のびしろ豊かに [プロローグ]
オーストラリアでオージービーフを食わずに帰るなど愚の骨頂
って誰が言ったか知りませんが
日本でまだお目にかかっていない熟成なんとかがきっと存在するのだと
血眼で専門店を捜索するもいっこうに当たりがないのはどうして?
そこでホテルのクラブラウンジのお姉さんに尋ねてみました
美味しいステーキ食べれるとこおせぇーてちょうだいな
しばらくお待ちくださいと言って自分のスマホ片手に戻ってきたお姉さん
私の同僚がこの店をお勧めしています
とホテルにほど近いアイリッシュ・パブのサイトを見せてくれます
パブ???
(イクラちゃんじゃありません)
どうやらシドニー中心部ではステーキをパブで食すということでした
早朝からのツアー参加でお腹のほうは準備万端
ラウンジで一杯ひっかけ胃袋バーナーの点火を確認するや
夜のとばりがすっかり降りて静寂一色、日曜日の街中パブを目指します
そんな安息日の夜に響き渡るヴァイオリン奏でるアイリッシュ・ノート
空いたグラスをいくつもテーブルに並べ
ノンストップの会話があちこちで盛り上がる賑やかな店内
オーダーは全てバーカウンターで、しかも先払いのパブ
あった、あったスペシャルカットのT-bone 500g
醤油だったらバターにしたけどここはあえて茸グレイビーのソース
モニターに流れる地元リーグのラグビーマッチで
俄然食欲にもスイッチオンで妻と二人楽勝で平らげ満足満足
チップ社会でないのにはちょっとビックリでしたが
習慣であげるとものすごく喜んでくれたので二度ビックリ
ホテルの部屋の清掃・片付けもあっぱれでした
正直言って経験者からの情報を含めあまり期待はしていなかった私たち
まずリラックスして観光できる雰囲気に驚き
かじれば見どころも結構じゃわーと出てくる都昆布なシドニー
BSで紹介されてたスポットを次から次に発見して妙な達成感も出現して
もう一度発展を遂げ様変わりした顔を見に来るかという気になりました
最後に空港で静かな感動を覚えてしまった事例をご紹介すると
免税手続きがめちゃくちゃ早くて便利なんですよ
これと言ってショッピングするものがなかった中
ラグビー関連だけはお膝元で絶対外せないと
ガイドさんから教わった店での商品を申告しました
店員さんの説明通りに専用アプリをスマホにダウンロードして
必要事項を入力するとQRコードが発行されます
スマホ、クレジットカード、パスポート、そして商品を係官に提示
QRコードが読み込まれてからなんと2~3分で手続き完了!
一刻も早いアプリの日本語対応が待たれるところです
搭乗便が朝8時出発とかなり早起きを強いられましたが
お盆休みに無駄なくピッタリとハメることができた今回の豪州旅行
最後の最後までうならせてくれました
一富士、・・・ [プロローグ]
一石三鳥 [プロローグ]
「二兎追うものは一兎も得ず」、しからば三兎を追ったら「一石三鳥」になったのが今回の旅。
一の鳥はボーナス・フライトマイルの獲得。12月31日まで対象の運賃でフランクフルトへ飛べば、通常の
2倍フライトマイルが貰えるというキャンペーンに便乗です。目的地はパリだったんですがあえて少しだけ
遠回りをしてみます。
二の鳥は、しからば以前からずっと行きたかったストラスブールに寄り道をするです。JALのフランクフルト
線では、同日の乗り継ぎに限りドイツ国内での一等国鉄乗車券がオマケで付いてきます。これに特急券と
不足のフランス国鉄運賃分を買い増してアルザスの町を訪れます。
三の鳥は偶然にもボジョレーヌーボー解禁日にパリの街に居られるというオーセンティックな体験です。
本場フランス人はどのようにしてこのお祭りを楽しむのか、この目でじっくり観察しこの舌でたっぷりと味わ
うのです。
この他にもストラスブールからパリまでのフランス国鉄が誇るTGV初体験や、運が良ければ本場のクリスマス
イルミネーションとマーケットの見物が出来るやもしれません。
現地4泊というこれまた前回の北海道旅行に勝るとも劣らない強行軍スケジュールで敢行した旅のお話です。
