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実証実験 [趣の抽斗]




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「理論的には可能」なんて言われたら、よっしゃ!と実証してみたくなるのが人の常⁈知らんけどね
先週土曜日夜中に雨の中自宅を出発して一路山荘へと向かい4連休を味わいました
この日の現地の予報は雪だと知っていたので、トランクにはしっかりおニューの板とブーツを搭載
翌日曜日は早朝に山荘を出発し、4年半ぶりでの滑走を目論んでいざ志賀高原・横手山へ


そもそも最初の山荘を建てたのが信州と新潟を滑り倒すのが目的だった四半世紀前
最初の10年でその目標を達成した後はお気に入りの場所でのんびり大人のスキーを楽しむことに
経年と共に次第に滑走回数が減少してスキー熱が冷めかけていたところで山荘の引っ越し
主に旨い酒と肴を愛で、近隣散策で最低限の運動をこなすまったりライフを楽しむ段階へ


どういう訳だか昨年1月帰阪した時にふらりと立ち寄ったお店で買ってしまった板と靴
気持ちはあの25年前にしっかりスリップして2月の連休に試し滑りを画策して準備万端
人生そんなに甘くないよと、出発3日前に下された重い宣告で計画は遭えなく頓挫となり
あとは本ブログに記した通りで、いつ訪れるかも分からない再起に賭けることになったのでした


退院後の自分の姿をしっかり想像できなかったのは難手術のせいだと言い切れるのでしたが
検査通院は継続するもこれといった治療や投薬がない中、どんどん元気になっていく己の姿に
いったい私は今後どうして行けばいいのだろうかという戸惑いは正直隠せませんでした
これまでと同じように、後遺症の不自由さはあるもののその答えは至って単純明快だったのです


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なんと言ってもこれが平常に前向きでいられる術、ただし自己管理は微塵も怠れません
今月初旬に受けた人間ドックは従前同様の所見は指摘されるもシリアスなものは皆無で
来月早々に受けるPET検査の結果が良好であれば、あとは根治へ向けて進むのみとなり
まともな咀嚼が出来ていない期間が早や2年、失われた歯の再生が待ち遠しくて仕方ありません


話を久し振りの志賀高原へ戻すと、己の考えの甘さにすぐに気付かされるのでした
八時半ごろ到着とそんなに後れを取ったわけではないのに目的地の駐車場は既に満杯
それどころか高原中どこにもスペースが見当たらない程の混雑ぶりで一気に気持ちが萎えてしまいました
それでもようやく奥志賀高原に辿り着いて、一番端のスペースに滑り込んだという具合です


4年半のブランクは滑る前の準備で早速現れ、以前の倍の時間をかけることになってしまいます
それと妻のブーツが装着時に破損してしまい急遽レンタルすることになってここでもお疲れさんです
滑走前でホントに良かったねと運を味方に4時間券をゲットしていざ、頂上行きのゴンドラへ
待ってましたのこの瞬間、ど・ピーカンのトップでパノラマ雪の眺望で大深呼吸、ああ幸せ!


戻ってきたどぉ~!



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新しいブーツはすんなりと装着できたので、左下肢の状態は悪くないのがよくわかります
後は滑走中の第1趾と第2趾が果たしてまっすぐに伸び切ってくれるのかどうかにかかってきます
ビンディングへのブーツインはスムーズ、板装着のままストレッチのルーティーンでいざ滑降へ
妻の滑りをチェックしながら後をゆっくりついていく形に始終徹し脚と滑りのチェックです


幸いかな痛みは全くなく指もしっかりと伸びてひと安心でしたが、頂上から最初の初級者コースへ
入るのに避けて通れない中級者コースをいきなり滑べることになったのは勉強不足でした
妻も私もお互い身体に沁みてくる疲労感は思いの外強烈で、およそ4時間は無理だと意見合致です
特に私はしっかりとスキーに乗り切れずしかも後傾気味となってしまう始末でした


理論はしかと証明されたもののあまりの技術低下に意気消沈してしまう場面は多々でしたが
滑れることが分かった以上来シーズへ向け身体、特に下半身の強化が当面の課題となりました
温泉で左下肢の手術跡を見たら骨がない部分がいつも以上に凹んでいましたが痛みは皆無です
これで再びスキー熱がメラメラと沸き上がって心の支えとなってくれること間違いなしです


