秘密の部屋 [音の抽斗]
色んな家電量販店を訪ねる際、必ずチェックしているセクションがあります
ミニコンポなんかが陳列してあるコーナーのそのまた奥に必ず出現する秘密の部屋です
音楽鑑賞はスマホでの時代にしぶとく存在し続けるオーディオ・コーナー
一世を風靡した本格派のプリメインアンプやスピーカーそしてターンテーブルが所狭しと並んでます
中へ入ると必ず出迎えてくれるのは初老のオジサン・スタッフです
オーディオの事ならなんでもお任せ下さいと顔に大きく書かれている生き字引的存在
このオッちゃんがパワフルであればあるほど必ず現れるそのまた奥の特別視聴ルームは圧巻です
時代に逆行しているに違いないのだけれど何故か今でも堂々と生き残っているのですよね
とにかくオッちゃんの口から飛び出す質問が専門的過ぎて私にとってはギリシャ語でしかありません
「針はMMですか?このアンプはMMにしか対応してませんからね」みたいな感じです
「みなとみらいでしか使えないわけね」なんてボケはさすがにカマスことはできません
まあそれだけマニアックな連中が集う秘密のスペースなんだなとよく理解もできました
12年前自宅をリフォームした時に買い揃えたオーディオ・コンポ一式
なかなかゆっくりと楽しむことができないままいたずらに年月だけは経過してしまいました
この度の山荘完成で同じ吹抜けなのに山荘の居間の方が断然音響効果が優れていることを発見し
ならば山荘のミニコンポとトレードしてしまおうと思い立ちその準備を開始した次第です
当時は5.1chサラウンドの全盛期だったため敢えてAVアンプをメインにした構成にしましたが
今ではサウンドバーなるものの進化が著しく、簡単に劇場仕様が再現できるようになりました
そこで今回、このAVアンプをプリメインに代替えして純粋に音楽を楽しむべく
山荘での省スペースにバッチリとハマってくれそうなアンプの物色を始めたというわけです
学生時代に買い集めたLPレコードが30枚ほどまだ手元に残っていることも手伝い
後出し追加のターンテーブルも一緒に持って行けばアナログ世界も楽しめるじゃないかと
ジャズやクラシックが何故だかバッチリとハマってくれそうな癒し空間の完成形
コブシの大合唱で山荘の春が全開する前には完成させたいものです
泊ったり、通過したり [隠れ家の抽斗]
書類だけの審査でもけっこうですよ
そう言われてもやっぱり現地でしっかり見て頂戴ねと、立会検査を希望
新築建物にかかる固定資産税課税のための家屋調査のお話です
とかこつけて、建国記念日を挟み人間ドック明けのちょっと長めの週末を楽しんできました
玄関前のスペースに可愛らしい役場の軽バンがやってきて中から降り立ったのは
二名のうら若き女性調査員だったのでこれはちょっとビックリでした
テキパキと二人で原寸測量と記録をこなす姿を拝見していると
女性だから調査時間が長引いてしまうなんて事、あの森さんだって言わなかったでしょうね
予め提出済みの図面を勉強してこられたのか、家屋内外の調査は30分程で終了でした
玄関辺りの測量風景を見ながら「京町屋」タイプにした方がよかったのかと
ボケてはみたけれど、どうやらお二人には通じなかったようでオッサンの空振りショット
果たしてお幾らの納税通知・納付書が届くのやら、別荘特別軽減措置に期待したいところです
週明けの火曜日、急遽上越市までトップ営業の日帰り出張となりました
長野新幹線が北陸新幹線となってから初めての乗車体験となり少々心わくわく感ありです
皮肉なことにスキーのメッカへの玄関口でもある上越妙高駅が降車駅となりちょっと溜息
妙高高原やパフパフ・パウダーの新井なんかが間近でウズウズしてきてしまいます
乗車したはくたか号、往路は軽井沢まで1時間という秘密兵器でありました
