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世にも不思議な物語① [独り言の抽斗]



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大阪での不思議体験とはいったいなんぞや? だいぶ時間が経過しましたが
姉達が明かした私の手術入院中に起きた不思議な出来事の話は昨年の9月の帰阪時まで遡ります
前記事で気と運のことに触れましたので何かの縁ということで紹介させていただきます





二番目の姉には恐らく人とは違う何か特殊なモノが備わっているのでしょう、そう思う事にします
手術入院中、私の傍には退院するまで亡き父がずっと付き添っていてくれたという
その物語の詳細を今回帰阪して会った際に私と妻に話してくれました
これは夢物語でもなんでもなく本人が陽もまだ高い時間に体験したことだという注釈付きでした


私の手術が行われていた当日、父と母が川向う岸に立ち必死の形相をして両手を前へ突きだし
いわゆるStopサインを送って来たそうで、その川というのは紛れもないあの三途の川だとか
〇〇、お前はまだ来たらあかん、来たらあかんのやと一生懸命叫んでいたそうです
白昼夢やねとの私の問いかけに姉は首を横に軽く振って微笑み返してきました


それから数時間後、今度は父が独りでその姉のところへやって来てこう話したそうです
憔悴しきった父の口から「これはホンマにしんどいわ、滅茶苦茶大変やで!」と
麻酔でしっかり眠りこけてた私の代わりに15時間以上にも及ぶ大手術を見届けてくれたのか
出征中背中や腕に何ヵ所もの銃創を受けた父が言うからには本当にビックリしたのでしょう


夜が更けて来ると今度はなんと直ぐ上の姉の夢の中に父が登場したと言うのでした
「〇〇(姉の名前)、ちょっと風呂入らしてくれるか」
風呂大好きの父らしい一言、恐らく手術が無事終了してからやって来たのでしょう
おぉ、ここで話が繋がったと、二人の姉は大いに盛り上がり一連の現象を紐付けたようです


ICUで麻酔が切れてもメスを入れたはずの部分に全く痛みを感じなかったことや
一般病棟での夜中の大出血や気切弁の癒着によるほぼ窒息死騒動からの無事生還など
思い返せば傍に居た守護神の尽力は計り知れないものがあったということなのです
そして今こうして元気にブログの記事を更新している自分がいる事自体がそうであるように


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普段の生活の中でもあれっと思い感じる事が多々ありますよね
その多くは偶然という一言でその場は片付けられてしまうようですが
後から思い返せば偶然では済ませたくない何かがそこには存在するはずだと考えたりします
この一連の出来事で毎朝晩仏壇の前や墓参りで合わせる手には一層力がこもるようになったみたいです


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情報の食べ過ぎ、注意 [健康の抽斗]



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がん患者と投資初心者には似たところがある、年末とある経済評論家のコラムを読みました
双方とも宣告され・するの瞬間から実におびただしい数の情報と教えたい人に曝される
というのがこの投稿のポイント、詳細はタイトルをそのまま検索していただければよろしいかと
非常に的を得たご指摘で年末年始の人の集まりでネタとして利用させていただきました


患部の症状に大きな疑問を持った私の場合、宣告される前から当然の如くネットで検索しまくりました
写真の類も溢れてますから自分が侵されている病を言い当てるのは容易でした
だから改めて医者から宣告された時は割と平常心でいられ、最初の質問は今後の治療は?でした
ただ顎骨の中にがんができるという珍しいケースだとは想像もつかなかったので不安は増幅です


珍しいがんだけあって思ったほどネットでは役立ちそうな情報を得ることができなかったので
代わりに症例の多い歯肉がん情報を参考にすることにしたのですがやっぱり別物だと自認し
ここではできないから素晴らしい先生がいる病院をすぐ紹介すると言ってくれた大学病院の教授を信じ
もう既に決定してるかのように今後の治療と手術についての説明に集中するのみでした


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よって私の情報収集は必然的に説明の中で登場した専門用語の確認と手術方法についてのみとなり
これによりかなりの不要情報にはアクセスする必要が無くなり治療に専念することができました
がんの種類や部位の相違は勿論のこと同じ症例でも個人差は大きいという事実の存在が理解できれば
己が新たな症例となるのだという気概も生まれ、未知ではあるもののやる事成す事に新鮮味が湧くものです


それにしてもネット上のリアル画像は容赦ないなと、医療関係者かどうかのYes・No確認はあるものの
本当にこんなことするのかと怖気づいてしまう強烈インパクトの画像には驚きを隠せません
おかげで実際に主治医から術後に自分のを見るかと見せられた画像がネット上のものと酷似していて
身を乗り出して食い入るように覗き込む私を「こいつ変わっとるな」という眼差しを向ける主治医でした


