地元の方々には大変失礼ながら、何も無い所へこれだけ観光客を惹きつけることができるとは
この人の手にかかるとマイナスからでも様々なモノとコトが生み出されてくるマジック
その昔、アーサー・へイリー著の「ホテル」に触れたのがきっかけでホテルマンを夢見ていた私
憧れたコーネル大ホテル経営学MBA取得者はやっぱり一味も二味も違うなと唸るばかりです


掘ったらどこからでもツルツルのアルカリ泉が湧き出てくるという三沢の中心部から少し外れた高台
広大な敷地内にあった旧施設に増改築を施し全く新しいモノに造り替えてしまった仕掛人
果たしてこの場所の何処にそんなポテンシャルの存在を見出していたのか、実に面白い
ディープなあいりん地区にまでホテルを建ててしまう突拍子もないアイデアと実行力には感服するのみ





軽井沢出身だから根びいきしてるわけじゃないけど、四半世紀以上も前から気にはなってた星野さん
今はちょっと足が向いていない「トンボの湯」と「村民食堂」がリゾートのルーツだと信じてます
サウナブームで入場者が若年化して爆増した軽井沢の温泉はもうすぐリニューアル開店だから
人の合間を縫って久し振りに行ってみたい気もするのだけれど、どうかなぁ


まだまだ真冬の青森でしたが週末ともなれば全国から集まってくる観光客で館内は賑わいます
メインは20~30代の女性グループやカップルで、熟年夫婦や家族連れはその中で散見できる程度でした
これが学校休みや連休繁忙期ともなれば後者の比率は格段に上昇することでしょう
宿泊料の中心値からすると交通機関とのパッケージ宿泊で来館しているお得客が大半かと思われます





本館の格上部屋の様子は分かりませんが、一般部屋は特筆することがない広めのNeo和室
夜朝二食のブッフェ付きに予約制のお祭りショーやポニー馬車などの有料アトラクションがあります
温泉は館内に大きめの露天風呂付が一か所と、敷地内徒歩圏内に大きな元湯館が楽しめます
人工池がある大きな庭園があり、その一角の施設で懐石料理(別プラン)も提供されているとのことです


星野さん、やっぱり風呂にはただならぬ拘りがおありの様で脱衣場、洗い場、露天風呂は大きめです
露天風呂の眼前に広がる池の壇上に飾られたねぶたを観賞しながら夜のひと風呂はなかなかのものです
風呂上がりのリンゴジュースは晩餐ビール用のスペースを残すため遠慮していよいよ話題のブッフェへ
入口奥の屋台から割烹着を着たお母さん役のスタッフに迎えられ早速本日のスペシャルに目が行きます





ホールはかなり大きめの大人数収容タイプですが、そこはコロナとプライバシー対策で小割となってます
地産地消の食材を使った郷土料理が中心で、この夜のスペシャルは帆立とサバが振舞われました
和牛ステーキやカレー、シチューと若者はもちろんおちゃままでしっかりカバーされてます
アルコールは専用バーで個別清算(通常部屋付)となり、目玉は1,300円での生ビール飲み放題


ひと通り味見を含め料理はいただきましたが、熟年にはやっぱり量より質、そして落ち着いた空気
美味しい日本酒を青森肴にじっくり飲むという雰囲気にはならない、生ジョッキ片手の小宴会向き
庭園個室の懐石にすればよかったかなと、今後夜のブッフェは家族同伴の時まで置いておきます
朝のブッフェは旅で定番化してるので、心地よく地場の食材を少しずつ楽しむことができました





朝食の後はイベントスペースでラジオ体操をやるというので参加してみました
津軽弁ラジオ体操第1、伴奏が津軽三味線で掛け声は津軽弁という何ともはやのどかなこと
津軽弁のアピールは館内どこでも積極的で、地場文化に引き込もうというスタッフたちの演出です
ちょっと異次元にタイムスリップしたような感じにさせ、SNS拡散ありきで若者層を惹きつけていました


併設されていた居酒屋コーナーで一寸飲み直しながら青森の夜に浸ろうかとも企んでましたが
ブッフェでそのスペースすら使い切ってしまったようで、旅の疲れも手伝いベッドにゴロリでした
チェックアウトが12:00とゆったり帰り支度ができ、天気が良ければ公園散策をのんびり楽しめます
生憎の雨毛様だったので空港で昼食をとるべくタクシーで一路向かうのでした





発症後丸1年が過ぎて初めての観光旅行は津軽の元気に触れるややエネルギッシュな旅となりました
健康保険証が通用する国内であればもう何処にでも行く自信はたっぷり貯め込んでいます
しかし、これが海外ともなれば話は別、旅行保険ではカバーできない既往症由来の疾患の罹患が心配です
ラグビーWC・フランス大会は予知能力が働き、宣告前にコロナの影響もありキャンセルしていました


今となっては非常に微妙な感じとなりましたが無理は禁物、TV観戦に徹することに決定しました
ただ、折角の結婚40周年目の2023、久し振りでの海外には一寸触手も伸びてきます
4月初めに受けるPET検査の結果を踏まえた上で考察に入ろうかなというところです
脚の方は運動何でもOK(理論上)のお墨付きを主治医から貰っているのでより前向きにはなれます