出典:Hurtigruten 公式ホームページより



年末年始9連休をフルに利用しノルウェイのフィヨルドクルーズに参加しました
暖流の北大西洋海流の影響で真冬でも意外と温かい海岸地域を
16000tそこそこのコンパクト船で6泊7日かけ北上の旅するというものです


クルーズを催行するのはノルウェイで150年の歴史を誇る船会社Hurtigruten社
もともとフィヨルドの町々に物資や郵便を運ぶ役目でスタートし
現在では北米、南米、南極など冒険チックな船旅も提供するまでに発展してきました
たまたま国民的BS放送でこのクルーズを知った私は1年かけ企画に取り組みました


本来時間が許せば11泊12日の往復の旅を楽しめたのですが
日本からのアクセスを考慮すると片道が精一杯ということで
唯一希望の船室を確保することができた12月28日夜出航の北行きに決めました
船旅経験ゼロの妻と私ではありましたが香港での特訓が今でも生きる船酔い知らず
途中数か所の下船でのミニ観光も取り混ぜご紹介していきます





クルーズ船の出発地はノルウェイ西南にある鉄道で有名なBergen(ベルゲン)の港
日本から行く場合は二通りでワン・ワールド派はヘルシンキ経由で
もう一方のスター・アライアンス派ならコペンハーゲン経由となります
私たちはJALで成田からヘルシンキまで飛びフィンエアに乗り継いでやってきました
チェックインした荷物は成田からベルゲンまでスルーで運んでくれるので楽ちんです


船の出発時間は午後10時、ヘルシンキからの便が欠航にでもならない限り
今回私たちのように同日中に乗船することが可能です
旅の時間に余裕がある方には情緒豊かなベルゲン観光をお勧めします
特にインターナショナル・乗り鉄にはベルゲン鉄道乗車は垂涎物に違いありません





夕焼けが美しかったヘルシンキ・バンター空港から約2時間のベルゲン空港はなんと雨
雪ならまだしもなんでここで雨になるのか、地球温暖化現象体験談その1です
空港から港までの移動手段も二通りで船会社のチャーターバスか一般タクシー
物価がえげつなく高いノルウェイでもタクシー代は日本並みということで
チャーターバス乗車のためにできたこの日乗船する客の長蛇の列を尻目に
35分500クローネのタクシーに奮発することにしました


両替所がないベルゲン空港ですがキャッシュレス先進国ですからクレカでOKです
というより、日本円からクローネへの両替レートがクレカのレートよりかなり高いので
ノルウェイではクレカの利用を是非ともお勧めします
チップやバス代に少額くらいはという心配はご無用で基本チップは不要のお国柄です





団体さんたちを置いてけぼりにしたので港の専用チェックイン・カウンターはがら空き
空港同様に大きい荷物はチェックインすれば後ほど部屋まで運んでくれます
また、船内での飲食や買い物そして乗下船の管理に使用する専用カードも発行してもらいます
クレカの登録を一緒にしておきますから乗船中現金は一切不要となります


入室可能となる午後6時ちょっと前でしたが部屋の用意は済んでるのでどうぞと
手荷物だけ持って半分エスカレーターの乗船タラップを使っていよいよ船内へ入ります
9階建て客船(一部車両スペースと貨物室あり)の8階が私たちの居住空間で
まだ人影まばらな船内の専用エレベーターで移動していきます





乗船したこの日の夕食から専用ブッフェ・レストランの使用は可能だったのですが
移動中3食は遥かに超える飲食をしてきた二人はさすがにここは我慢でした
その代わり出港までの時間はこれも大奮発した客室で荷解きしながらリラックスです
出窓に叩きつけるような雨が降り続いていたのでかなりの揺れは覚悟することにしました





TVでも紹介されてたとおりドイツ人にはかなりの人気があるこのクルーズ
ご近所さんもそれらしき老夫婦の旅行者が大半でした
大変長い1日の重みはグッと瞼にのしかかって出向時間の10時までにはすでに撃沈
0時過ぎに目が覚め窓へ近づくも船はまだ停泊したままでした





結局1時前にようやく動き出したはよかったのですが最終目的地到着も遅れるのかと
寝不足の頭と身体には決して良くない心配事がここで発生してしまいました
というのも、下船する2時間後に満席状態の帰りの飛行機が出発する予定でした
一抹の不安もかき消せるくらい疲れて眠いはずの私の横で妻はすでに夢の途中
この辺りは翌朝早速スタッフに質問してみようということで浅い眠りについた私でした