ウダウダと季節外れな天気が続いていますが、どうやらこの三連休を境に本格的な秋へと
移り変わって行く様で、ようやく衣替えもさせて貰えそうですよ。

さて、家具を含めたインテリア関連の買い替え時期というものも、衣替えほど頻繁なものでは
ないにせよやってまいります。ここのところあちこちブラついて物色をしていて気付いたのですが、
昔に比べ専門ショップというものがメッキリ少なくなってしまった様な気がします。

もちろん、Ⅰ社、N社、O社、S社など有名処をはじめ、A社やF社の様な小ジャレたショップもあり
ますので、本文を読まれている方は「そんなことはないだろう」と、思われるかもしれません。
がしかし、いざ購入するとなるとなかなか気に入った商品が見つからないのが現状です。

I社やN社の躍進は確かに家具という耐久消費財をグッと身近に引き寄せてくれましたが、反面
価格といっしょに削ぎ落とされてしまったものも少なくありません。かと言ってバブル期よろしく
『ネコ足』風高級家具も正直大NGです。少々値は張るものの「うん~」と唸らせてくれるところが
ごっそりどこかへフェイドアウトしてしまった様な気がしてなりません。



フェイドアウトと言えば絵画を扱うところも非常に少なくなっていませんか?

無類の『絵好き』な家内は事有る毎にそう嘆いています。絵の無いインテリアは考えられないと
言わんばかりに、スペースを見つけてはそこにお似合いの絵を探し始めます。おかげでデジタル
ツールを使うことなく壁を叩いた音だけで、フック設置の可否が分るようになりましたよ。

そんなわけで、家であぶれた作品たちは会社の壁をも飾り立て、ある意味画廊っぽい雰囲気を
醸し出しています。残念ながらスタッフや来訪者に「眺められる」ことはなく、定位置にひっそりと
佇んでおります。唯一、取引銀行の前支店長だけが目に留めてくれ、作者名もしっかり御存知
でした。ちなみにこの方とは現在でも賀状の交換をさせて貰っています。


生活を支え彩る様々なモノ・ゴトに対しての趣味・嗜好、そして価値観の融和があってこそ初めて
通せるコダワリ。融和し合えない相手に対し、決して押し付けたりしないようにも心掛けてこその
コダワリでもあります。