伊勢志摩スカイラインは内宮のすぐそばから鳥羽へと繋がる片道1,220円の
有料道路です。と言っても普通の山道なのですが...。家内がどこぞで貰った
観光リーフレットに通行料20%引きクーポンが付いていたのでチャッカリ使用し
980円也でいざ出発です(厳密に言うと976円でなければいけないのだが...、
4円はお賽銭ということで)。 でも、なぜに1,220円??

15分程登ると赤い立派な山門が現れ、車ごとそのまま境内の駐車場へ。
シ~ンと静まり返った境内に蝉の鳴き声だけが響きます。他に3台の他県ナンバー
車が有るのみで、やはり片手落ちとなっても内宮でエネルギーを使い果たせば、
ここまではなかなかやって来れないのでしょう。

でも、あの内宮やおかげ横丁の喧騒とは裏腹なこの静けさには、身も心もなんだか
ホッと一息つける、しかしながら、やはりどこか凛とした空気は神仏が宿る証なのか。
石段を少々疲れた体に鞭打って登り、辿りついたのは金剛證寺仁王門

  

内宮参拝を済ませた後だけになんか変な感じもします。
仁王門をくぐると眼前に蓮の池と太鼓橋の風景が広がります。


 奥に見えるのが本堂

線香、ろうそく、賽銭を静まり返った本堂へ納めて出発です。
神仏が同じ敷地に祀られた珍しいケースではないでしょうか。
金剛證寺からスカイラインへ戻り、5分程登ると朝熊山展望台に到着します。


 

展望台から見る鳥羽方面です。視界の良い時に左手に中部国際空港や富士山も
眺めることが出来るそうです。
スカイラインの料金所で貰った福引券で、展望茶屋にて福引一回できますが、もちろん
スカしか貰えません。ちなみに何故か絆創膏でした。靴擦れへの心遣いか!?

体力が奪われないうちに二見浦へ移動です。
スカイラインの終点鳥羽から海岸線を西へ少し戻ります。何処となく千葉外房の海沿いに
似た感じの道を走ると、間もなく夫婦岩の案内板が見えます。

小学校5年生の修学旅行でこの辺りに宿泊したような記憶が薄らとあるのですが、
何だか全てが変わったしまった様な気がしました。半世紀近くになるわけですから
無理もありませんね。ここでも今度は、真っ黒に日焼けしたおっちゃんの誘導で
土産物屋の駐車場へと入っていきます。

なんでも、ここで1、500円以上買い物をすれば1,000円の駐車代がタダになると
いうカラクリでした。解釈の仕方は色々です。
その代わりと言っちゃあなんですが、この店の中を通り抜けすると、確かに夫婦岩へは
結構な近道になります。駐車場に立派な鳥居まで建てて本当に神様様ですよ。

夫婦岩の手前で二見輿玉神社にお参りを済ませて、正面チョイ右からのショットです。
真正面は何故か写真屋さんがガッチリと押さえていて、有償での撮影が行われて
います。意外と観光客のみなさんお好きでした。
ところで当時、早起きさせられてここから眠い目を擦りながら日の出を拝んだ記憶が
あります。暇をみて何処かにしまってある卒業アルバムをチェックしてみることにします。

本当はこの後、鳥羽水族館へというプランもあったのですが、どうやらこの辺が潮時かと、
そのまま玄関前を通り過ぎ、一路ホテルへと帰路のルートをとりました。

部屋へ戻って冷えたビールで渇いた喉を潤し、暫しうとうとしたかと思ったら、お待ちかね
夕食タイムとなりました。今宵は和会席をベイ・スウィート舘の『浜木綿』でいただきます。
6種の前菜に始まり鱧の椀、本日の鮮魚の造り、サザエと白身魚の焼き物、口直しの
海草素麺。続いてメインの伊勢海老の煮物の後、鮑と旬の野菜の酢の物で最後に
鯛味噌茶漬けで〆て、デザートというコースでした。

いやいや何ともはや、非常に内容の濃い旅となり、部屋へ戻ってその総括なるものを
やろうと思いきや、純米吟醸の地酒が心地よく回って秒殺されてしまいました。
明日は再び帰路のロングドライブが待っています。そのためにも良い夢見ながら
ゆっくり休みたいものです。


-------------------------------  お ま け ---------------------------------


朝食を済ませて中途半端な時間に出発しても、下手に渋滞に引っかかってしまうので
ここはもう一つ寄り道をして行こうということで、志摩スペイン村-パルケ・セスパーニャで
遊んで行こうということになり、チェックアウトを済ませていざ出陣。

  

                          ん??

  

                  何か変!? 少ない??

そうです。夏休みのしかも土曜日だというのに人影はま・ば・ら。開場直後ではありますが
それにしても寂し過ぎる...。

しかし、空いていることを良い事に、いきなり屋内コースターのアトラクションに挑戦です。
注意書きにはこう書かれていました。
       

       身長110cm以上
       60歳未満(まだまだオーケー)
       腰・首などに障害のある方(思いっきりNG)
       糖尿病の方(?)
       高血圧・心臓病の方

かなりのハードルでしたが、『マタドール・闘牛士』と名売ったこのアトラクション、実際は
真っ暗な室内を高速急方向転換するコースターでした。しかし、何年ぶりで乗ったのか。
パエリア・ランチをいただき、その後コーヒーブレイクしていよいよ帰路に立ちました。
本物スペインへ行く前だったら...、というのが感想です。

相対的に老若男女・お子ちゃま向けソフトが以外にも充実していた伊勢・志摩の旅。
また行きたくなったみたいです。