私達がこのツアーに参加した時のスペインは、まさしく灼熱の太陽に曝された大地と言うに相応しく
連日昼間は40度を超えるそんな『熱い』ところでした。

現在でもそうですが、スペインツアーの行程詳細に、バスでの移動時間と歩行観光の時間が書かれ
ていることからも窺えるように、身体へのある程度の負担は否めません。特にもしこの夏休みに是非
と計画されている方がいらしたなら、今からウォーキングやジョギングで足腰を鍛えられる(?)ことを
お勧めします。おまけにこれはヨーローッパの大抵の場所に共通することですが、石畳の道が多く特
に古都と呼ばれているところにはかなり多く見られますので、足の裏への負担を和らげるような楽
ちんシューズの持参も是非お勧めします。スペインではその威力が存分に発揮されることでしょう。

 

  

さて、3日目の朝にはここマドリード駅へと移動完了して、新幹線出発の時刻までしばし構内を散策
しました。中央に見えるジャングル(?)はなんと、ミニ植物園であります。プラットホームは私の背中
すなわち反対側にあって、その下一階にはキオスクや小さな土産物屋さんがあり、時間潰しには
少々ですが活躍してくれました。

スペイン新幹線AVE(アベ)へ乗車する前に空港の様な手荷物検査所があり、ここを通ってプラット
ホームへと向かいます。我々が乗車したのはプレファレンテという一等車で、座席は通路を挟み片側
が向かい合わせのいわゆるラブシートで、真ん中に一部折り畳みのテーブルがあります。反対側は
二人掛けが同じくテーブルを挟んで向かい合わせになっているレイアウトです。
出発と同時にアテンダントが軽食とCAVA(一人飲み300ml)を持ってやって来ます。ライバルである
航空会社とのサービス合戦のようです。

電車はセビリア行きですが、我々一行は次の目的地であるコルドバまで約二時間の列車の旅を楽し
むことになりました。車窓の風景を眺めるよりも隣り合わせた同じツアーの人達とCAVAでほろ酔い
気分となってじゃべくり状態でした。
ですから「えっ、もう着いたの?」という感じでコルドバ駅に降り立つことになりました。

           

まず、ユダヤ人街の散策からスタート。白の塗り壁が灼熱をやんわり遮って涼しさを演出します。

         

スペインの一都市でイスラムのモスクを見物するという、何とも言えない不思議な気持ちになります。
コルドバ市内を散策した後、バスでこの日の宿泊地グラナダへと移動します。

グラナダに到着すると私達はオプショナルで申し込んでいた、世界遺産アルハンブラ宮殿敷地内に
ある宿泊施設パラドール・サンフランシスコ(パラドール・デ・グラナダ)へ市内ホテル宿泊組と別れて
移動します。市内から小高い丘を登って行くと、広大な敷地の一角にパラドールはあります。
これはお金を出すだけの価値が絶対に有りますので、是非お試しいただきたいと思います。
特に中庭で食べるディナーは格別気持ちの良いものでした。

 

      

翌朝、アルハンブラ宮殿内をたっぷりと見物した後、再びバスにてコスタ・デル・ソルにある小さな
白い村、ミハスへと向かいます。
コスタ・デル・ソルは言わずと知れたスペイン屈指のリゾート地ですが、ここミハスはその空気を微塵
とも感じさせない素朴でのんびりとした村です。

  

最終回は情熱の町セビリヤそして、最終目的地のバルセロナへと移動して行きます。

つづく