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メッセージ [続・独り言の抽斗]



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あれよあれよと過ぎ去っていったひと月、どうやら病室に戻る時が来たようです
二度目ともなると勝手知ったるなんとかで、準備は格段にスピーディーかつスムーズになります
今度出てくる時は梅雨のジメジメ・べっちょりの不快な季節となっているはずですから
衣替えはしっかりということでこの週末は冬物の片付け、そして頭スッキリの散髪です


検査や診察最優先の時間配分でも充分仕事はこなせた毎日出勤で決算の準備も完了
あとは週明けの会議で留守中の動向チェックと進行案件の確認を済ませてひと段落です
術後暫くは向かう事ができなさそうなPCですが長期戦なのでもちろん持参して臨戦態勢はしっかりと
仕事関連で迷惑をかけてしまう方々には留守の詳細を伝えて元気をいただきまくりました


元気と言えば先週の山荘滞在中あれだけは食べて帰ろうと夕食に出かけたいつもの洋風居酒屋さん
てっきりまん防で3月21日まで休業してたから来なかったと思っていましたと言う大将に
事の顛末と今後の展開の説明をするもすっかり驚かせてしまい反対に申し訳ない事をしてしました
帰りがけ玄関先で手渡された美味しい生卵の包みと激励の言葉でいつものお見送りをいただきました


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退院後一ヶ月、再び悪さを開始し始めた患部の完全退治にはギリギリのタイミングなのがよく分かります
今の内ならイケるぞということで今回の手術は切除する下顎の骨の移植も同時に行う長丁場です
本来なら数年にわたり二回に分けて行う手術ですが再発の可能性が低いという判断で実行決定となりました
切除する部分のメタル補強だけで終わる一次処置からは大きな前進ですから歓迎するしかありません


移植に使用する骨はいったいどこから?答えは左右下肢のどちらかにある腓骨の一部です
ふくらはぎに包まれている腓骨の最適部の一部を動・静脈と共に切り取って移植します
血管が伴う理由は移植した骨の育成の助長と感染症予防のためでこれがかなり大変だということです
先週末撮影したCTを元に週明け主治医とどちらの足を使うかを決めますがやっぱり左がいいですね


切り取られた腓骨はメタルで繋がるのでしょうかと素朴な質問に、そのままですよと素っ気ない先生
あっ、ちゃんと歩けるようになりますから大丈夫とのフォローに、ではスキーはどうですかともう一問に
ウッと唸り声の後にリハビリ次第でできますとの答えが絞り出されてきたので一安心でした
まさかこんな質問が飛び出すとは思いもよらなかった先生泣かせの癌患者に更なる目標ができたのでした


6月中旬頃にはまたこうして記事の投稿ができるよう優等生の療養に専念してきます
それでは皆さまコロナ対策万全の下、良いGWをお過ごしください


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屋根のない病院 [続・独り言の抽斗]



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再入院を2週間後に控え体調がすこぶる良好な内にと3か月振りで山荘にやって来ています
本日日曜日の最高気温は20℃と軽井沢にも確実に春はやって来ています
元々桜の木が少ない土地柄ではありますが開花宣言はまだのようで目にすることはありません
この時期こんなに白い浅間山は珍しいですが町や別荘地内の雪はとっくに地下浸透したようです


タイトルにあるフレーズはここ軽井沢の別名、今の私には持って来いのロケーションです
無理をしないなら普段通りの生活はOKということで努めてそのようにする毎日
若干抗がん剤の副作用の影響があった両目も元通りになって車の運転も再開しました
関越道に乗るまでと横川SAからを担当しあとは妻にハンドルを委ね普段より楽ちんのドライブです


春休みが終わり束の間の静けさを取り戻した町内の移動は至極スムーズでストレスフリー
親しくさせて貰ってる人たちに出来るだけ会って現状報告させてもらおうとあっちこっちを走り
申し訳ないとは思いつつも皆を驚かせては妻と二人いつものように振舞い元気を貰って暫しのお別れ
次回再会する時はこちらもジメジメの梅雨時になるのかなと指折り数えてみたりして


