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安い日本とDX [社っ長ょぉ~の溜息]



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緊急事態宣言継続であれよあれよと突入した9月初日の今日、鳴物入りの前説付きでデジタル庁が発足
他のDX先進国から大きく水を開けられてのハンディ船出となり今後の追走状況が気になるところです
DXって何のデラックスだなんてボケてるとこれから近未来の自身の生活が大変な事にもなりかねない
そんな時代の大きな変革ともいえるDX波にうまく乗れるか、それとも溺れてしまうのかの瀬戸際です


コロナ禍の少し前あたりからDX(デジタル・トランスフォーメーション)推進のススメと称し
会社のOA全般を契約する業者からあの手この手でそっちへ引きずり込もうと盛んにアプローチしてきます
もしもの時のテレワーク環境までは既に整えているものの、更なる未知の世界へいざなう気でしょうか
これからDXの主流となるであろうAI絡みの世界を築きましょうよと言わんばかりの鼻息の荒さです


これもコロナ禍の少し以前の話、AIに取って代わられそうな職業一覧みたいなものが出回り
えっ、と驚いたり冷や汗かいたり、ホッと胸を撫で下ろしたりなどと人心をかき乱すことがありました
G7の一角でありながら生産性がかなり低い国のレッテルをしっかりと張られてしまったニッポン
その主因があたかも一覧の崖っぷち職業だとでも言いたげに進もうとしているDX改革でもあるのです


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そんなDX改革を嘲笑うかのように伝えられる低賃金国と成り果ててしまったニッポンの窮状
今やお隣K国にも水を開けられ始めたどころか近い将来ASEAN諸国にも追い抜かれそうな下降の勢いです
並行していっこうに脱却の気配を見せないデフレ状態はこの低賃金と密接な関係なのは周知の通りです
この状況にまさに油を注ごうとしているのが他ならぬDX推進なのだと評論家たちは声高に訴えています


そもそも低賃金化の始まりは終身雇用をやめDXを推進する大企業から放り出された人達の収入減です
受け皿となった中小・零細企業への転職はそのまま給料の減少を意味し低賃金化を加速していきます
正規・非正規にかかわらず低賃金によるコスト削減化は商品・サービスの低価格維持を可能にします
止まることのない安い労働力の自然供給が無くならない限り日本は安いままの国に成り果ててしまうのです


真のDXの成功とはその裏面にある不要となってしまう人材のリスキリングに尽きると言われています
DX時代に見合う専門的知識と技術の習得で現在の地位を守るのかそれとも年収アップの転職で行くのか
政府の来年度概算要求でDX予算の中に充分なリスキリング予算が盛られ実行されることを期待しつつ
必需であり続ける第一次産業や介護のスペシャリストを目指して心機一転やってみるのもアリかなと
最先端技術習得とは別物の人間味がある職業への移動も選択肢に入れておく手があるような気がします


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