装いも新たに-Banff Springs [プロローグ]
卒業後、日本へ戻った私は中途採用で何とか業界系の職をゲットし、サラリーマン生活を経て現在に
至っています。
その間、前出の『超が付くほどセレブなスキー場』のアメリカはコロラド州アスペンをはじめとする
国外のいくつかのスキー場や、そう大した数ではないのですが、今までに仕事やプライベートで
訪れた国・地域の事、そこで出会い持ち帰った品々、ショップ、レストラン、etc......、の話を
ご紹介して行きたいと思います。
お時間の許す限り、引き続きどうかまた宜しくお付き合いください。
超セレブなスキー場でありますAspen についての記事がご好評頂いたのに気を良くしまして
今回は超とまでは行かないにしても、負けずとも劣らないカナダのBanff をご紹介します。
日本からですとエア・カナダの直行便で、バンフの玄関口であるカルガリーまでひとっ跳びですが
私の場合は成田から出発してバンクーバーで乗り継ぎました。
本当にカナダらしい創りのカルガリー空港で、日本から申し込んであったバンフ行きのリムジンバス
に乗り込みます。
私の旅のスタイルですが、強制色が強くない限り全て個人仕立てです。昔と比べ今はインターネット
と言う大変便利な武器があるので、殆どの事は日本に居ながらに出来てしまいます。
ただ、荷物の世話と家族の安全(セキュリティー)確保には体力と相当な気力を必要としますので
帰国した時はいつもヘトヘト状態です。
カルガリー空港からバンフの中心までは約2時間程かかります。どうやら空港から2時間というのは
北海道しかり、ウィスラー&コロラド各スキー場しかり、ビッグなゲレンデへのアクセスには常套な
距離なのかも知れません。
雪降る中に浮かび上がる Banff Springs Hotel
以前紹介しましたアスペンに比べると、バンフの町には華やかさのようなものは有りませんが
その代りに、大きく包み込んでくれるような包容力と言うか、存分にゆっくりと楽しんで行って
ちょうだいよと言わんばかりの雰囲気が漂っています。
歴史あるホテルですので部屋の造りはいたってオーソドックスな木調で、肩の凝らないインテリア
です。雪国、そしてカナディアン・ロッキーにはピッタリな感じがします。
クリスマス休暇期間中は主にイギリスからの来場者が多いとのことで、参加した3日間のスキー
教室兼ツアーも、そう言えば全員イギリスからのスキーヤーでした。
アスペン以上にバンフは広大なエリアを持つスキー場ですから、ガイド無しでは到底スキーを楽しむ
事は出来ません。そこで、スキーを習いながらこの広大なゲレンデを楽しく滑り倒すと言う趣旨で
参加しました。たまたまインストラクターが日本人だったので、私のグループは何だかへんてこな
感じです。
ここでアメリカとカナダのスキー教室の、ある大きな違いをご紹介しておきましょう。
まず、教室に申し込む時には必ず自分のレベルを申告するのは日本も同じですが、そこそこ滑れる
ようになると、どうしてもちょっと背伸びして申告したくなる事がります。
アメリカの場合これが顕著で、上級者のレッスンにも拘らず、ちょっとバンプ(こぶ)のある所を滑ろう
ものなら、『私、こんなとこ滑れないっ!』とインストラクターに文句を言って、スクールを中抜けして
しまうセレブなお嬢さんや、足を思いっきり引っ張るほどのレベル差があるのに、最後まで頑張ろうと
したりと、いわゆる、大風呂敷を広げる過大申告と言うやつがどうも多いみたいですね。
実はバンフでは、と言うかカナダでは、レベル通りの申告をするのが当たり前だと言う事を、初日の
終わりにクラスメイトから聞かされ、さすがジェントルマンの血をひく国だなと悟らされました。
アメリカのノリしか知らなかった私が過ごした3日間のスクールは、まさしく恐怖の地獄の特訓と
化したのでした(ちょっと大袈裟。私が頑張りすぎるオッサンだった!)。
そう言えば、スキーをレンタルした時に半分脅しで加入させられた道具保険でしたが、返却の時に