コロナ禍で車販やグランクラスのサービスは中止中との事でしたが、自由席で充分
ソーシャルディスタンスは十分過ぎるほど確保でき快適そのものです。
つい先日までいた軽井沢の駅ホームを車窓から眺めるという不思議な感覚を味わいながら
さらにもう1時間の旅、長~いトンネルを2つ抜けると川端さんの世界が拡がっていました
長野市内にはほとんどなかった雪ですが、二駅30分程進むだけで灰色の空の下にどっさりの雪
横殴りの降雪の中での得意先訪問、横浜は小春日和でしたと言うのがはばかれる春がほど遠い上越です
小一時間の短い面談後はとんぼ返りの旅、ご厚意にあずかり上越妙高駅まで送っていただきました
閑散とした駅舎で何とか営業中の土産物店で、ラストミニッツの買い物はやっぱり地酒で決まりです
これまた閑散とした復路の車内から、今度は通過となった軽井沢をなぜか低速走行のはくたか号
普段車からは見れない風景が次々現れ再発見の数十秒間で再び不思議な感覚を体験でした
長野市には及ばずともトンネルを抜けると突如として現る異次元的空間の町、軽井沢
今回テレワーク環境にも支障なしの確認ができたので、あとは実行に移すだけとなりました
新年スタート [独り言の抽斗]
新暦でも旧暦正月でもない立春は何故か私にとっては新しい年の始まりです
良くても悪くても新たな年の運勢は立春からだよと言われて久しい自己カレンダー
横浜・プリンセスダイアモンド号から始まったコロナ禍もすでに一年が経過し
緊急事態宣言発出延長のおまけまで付いてふたたび試練の年の幕開けとなりました。
感染者数に幾分か減少傾向は見れるもののレベル2までの道のりは果てしなく続き
新年度までに明るい方向性は示されるのだろうかと、情けない数字を前に重い腰を上げて決算準備開始です
それにしても我々の業界がここまでコロナの影響を受けるんかいと
同業他社のトップとの会話は必然的にトーンダウンしてきてしまいます
特措法が改正されたので今後は時短ポリスが掟破りの飲食業者を過料で追っかけまわすとか
1日6万円の補助金の原資にしたいのか、最前線に立たされる担当者のストレスレベルは確実にアップです
思わぬボーナスにほくそ笑む元から暇だった店主に、「もうあかん」と泣く泣く暖簾を下ろす元繁盛店主
Go to は補正予算でも生き残ったのに本当に必要な新たな補助金枠はどこにも見当たりません
でも、この本当に必要な補助金を特定するのはかなり難易度が高い作業となります
あっち立てばこっち立たずで結局異常に偏った支援となってしまうのはこの一年で証明済みです
10万円プレゼントにはさすが文句をつける輩はいませんでしたので、結局全員対象が大前提なのでしょう
食物連鎖の突然異変のように、淘汰されて仕方のないものと存続すべきもののバランスが崩壊する
コロナ禍でさまよえる国ニッポンの現状はまさにそんな危機に瀕してるようです
緊急事態宣言が発出されてからというもの、会社周辺の飲食店への来店者が激減しています
立春の日にとある店主から耳にした立腹の恨み節に、そこまでやるのかと驚きました
ついに昼食までも社内で食べるようにと、コンビニへの買出しまで厳禁にした会社があるそうな
出勤時に昼食も買い求めるようにして勤務時間中の外出はままならないとうことでした
鬼は外、福は内
南南東へ数え切れないほどの願い事と巻き寿司頬張った滑稽な顔が届けられたに違いない2月のスタート
役場から固定資産税算出のための家屋調査をさせて欲しい旨の連絡があり
現地立ち合いか図面提出での審査のどちらか選択をということでした
まだまだ先の見えない丑年で生き残るための妙案を静かな環境で練るためだということにして
前者選択で恒例1日人間ドック後の来週半ばから再び籠ることにしました