あれっ、どっかで聞いた事があるなぁ、という方も大勢いらっしゃるでしょう。
そうです、去る2日の道交法改正に盛り込まれ施行された、日本では真新しい交通形態です。

交差点のど真ん中が円形の空き地となっていて、その周りを時計方向にくるりとやりながら自分の行き
たい方向へ進んで行くあれです。今回の施行でようやく20カ所ほどのラウンドアバウトが登場したわけ
ですが、かの軽井沢の六本辻という交差点でも、昨年あたりからミニ・ラウンドアバウトの実験が行われ
ていたのですよ。

かく言う私も何度か使ったことがあり、もともとヨーロッパ各地ですでに長年親しまれてきて、実際この目
で初めて見た時、「これはエエ!」とひとり感嘆したものでした。

今回の中欧の旅を通じて数多くの逆回転ラウンドアバウトを体験して分った事ですが、交通量が少なめ
な地方では特に導入効果が出るような気がします。特にスピードがどうしても出てしまう広大な北海道の
大地では、その威力を大いに発揮できるのではないでしょうか。

事故発生率の低減、信号機設置・維持管理費用節約、緊急停電時の対策不要など、エコエコモード満載
なシステムに加え、ラウンド部分の有効活用として、町村の表札兼宣伝スペースなどが考えられます。

実際、私が通ったラウンドアバウトすべてがその町の看板スペースとなっており、独自のモニュメントなど
を設置したりして静かにアピールしていました。

信号待ち要らずの楽々スイスイ走行は、中欧の牧歌的風景を一段と引き立たせているようでした。