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アイデア満載の若者向け [旅の抽斗]



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地元の方々には大変失礼ながら、何も無い所へこれだけ観光客を惹きつけることができるとは
この人の手にかかるとマイナスからでも様々なモノとコトが生み出されてくるマジック
その昔、アーサー・へイリー著の「ホテル」に触れたのがきっかけでホテルマンを夢見ていた私
憧れたコーネル大ホテル経営学MBA取得者はやっぱり一味も二味も違うなと唸るばかりです


掘ったらどこからでもツルツルのアルカリ泉が湧き出てくるという三沢の中心部から少し外れた高台
広大な敷地内にあった旧施設に増改築を施し全く新しいモノに造り替えてしまった仕掛人
果たしてこの場所の何処にそんなポテンシャルの存在を見出していたのか、実に面白い
ディープなあいりん地区にまでホテルを建ててしまう突拍子もないアイデアと実行力には感服するのみ


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軽井沢出身だから根びいきしてるわけじゃないけど、四半世紀以上も前から気にはなってた星野さん
今はちょっと足が向いていない「トンボの湯」と「村民食堂」がリゾートのルーツだと信じてます
サウナブームで入場者が若年化して爆増した軽井沢の温泉はもうすぐリニューアル開店だから
人の合間を縫って久し振りに行ってみたい気もするのだけれど、どうかなぁ


まだまだ真冬の青森でしたが週末ともなれば全国から集まってくる観光客で館内は賑わいます
メインは20~30代の女性グループやカップルで、熟年夫婦や家族連れはその中で散見できる程度でした
これが学校休みや連休繁忙期ともなれば後者の比率は格段に上昇することでしょう
宿泊料の中心値からすると交通機関とのパッケージ宿泊で来館しているお得客が大半かと思われます


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本館の格上部屋の様子は分かりませんが、一般部屋は特筆することがない広めのNeo和室
夜朝二食のブッフェ付きに予約制のお祭りショーやポニー馬車などの有料アトラクションがあります
温泉は館内に大きめの露天風呂付が一か所と、敷地内徒歩圏内に大きな元湯館が楽しめます
人工池がある大きな庭園があり、その一角の施設で懐石料理(別プラン)も提供されているとのことです


星野さん、やっぱり風呂にはただならぬ拘りがおありの様で脱衣場、洗い場、露天風呂は大きめです
露天風呂の眼前に広がる池の壇上に飾られたねぶたを観賞しながら夜のひと風呂はなかなかのものです
風呂上がりのリンゴジュースは晩餐ビール用のスペースを残すため遠慮していよいよ話題のブッフェへ
入口奥の屋台から割烹着を着たお母さん役のスタッフに迎えられ早速本日のスペシャルに目が行きます


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ホールはかなり大きめの大人数収容タイプですが、そこはコロナとプライバシー対策で小割となってます
地産地消の食材を使った郷土料理が中心で、この夜のスペシャルは帆立とサバが振舞われました
和牛ステーキやカレー、シチューと若者はもちろんおちゃままでしっかりカバーされてます
アルコールは専用バーで個別清算(通常部屋付)となり、目玉は1,300円での生ビール飲み放題


ひと通り味見を含め料理はいただきましたが、熟年にはやっぱり量より質、そして落ち着いた空気
美味しい日本酒を青森肴にじっくり飲むという雰囲気にはならない、生ジョッキ片手の小宴会向き
庭園個室の懐石にすればよかったかなと、今後夜のブッフェは家族同伴の時まで置いておきます
朝のブッフェは旅で定番化してるので、心地よく地場の食材を少しずつ楽しむことができました


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朝食の後はイベントスペースでラジオ体操をやるというので参加してみました
津軽弁ラジオ体操第1、伴奏が津軽三味線で掛け声は津軽弁という何ともはやのどかなこと
津軽弁のアピールは館内どこでも積極的で、地場文化に引き込もうというスタッフたちの演出です
ちょっと異次元にタイムスリップしたような感じにさせ、SNS拡散ありきで若者層を惹きつけていました