論より証拠と、私が体験した抗がん剤治療や除去・移植手術の話は他の同類の方々の参考にはなりえません
でも、こんなことがあり得るのだという大いなる希望は与えて差し上げることは間違いなしです
肌の乾燥、血管の変色、爪の変色と痛みはあれど食事完食+差し入れアリの抗がん剤治療入院や
気管切開部位の鈍痛以外は手術部位が殆ど無痛状態であり続けた奇跡など枚挙にいとまがないのです


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今や二人に一人が罹患するという各種ガンですが、確率上昇と共に日進月歩の治療法の確立です
全ての患者に適用とはいきませんが進行がんが土俵際でうっちゃられるケースは間違いなく増加中で
がんは治るのだという流れを確実に安定化していく現代医学の進歩から目が離せなません
こうして選択肢が広がっていく中、何をどのようにして己に取り込めるかの条件には共通項があります


大変非科学的ではあるもののそれはズバリ、気と運です
がんと明るく前向きに接する、決して卑屈にならずそしてネバーギブアップ、病は気からですから
主治医との相性の良さと信頼関係の構築は絶対必須、自らの努力と他力導入で一時命預けます
あとは誰しも持って生まれたはずの運の種、生かすも枯らすも己次第で最強の味方にしたいものです


今週の日経朝刊二頁目のコーナーでがんの新しい治療方法の特集を掲載していました
治験の段階に足を踏み入れるのにはかなりの勇気が必要ですが効果があればこれは誠に運が良いということ
現在日本で2か所しかない新たな放射線治療装置が威力を発揮してるのが高槻市だと知って何かの縁か
宿敵ガンをも倒せる医学外の不思議な力の存在もあながちフィクションの世界だけではなさそうです


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そして、あれから一年 [独り言の抽斗]



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手術後41週目、退院後37週目、そして宣告後丸一年が経ちました
毎月の通院と隔月の検査で今のところ再発・転移は皆無、元気で日常の生活を送っています


移植した左脚腓骨の一部は新たな左下顎骨としてスクスクと育ち
筋肉と皮膚は新たな歯肉などの口腔パーツとしてすっかりキッチリと定着し
昨年暮れからは発病前まで通院していた歯科へもカムバックしてクリーニング開始
体重は少し増やし過ぎて発病前より1㎏もオーバーとなり、人間ドックを前に目下必死の調整中です


携帯用の当年用とは別に会社の机の抽斗には直近2年分の手帳を置き、事あるごとにペラペラとやります
スペースが許す限り異常を感じた日から事細やかにメモした項目を読み返したりしています
どん底に沈む暇なく数々のアポをこなし人間ドックをも消化しながら、かくも慌ただしく過ごしたもんだと
我ながらあっぱれ称賛、傍ら治療入院までのスピードには今さらの驚きで先生方や病院には感謝・多謝


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硬いものはなるべく避けるようにはしていますが殆どの物は異状なく胃へと運ばれます
ただ右側でしか噛めないので倍以上の時間をかけた食事となってしまいます
電車通勤後は左ふくらはぎの筋肉がしっかりと付き始めてスロージョグならOKです
横に90度位しか上がらないよと言われた左腕は現在のところ150度位には達してるでしょうか


麻痺してる左顎や舌の左側などにはあまり変化は感じられませんが、違和感には相当慣れました
マスクのお陰で公共の場でも気にせず口のリハビリ体操ができるので毎日欠かせません
よって私の場合はマスクとオサラバすることはこの先もあり得ません
免疫力は殆ど完璧に回復してるとのことですが油断大敵、癌患者には変わりありませんからね


口腔内の移植手術は形成外科が担当だったので現在も受診は口腔外科同様に継続中です
術後の左下肢の状態が気になって仕方なかったので先生にお願いしてレントゲン撮影してもらいました
術後一回も撮ってなかったっけか?それではと、笑いながら快く引き受けてもらえてハイ、パチリ
これまで口で説明しても全く理解してもらえてなかった面々にはこの画像でバッチリ


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トリミングしてるので血管接合用のホチキスも沢山写ってるのがよく分かります
人体というものは実に神秘のベールに包まれた存在でしかありえません
まさか私がこのような状態で歩いているとは誰も想像が付かないはず
なので、一歩家を出たら細心の注意を払いながら行動しないといけません


足首を曲げるに従い第一趾と第二趾が内側に曲がり込んでしまう左脚の後遺症に改善は見られず
階段の昇降やしゃがむ動作は不得意科目となって日々難儀な場面に遭遇すること多々です
半面その他抗がん剤治療の副作用みたいなものは実感できる範囲では微塵もなく
大事に全く至らなかったこの一年、さあ次のステップまであと一年、ファイト・ダ・ゼェ、俺であります


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