怪物ぶりだったそうです
そんな一大イベントの余韻とともに大盛況のうちに開幕したトップリーグでしたが
スポーツ競技全般と共に呆気なくコロナに葬り去られ現在に至るです
これらの経済損失の試算はまだ出ていないようですがRWCの功績を台無してしまうのは確実です
プロ野球がようやく開幕しJ1リーグも間もなくですが果たしてどこまで挽回できるのやら
戻ってくるもんだと思ったんですが、とはランチでお世話になるシェフの最新溜息です
ホテルと同様に飲食関連も新常態とやらで引続き大苦戦の様相で
週末こそ以前の賑わいを見せたりする所もありましたが第二波襲来の恐怖は付きまといます
このような状況下、インバウンドに頼り過ぎたニッポン観光業の今こそ全面見直しが急務となります
来日外国人観光客がゼロとなってしまった今、マイクロ・ツールズムなる新語と共に
新常態の下、ニッポン人の心をしっかりと動かせる純正ニッポン観光業の在り方が模索されています
客数減少の穴埋めを単なる客単価引き上げで埋め合わせることなどまったく不可能であるため
新たな付加価値を生み出すことで客が快くその対価を支払ってくれる創造力が試される時が来ました
インバウンド一辺倒だったところは給付金を受け取ることなく早々と退場してしまい
幸運にもありつけたところでももはや体力の限界とばかり消え去っていきましたし
インバウンド復活をじっと我慢して待ちを決め込んでもそう長くは続かないはずです
ワクチンや新薬の登場を待つまでもなく淘汰の波は確実に押し寄せてきているのです。
薄利多売という概念は飲食・観光業をはじめとする集客主体事業にはもう当てはまりません
固定費をしっかりとカバーできる粗利率の向上と確立は今後の展開には必須条件となります
タピオカの次はレモネードという商品寿命の短命傾向とトレンドの早期変遷に乗り遅れないよう
コロナ恨み節からの早期脱却を図り前進あるのみの姿勢が唯一の延命措置ではないのでしょうか
やっぱり一番がいいに決まってる [独り言の抽斗]
「惜しいじゃダメなんだよっ!!!」
花園ラグビー場内にひときわ大きく響き渡ったその鮮烈なフレーズ
発信元は往年の名ハーフ、早稲田の宿沢選手でした
中学時代だったでしょうか、全国大学選手権での一コマ
トライを逃したチームにメンバーの誰かが発した一言に対する強烈な喝でした
これでやる気に再点火したチームは関西の勇、同志社を難なく下したのでした
「2位じゃ駄目なんでしょうかぁ?」
言わずと知れたかのレンポウ(先生風に)さんのお言葉から数年
ニッポンのスパコン富岳が8年半ぶりで断トツ世界一となった本日のニュース
なんでもその高速振りと言えば毎秒41.5京回の計算能力だとか
ちなみに旧1位の米国製サミットは14.8京回だからぶっちぎりの勝利なのですが
やっぱりこの高速性能をきちんと生かし結果を出してこその価値ですからね
富岳の登場でコロナ退治のワクチンや新薬開発に拍車がかかってくれることでしょう
今回のメイドイン・ジャパンの復興はそのもの自体の凄さをアピールするだけではなく
コロナ撃退秘密兵器の開発一番乗りを果たし、ひいては五輪開催をどうしても実現させたいという
一石二鳥を狙う弱体化政権の念が裏でどうも強く感じられる、それでも明るいニュースでした
富岳と言えば私にとっては北斎の名作である三十六景がまず頭に浮かびます
小学生の頃、恐る恐る出掛けたディープな新今宮のヒカリ・スタンプ
お年玉を握り締めては毎年コツコツと買い足すものの最後まで手が出なかった「神奈川沖浪裏」
広重の「蒲原夜之雪」と共に欠けているスタンプブックを眺めての回顧録でした
家庭争議 [社っ長ょぉ~の溜息]
アベノマスクがまだ届かないよという声はさすがこの期に及んで聞こえてこなくなりましたが
10万円はまだだよという嘆き節はあちこちから聞こえてくるニッポンです
でも、まだだよと言ってる内が花なのかも知れない嵐の前のような静けさ
既に受け取ってしまった家庭では10万円×人数分を巡ってなにやら騒がしくなり
ひいては家庭崩壊を匂わせる物騒な争いへと発展して収拾がつかないケースが多発だとか
とかく金が絡むと人間の一番醜く嫌らしい潜在的一大欠陥がカミングアウトしてきます
赤の他人同士なら百歩譲ってまだしもそれが連れ合いや二人の血を分けた子供まで絡んでくると
これはもはや修復不可能な状況にまで陥ってしまい家族関係が空中分解となってしまいます
家族メンバー各自に与えられたであろう各10万円の最終所有権と使い道を巡る仁義なき戦いです
そもそもこの問題の発生源は世帯主の指定口座へ該当金額が降り込まれるというシステムです
昭和な人間的感覚からすれば稼ぎ頭のお父さんの口座ということになるのでしょうが
実際それをコントロールしているのは大蔵大臣のお母さんというところですから
お金の使い道はお母さん主導で波風あまり立たずに決定されて行くはずでした