併設されていた居酒屋コーナーで一寸飲み直しながら青森の夜に浸ろうかとも企んでましたが
ブッフェでそのスペースすら使い切ってしまったようで、旅の疲れも手伝いベッドにゴロリでした
チェックアウトが12:00とゆったり帰り支度ができ、天気が良ければ公園散策をのんびり楽しめます
生憎の雨毛様だったので空港で昼食をとるべくタクシーで一路向かうのでした


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発症後丸1年が過ぎて初めての観光旅行は津軽の元気に触れるややエネルギッシュな旅となりました
健康保険証が通用する国内であればもう何処にでも行く自信はたっぷり貯め込んでいます
しかし、これが海外ともなれば話は別、旅行保険ではカバーできない既往症由来の疾患の罹患が心配です
ラグビーWC・フランス大会は予知能力が働き、宣告前にコロナの影響もありキャンセルしていました


今となっては非常に微妙な感じとなりましたが無理は禁物、TV観戦に徹することに決定しました
ただ、折角の結婚40周年目の2023、久し振りでの海外には一寸触手も伸びてきます
4月初めに受けるPET検査の結果を踏まえた上で考察に入ろうかなというところです
脚の方は運動何でもOK(理論上)のお墨付きを主治医から貰っているのでより前向きにはなれます


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和製スミソニアン博物館 [旅の抽斗]



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「超」は付けたいコスパ最高で秀逸な一品、三沢航空科学館
米軍三沢基地に隣接して建てられた県立のミュージアム
米国ワシントンDCのスミソニアン博物館を意識したかのようなデザインの建物
大人510円というなんとも良心的で心地よい入場料は館内アトラクションほぼ全部を無料でカバー


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二年前に改装され展示物に新たに加わった目玉を含め、建物内外に実機が所狭しと展示されていて
コロナでなければ内部へも立ち入ることができるものもあり、実機をより身近に感じることができます
2時間くらいで充分ですかねと尋ねたタクシー運転手さんに、とんでもないと返答された意味を実感
土曜日だというのに嘘のように静まり返った施設内で余裕の観賞と体験はなんだか申し訳ない気分でした


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お陰さまで撮影の自由度はかなり高くなって、アングル選択にかなり悩んでしまいました
国産初の旅客機YS-11の実機を間近で鑑賞できるとは思いも寄らずこの辺りから高揚感アップです
それをさらに増幅してくれたのが改装後に新設された秘密の部屋
なんとホンダジェットの実機が展示されているのでした


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恐らく元ホンダでこの開発に携わったであろうお方がアテンドしてくれ突っ込んだお話しもできました
話は自ずとMRJとの比較になっていき、成功と失敗の境い目は一体全体何だったかに花が咲きます
同じ商用でもホンダはプライベート、三菱は一般旅客市場というまずは入り口の違いが大きな分かれ目か?
自衛隊ですでに活躍している機種の存在を考えれば技術的問題が障壁となったとは信じ難い


大雑把に言えば肝心要の型式取得に向けての取り組み方の大きな違いが結果として現れたのではないかと
認証を与えるのはアメリカの組織、ホンダは早くから現地で根を生やして来たようです
かのマーベリックさんもF-16から乗換え所有するというジェットの模型と関連資料が展示されていて
ホンダジェットは順調に世代を更新しながらどうやら世界中のセレブを釘付けにしているようです

お値段以上の5億円也、よろしければおひとついかがでしょうか?


