そんな題名のフレデリック・ノット原作、オードリー・ヘップバーン主演のサスペンス
映画がありましたが、私のは金曜日のビア・パーティーの話です。

ほぼ毎週木曜日、会社の近くまで用事でやって来る家内の車に便乗して帰宅します。
その家内が待つ車までの経路にあたるビルのロビーで、同じくテナント入居している
外資系企業の人が2名、何やら立ち話をしていました。何気なく彼らの手元を見ると
そこには『Yebisu』 の文字が、しかも長い方。

そんな彼等の姿を見たからか、車に乗り込むやいなや、家内にそのことを報告しながら
家路につくのでした。

大学時代の寮生活中、日常茶飯事として夕刻の廊下でよく目にした光景から、金曜日に
開かれるコンセプト付パーティーの話にまで及んで、私が『トーガ・パーティー』の事を話し
始めると、『トーガ・パーティー』って何?ときました。夫のブログはちゃんと読めや、と
言わんばかりにざっと解説をしてやりますと、結構受けたみたい。

それで今一度留学生日記の一覧を見てみると、このパーティーの話、なんとコンセプト①で
終わってるじゃあないですか。もっとも週末T・G・I・Fが何回もあって、そのすべてと言って
いいほどバカ騒ぎだった事を想い出すと、かなり特筆し難い事が分りました。

パーティーには必ずと言っていいほど『・・・・・night 』とお題が付き、これを私はただ
仰々しく『コンセプト』と呼ぶのでした。その主な催しは以下の通りです。

  1. Disco Night    学生会館挙げての盛大なダンス・パーティー
                 ちゃんとミラーボールをぶら下げ、その下でみんなでステップ
  2. Casino Night   これも学生会館でラスベガスのカジノを再現、ただし模擬チップで。
                 ちょっと太めのバニーちゃんがお酒をサーブしてくれます。
  3. Mr.Ladys & Miss Gentlemen
                          読んで字の如く、男女ペアを組んで入れ替わりの仮装パーティー。
                 勿論化粧もバッチリ有です。
  4. Greek Night    トーガ・パーティーの正式名称です。
                  ベッドシーツの即席トーガにビルケンシュトックのサンダル、そして
                 裏山の木の葉で作った冠。私はハワイのビーサン。
  5. Country Night  カントリーウェスタンの曲に合わせてフォークダンスを踊る
                 バック・トゥー・ザ・フューチャー3のあの場面みたいな感じです。
                 目の前で弾けるLizちゃんの爆乳は今でも新鮮な記憶であります。

っとまあ、ちょっと思い浮かべただけでもこんな感じでリコールされて来るのですよね。
夏は勿論日が長く、パーティーが始まっても外は未だ明るかったのですけど、今ぐらいの
季節になると、日本と同じように6時ごろにはドップリと夜のシジマが訪れます。そして
やはりパーティーは暗くなってからが盛り上がり、そしてエンドレスとなって行くのでした。

家内が、『今でもトーガ・パーティ』ってやってるのかなと聞くので、アメリカ人、特に一般
女性の髪型が昔と何一つ変わっていないのだから、きっと続いてるよと、返事しておき
ました。

そうそう、最後にもう一つ、Saturday Night Fever と言うコンセプトがありました!
当時一世を風靡したジョン・トラボルタ主演、ビージーズの数々のヒット曲を生みだした
あの娯楽大作のパクリ。ひょっとしてDisco Night と同じとちゃうん!?


いえいえ、違うんですよ。
寮の仲間が集団でインフル感染して、土曜日は熱出してウンウンうなされ寝込んでた
だけなんです。でも、これって非常に稀なケースだったんですよ。
静寂に包まれた週末のアニマルハウス、なんかとても気持ち悪いでしょう?