それにしても毎日容赦なく襲いかかってくる猛暑の嵐は病み上がりには堪えます
日中家にいると熱中症になること間違いなしなので会社に避難した方が安心とばかり
極力出勤するように心掛けており月も変わったと言う事でギアをアップさせて行きたいところです


手術後2ヶ月、退院後1ヶ月が無事経過し現在のところ特に目立った異常はなさそうです
傷口に専用の保護テープを貼り付ける作業が只今朝の日課となっておりこれが結構面倒なのですが
効果の程はなかなかのもので傷口の色が徐々に薄くなっていくのがよく分かります
難を言えばこの暑さでテープかぶれなるものが少々発生しており妙な痒みと闘っています


ところで通常、手術をする前に医師からその説明を受けるのは勿論のことで
その際レントゲンやCT画像をもとにここをこういう風にしてみたいな解説がなされ
医師との間でQ&Aコーナーがあって患者は少しでも不安を取り除こうと努力します
私の場合、今回珍しい体験をし同席した妻も手術内容がかなり理解できたという術前のお話です


物事を分かりやすくするためのツールが2DのレントゲンやCT画像ではなくなんと3Dの縮小模型です
私のシャレコウベが下顎の患部の状態まで忠実に再現されそれをもとに医師から説明を受けるのです
ここからこういう風に切除してここはこうなって、という主治医(執刀医)の説明が理解しやすいのです
歯の形や並び癌で侵された顎骨の部分まで忠実に再現されているため術後の姿が容易に想像できます


移植に使用した腓骨も然りでレントゲン画像をもとに左右両足分が忠実に再現されており
それをもとに皮膚や血管の状態と共に使用する脚を最終決定するという算段となっていきます
素人目から見ても明らかに左脚の方が太いのがわかり他に問題もなかったので決定の運びです
レプリカではあるものの自分の身体の一部の骨を手に取って眺めるという体験はなかなかできません


そこで口腔内ケアの際担当の歯科衛生士さんとの雑談で3Dモデルの使用後の処理を聞いてみました
どうやらしかるべき期間を経て廃棄されているとのことなのでそれならお譲り頂けないだろうかと
素朴な疑問をぶつけたところそれいいねと笑顔の賛同を頂戴したのでその内主治医にお願いしてみます
大変かつ希少な体験の証として自宅に永久保存してよろしいと妻の許可も取り付けました