そんな昭和はとっくの昔の話、時は平成を経て令和となって
家族を取り巻く環境がメンバーそのものと共にすっかり変化してしまったのか
給付金の使い道の話以前に家庭内での分配方法で様々な問題が生じているそうです
中でも夫婦間での認識のズレは大きいらしく一触即発の物騒な状況へも発展してしまうとか
そもそもこの10万円が支給される理由がしっかり理解できていれば問題発生はないはずです
こうした家庭争議の実例が紹介されるということは本来あるべき使い道を通るのではなく
大方の家庭ではほとんどすべてが臨時の可処分所得と化すために使いみちが多様化してしまい
そこに同乗の船頭さんたちが挙って自己主張してしまうものですから船は自然と山へ移動です
円満の内に家族全員が納得のゆく使い方ができるようじっくり検討していただきたいものです
かく言う我が家、もう既に妻と二人っきりでしかも妻は早々権利放棄していました
では何でニッポン経済を回そうかなどと思案に暮れる必要もなく右から左の自宅改修工事費に充当予定
家がキレイになって業者さんも一緒にニッコリ、まあ俗にいうウィン-ウィン成立ってやつですかね
悔い改める [独り言の抽斗]
コロナのせいで一変させられてしまった生活様式ではあるものの新たな発見ももたらされたと
巷のニュース・ソースにもなっている家計の内訳に起こっているある変化
収入の話はちょっと置いておくとして支出の項目とその額に改めて驚かれる方が増えているとか
結論から申し上げますと意外にもコロナで気付きを伴う節約が自動運転されていたというお話です
休校とテレワークで皮肉にも家族一同会する機会ががぜん増えたための食費・光熱費アップの嘆き節の傍ら
外食や旅行を筆頭とした遊興費や各種運動を含めた習い事などのカルチャー出費の明らかな減少に
その収支相殺効果以上のコストセーブなる副産物を享受されている方々が大勢いらっしゃるそうです
コロナ・ストレスの大いなる代償を払っているところではありますが朗報であることは確かです
緊急事態宣言が解除されはしましたが第2波、第3波の不安は一向に払拭されていない中
3密へ好んで飛び込んでいく人といやいやまだまだ早いと手控え継続する人の差がハッキリとして
前者は若者層、後者はミドル・シニア層と区分けすることができているようですね
窮地に立たされている飲食業界人にとっては客数激減に加えて消費単価低迷は命取りとなり
皮肉にも手放しで喜べる状態ではまったくないと新聞記事にも取り上げられていました
人々の行動パターンに明らかな変化を見て取れるようになったコロナ過中のニッポン
ウィルス対策と並行して注力していかねばならない経済復興をどのように導き出すのか
補正予算成立に紛糾間違いなしの政府主導策に淡い期待を寄せている受動体になるよりも
己の道は己で切り開く能動体系と化していかない限りこの苦境から脱することは不可能です
アメリカで起きている実例を取り上げればよく理解できます
コロナ過で大打撃を受けている業種の一つが小売業であることは洋の東西を問いません
ニーマン・マーカスやメイシーズなど名立たる大御所が破産法を申請する傍ら
一度はアマゾンの出現で沈みかけた巨象ウォルマートが息を吹き返し右肩上がりの成長です
ではこの差は一体何なのか、前者は受動体に徹し後者はいち早くDX開発に取り組んできた能動体なのです
こっぴどくやられたアマゾンを手本にデジタル・トランスフォーメーションに取組み
新たなEコマース確立を成し遂げたウォルマートのビジネスモデルは盤石となり延命に繋がりました
今後最盛期を迎える5Gとどのようなコラボレーションを見せてくれるのか、楽しみにしています
翻って、我がニッポン経済は今後どのような展開を見せてくれるのでしょうか?
TV番組を例にとればどこの局も似たりで従来の番組をテレワーク化しただけの急ごしらえで見栄えはせず
以前の映像を混ぜ合わせた完全再放送再編集版でお茶を濁しているに過ぎません
そんな中、オンラインでなんとマジックを披露してしまうという新たな試みを目にすることになりました
詳細は置いておいて、これを生み出したHARAちゃんとやらのマジシャンには脱帽しました
ロケが敢行出来ず放送が延び延びとなっているドラマ制作サイドの皆さんは是非見習うべきです
普段通りの思考回路を通すとどうしても「コロナのせいで」という結論に至ってしまうから
ここはひとつ、まったく新しいスタイルが現在の半自粛生活環境へ入り込むべきところです
災い転じて福となす
後手後手の政府に文句をつける傍らでしっかり延命策を講じることができるか否か
コロナ禍はまさしく大自然界がもたらす非情の選別試練であると同時に
新たに有益となるモノを創り出すための大いなるエネルギーと化すものなのかもしれません
だから、屈したままで終わってしまうのはあまりにも寂しすぎやしませんか