その時のスタッフから、『ほら、加入しててよかったじゃないの』、と私が借りた板の傷ついた滑走面
を指さしながら、ニヤリと含み笑いをしてそう言ってました。
確かに、先生に『こんなとこ連れてくの?』、とつい弱音を吐いてしまったほど大変なところ(♦♦の
ダブルブラックダイアモンド・コース)を頻繁に滑らされたのでしたが、先生は私に冷たく一言、
『上級クラスですからね』と返してきましたっけ。
日本では絶対に体験できないクラスです。我こそはと思われる強者はお試しあれ。
必ず自分がすごく上手になった気分にさせられますから。
それに冷や汗、あぶら汗、普通の汗、と色んな汗をかくことが出来ますよ。
アスペンみたいにブランドショップは有りませんが、一世を風靡したあの懐かしいカウチンセーターを
はじめ、どことなく実用的な土産物ショップが立ち並ぶそんな町です。
日本語オーケーのOKショップもしっかり健在です。
私はいつもの様に大好きなTシャツをあっちこっち物色しておりました。
町との往復はホテルからのシャトルバスが便利です。アメリカといい、カナダといい、シャトルバスが
充実してるんですよね。
ホテル前から敷地内を望む- 夜明け前のBanff Springs Hotel
繁忙期のアメリカやカナダのスキー場でも多分に漏れず、リフト待ちやレストランの空き席待ちは
結構あります。しかし、日本と違うところはまず、リフトは座席を空けさせることなく係りがどんどんと
乗せて行くので、他人との相乗りは当たり前。だから渋滞もどんどん解消して行きます。
それと食事時のレストランですが、私物を置いての席取は絶対NGです。あくまでも先に座った者勝ち
なのです。
ましてや団体でたむろして、しかもテーブルに突っ伏して寝込むなんてのは以ての外です。
最後はルールやマナー違反者に対して、インストラクターがたとえレッスン中でも毅然として、しかも
キチンとハッキリ注意して止めさせる姿勢には感心させられました。
11月15日付の朝刊に、福島や宮城のスキー場で団体客のキャンセルが多発して、折からの積雪
不足と重なり、今回は大変厳しいシーズンになると言う記事が出ていました。悲しい限りです。
どんどんと減って行くスキー場とスキーヤー・ボーダーに歯止めを掛けるためにも、アメリカやカナダの
様な魅力あるスキータウン創りが出来ないものかとつい考えてしまいます。
その前に我々日本人の休暇の過ごし方を再考察してみなければいけませんね。
今シーズンも『大人のスキー』に徹してゆっくり、ゆったりで行きます。
最初の第一歩 [プロローグ]
ブログの書き出しがこんなに大変だったとは思いもよらなかったです。
ああしたい、こうしたいなんて考えているうちにどんどん時間だけが
過ぎて行ってしまい、今日に至る羽目となりました。
グダグダしてる暇があったらどんどん書き進めですね。
と、最初の第一歩はこんな始まりですが、若かりし頃5年以上の歳月に
亘った留学時代の逸話を中心にこのブログを展開していきます。
些細な話ばかりになってしまいますが、読み手の皆さんには
(もしいらっしゃるならば)その場面場面を勝手に想像してご自分なりに
楽しんでいただければ幸いです。
さて、スキーをされる方はご存じのように、「0点」で板に乗るのは非常に
難しいですよね。「ニュートラルポジション」とか表現の方法はいくつか
あるみたいですが、うまく乗れた日には翌朝の筋肉痛の度合いがかくも
違うものなのかと実感します。
「黄門様」のテーマソングではありませんが、私自身、ひとの
人生というものはいかなる演算子をもってしてもこの「ゼロ点」で
終わろうとするのではないかと常日頃から考えているのです。
というか、「上がり」としてはこれがベストではないでしょうか。
なぜかそんな人生が一番心地よさそうなのでね。
では、前置きはこれくらいにして次回よりいよいよ皆様とともに
(勝手にすみません)ウン十年前の世界へタイムスリップしてみたいと思います。