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1Fのメイン
展示場には最新式ドローンや大阪万博で実用化されるという空飛ぶ車の展示や
セスナやヘリコプターのフライト・シュミレーターなどが無料で体験できたり
昔懐かしい理科実験教室でいろんな講義や実験を楽しむこともできます


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2Fに上がると今度は宇宙のお話のコーナーとなり、人工衛星や月面探査機などのレプリカの展示や
1/6から1/20の重力体験や無重力体験装置に乗れたりと、足が不自由なことも忘れるほど
初心に帰りはしゃいでしまうおっさんとおばはんなのでした


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館内から一歩表へ出ると基地に隣接した敷地に現役引退した実機たちが肩を並べています
基地が映り込まないよう注意を払いながらの撮影となりますが
航空ショー以外で実機の間近まで近づくことができるのは嬉しい限りですね


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三沢滞
在中は幸運にも静かな空気の中で過ごす事が出来たのですが
ここのところロシアや中国の航空機接近によるスクランブル発進の回数が爆増して
その騒音たるや凄まじいものですとタクシーの運転手さんが説明してくれました
国からの補助金で家の防音工事が施されているので何とかなってますとのことでした


程よい時間となって交通量や人通りの少ない市内中心街を通って宿舎に戻り
旅と見学の疲れを癒すひと風呂タイムとなり、長い初日の〆の晩餐となります


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久し振りの小旅行、行ってきました [旅の抽斗]



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山荘
と大阪以外、退院後初めての遠出は一泊二日の青森県三沢市でした
以前TVで観てちょっと気にはなっていたので高校の修学旅行以来久し振りの訪問となりました
新幹線なら八戸経由、青い森鉄道で三沢となりますが今回は空路で入りです
米軍及び航空自衛隊との共用空港にはJALのみがなんと1日4便就航しています


羽田発朝一番の便に搭乗すると10時前には三沢の地に立つことができます
事前予約制の送迎マイクロバスで市内を経由すること20分でこの日の宿、青森屋に到着します
以前結婚式場だった施設を星野リゾートがわざわざ三沢まで来させる器へと変身させたものです
施設の全容解説は各種HPにお任せするとして、ここでは細かい裏?情報に触れることにします


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宿へのアクセスは三沢空港・三沢駅の双方から事前予約で宿のフリーのバス便があります
しかし、繁忙期で無念にも予約満杯の場合はどうする?
残念ながら空港からはタクシーのみと言ことになり初乗り670円で約2,000円の出費となります
駅からだと幸運ならワンメーター、出費は嫌よならキャリヤ引っ張り徒歩15分で玄関前に着けます


何事もネット完結の時代、事前リサーチを怠った前期高齢者夫婦は体を張っての体験です
アクティブに動き回りたいという人には空港でレンタカーという手がもちろんあります
宿には売るほど沢山の駐車スペースが併設されているので何の心配もいりません
この日は土曜日ということもあり実際に大勢のお客さんが他府県ナンバーで来訪してました


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宿のチェックインは15:00なので予約の再確認を促されるままに行ない荷物を預かってもらいます
さて、チェックインまでの間、いったいどうする?
当初一時間に1本の電車で八戸へにでも遊びに行こうかと企んでいたのでしたが
妻がロビーに常備してある観光案内資料から面白いネタを見つけてきたのでひと口乗ることにしました


県立三沢航空科学館

三沢空港に隣接し戦闘機や旅客機など実機の展示を含め飛行機の歴史や各種科学に触れられる施設です
飛行機好きのみならず実に様々なアトラクション体験は老若男女を問わず充分楽しめること間違いなし
実際我々はランチや土産物色を含めてですが4時間強たっぷりと遊ばせていただきました
さて、身軽になったので宿からまずリサーチがてら徒歩で駅に向かいタクシーに乗り換え現地まで


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本来なら三沢駅東口から乗車できる市内循環フリー・シャトルバスで行くことができます
市内観光名所や三沢空港(但し空港から乗車は不可で降車のみ)そして科学館を経由します
県立三沢航空科学館HPから「くるっとバス」で検索すると季節毎の時刻表が閲覧できます
ただし、土日祝日と繁忙期のみの運行となりますのでご注意ください



タクシーの迎車料はかからないので宿で呼んでもらってそのまま直行という手の方がいいかも知れません
我々はくるっとバスの時刻に合わせて退館して三沢駅東口まで乗車し、西口でちょうど出発待ちしていた
宿へ帰るバスにスペースがあったので予約なしで乗車させてもらい、無料ラクチン帰宿を果たしました
リハビリには充分過ぎるほどの歩行距離、夕食前のかけ流し露天風呂温泉でしっかりアフターケアでした


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次回は県立三沢航空科学館の巻きです


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