ランドオンリー・スペインの旅 part3 [旅の抽斗]
白い村ミハスで魚料理を食べ、名物のアーモンド菓子を買い込んでからバスに乗って、今回の旅の
中では地上最長距離をセビリアへ向け移動して行きます。
灼熱のせいで毎食時水替わりで地ビールを飲んでいたものですから、散策後にバスへ戻ると、必ず
と行ってもいい程いい感じで眠気が襲って来ます。長時間ドライブを見越して少々大目に補給して
おいたので、心地よいシェスタを取ることが出来たみたいです。
途中目を覚ました辺りは一面のひまわり畑で、この時は残念ながら枯れてしまった残骸が一面に
残っていただけでしたが、真っ盛りの情景を想像するとさぞや絶景かなでしょうね。
夕刻、と言ってもまだまだ太陽は容赦なく照りつけていますが、セビリアの宿泊ホテルへと到着し、
ご当地名物料理の子羊と、食後の本場フラメンコショー見物が我々一行を待っています。
料理は本場の赤ワインと一緒にいただきましたが、普段は敬遠気味の家内も癖が無く、まあまあ
いけてるわと申しておりました。
スペインへ来たなら、ましてやセビリアへやって来たなら見ないわけには行かない本場のフラメンコ。
ワンドリンクも付いて迫力のナイスでした。
翌朝５日目、カテドラル、スペイン広場などセビリア観光を楽しみます。
昼間のセビリアのメインイベントと言えばやはり大聖堂（カテドラル）でしょうか。
かのコロンブスが祀られているというカテドラルの内部は圧巻そのもので、祭壇や内壁の装飾一つ
一つ観てみると、よくぞここまで．．．と、感嘆符！！
カテドラルの圧巻に固唾を飲みすぎて、この昼初めて登場する本場パエリアを美味しくいただけるか
と一抹の不安でしたが、レストランの入口に立って中から漂ってくる香りを感じた途端、今度は生唾
ゴクンでした。
午後はセビリア空港へと移動して、いよいよ最終目的地スペイン第二の都市バルセロナへと移り
ます。バルセロナ空港からホテルへ移動して本日のツアーはここで終了となり、夕食は初めて自由
行動となりました。仲良くなったグループの人達と一緒に、ホテルの近くにあったオープンエアの
バールでカバとタパスで乾杯！
食後いったん部屋へと戻ってから再び同じメンバーで別のバールへと繰出し、カバを数本抜いて遅く
まで添乗員さんを交えてツアーの総括談議となりました。
ツアー観光最終日の翌朝は説明するまでも無なく、アントニオ・ガウディの未完成傑作を見学します。
本物を目の当たりにするまではかなり大きな建造物を想像していたのですが、いざバスで近くまで
来て間近に見ると正直、ずっと小さかったというのが感想です。
ご存じの通り未だ工事中の建物ですが、内部も階段（下り）とエレベーター（上り）を使って詳細に
観察でき、ガウディの非凡さを実感できます。
この他ガウディの作品はグエル公園やバルセロナの中心街でも見ることができ、その奇抜な形態は
とにかくまわりに異彩を放っていました。
ツアー最終日の夕食はマリーナへと移動して、海鮮レストランにてフェアウェル晩餐会です。
我々のツアーに祝砲でも挙げるかのように突然やって来た雷雨。昼間の熱さが半端ではないだけに
その雷鳴と雨の激しさはひとしおで、さすが情熱の国スペインだとうなずかせます。
出発当日の朝はホテルの最上階で朝食を摂ってから近くを散策して、今ではバルセロナで興業
禁止となった闘牛場や町のモニュメントなどを散見してホテルへと戻り、バルセロナ空港への移動の
お迎えを待つだけです。
復路もロンドン経由で成田までの道のりで、帰りは行き程の興奮（？）はありませんでしたが、その
代りに映画をシコタマ観て、これまた待っという間に成田到着となりました。
今回初めて長期間のツアーに参加してみて発見したんですが、ヨーロッパ・中東各地で活躍されて
いる日本人が数組、私たち以外にもランドオンリーで参加されていたことです。、各々旅の終了と共
に駐在先へと帰って行く姿を見ると、一風変わったツアーのような感じがして、メンバー全員が日本人
であるにも拘らず、どことなくインターナショナルなそんな感じを受けました。
これから齢を重ねて行く上で、ほとんど面倒を見て貰えるツアーの良さも取り入れて行かないと、この
ような長距離旅行も個人ではどんどんと骨に感じてしまうので、今後もこのランドオンリーを活用して
みようと思っています。
そんな私を横目に、家内はどうやら結婚３０周年記念旅行の計画をたて始めているようです。
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