明るい内の山荘にもう暖房は必要なく木々の芽吹きはまだですがしっかり春を感じるイイ季節です
いつものようにキジ君やリスくんの来訪もあったり小鳥が北側に残った僅かな雪を突きにやって来たり
デッキでコーヒーをすすりながら楽しく観察させて貰えば屋根のない病院は本領発揮となります
すっかり夏仕様に変身した山荘で今宵はノンアルコール日本酒とやらで一杯やって明日の早朝帰宅となります


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長期戦へ突入 [健康の抽斗]



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大変ご無沙汰してしまいました
3月15日(火)、予定より10日程早く退院でき現在は今月下旬の手術に備え外来通院中です


厄介なことに昨年10月に抜歯した親不知の術後の経過が芳しくなく悪性腫瘍になってしまいました
鏡で見ると気持ち悪いことになってきたので歯医者の予約を早めて受診した結果
これは大変だということになり翌日には紹介状持参で執刀医の出身大学病院で検査を受けることに
そこで下された診断が顎骨癌ということで覚悟はできていたので冷静に今後の展開を拝聴しました


まずは癌の転移の有無を調べるため全身PETと患部中心のMRI検査を受けに別の病院へ行き
その結果報告を受ける前に優秀な専門医の卒業生がいる総合病院へ再度紹介転院することになりました
コロナ過ではありますが転院から入院までの時間が驚くほど速くとんとん拍子の状態でした
現主治医が下した最終診断は舌癌に次ぐ発症率をもつ頭頚部癌の一種である顎歯肉癌でした


入院中の20日間は三種類の抗がん剤点滴投与の治療でした
足かけ5日24時間の連続投与と心電図等のモニターをぶら下げただけでもきつかったのですが
抗がん剤の体外への排出を促す大量の水分補給と昼夜問わずの尿量の計量と記録も骨でした
二週目からは週一回の口腔癌専用の抗がん剤投与のみとなって可なり楽になりました


抗がん剤投与を始めて2日程で患部や顎、そしてこめかみにあった痛みが嘘のように無くなり
日を追うごとに酷かった患部がみるみるうちに綺麗になって行くことが鏡で目視できるほどに
舌で触ると癌が驚くほど小さくなっているのが分かり毎回の診察で担当医の面々も肯定してくれ
投与された抗がん剤との相性がピッタリだった半分奇跡みたいな経過に嬉しくなってしまいます


入院前から落ちることのなかった食欲は入院中も持続し病院食が唯一の楽しみとなっていました
心配されたあの有名な副作用はまったくないままに結果として退院が早まったということになります
皮膚が異常に乾燥しニキビのような発疹が頭、顔、首筋などにでき現在も保湿クリームを塗布してます
あと、足や手の爪に炎症が現れたりする副作用もありますがこの程度で済んでいるのは幸運です


妻の送迎で先月18日からは出勤も始め先週から普段通り電車とバス通勤もこなすようになりました
勤務時間は短縮でちょっと疲れた時などは妻におねだりしたりもして無理のないよう努めています
3月が決算月でもありましたし再入院までに申告内容の詰めも担当税理士とやらねばなりません
再入院の前日まではできるだけ毎日会社に顔を出そうという気構えでいます


お酒を飲まない分これまで10年以上遠ざかっていた夜の米飯がしっかり復活しました
入院中減少してしまった4㎏ほどの体重を取り戻すことと手術に備えた体力の回復を図るべく
肉食中心の食事でまさに冬眠前の熊のごとく今のうちにガッツリ食べておこうと食欲全開です
山荘の様子も気になるところですので今週末は久し振りの滞在を予定しています


以上、近況報告となります
再入院前にもう一度くらい記事更新ができればと予定はしております


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