2014年の訪日観光客が1,341万人と発表され、2015年は軽く1,500万人を突破するだろうと予測
されている Visit Japan、その中でも異色を放つのがスキー来訪客です。

新聞によりますと、来月2月の北海道ニセコ地区の宿泊施設はほぼ満員状態で、その予約客のなんと
97%がオーストラリアや香港(!!)を主とする国・地域からなのだそうです。つまり、たった3%
だけが日本人スキーヤーという訳ですね。

そんな状況をよそに現地からお送りした予告編にもありました通り、丸一日以上を費やしながらも米国
スキーのメッカであるコロラドはビーバー・クリークへ、75㎏の重装備を伴って行って参りました。

経路は成田からまずシカゴへ渡り、乗換えでデンバーまで戻り、そこから乗合バスでホテル玄関前まで
というものです。

シカゴからスキー場近くのイーグル・ヴェイル空港までの直行便があるのですが、かなり割高となって
しまいおまけに到着時間もあまり変わらない事から、以前も利用したことがある一人$70で済む乗合
バスを利用することにしました。もちろん、利用する航空会社によって経路は異なりますので悪しからず
ご了承ください。



コロラドスキーは実に10年近く振り、海外スキーはカナダ・バンフ以来7年振りとなりましたが、デンバー
空港からビーバークリークへと西に続くインターステート70号線の雄大な景色にほとんど変わりは無く、
その変化に富んだ車窓に流れる景色を眺めていると、3時間という時がアっという間に過ぎてしまいます。

Rocky と呼ばれる所以の山々の連なりは、日本では考えられないくらい無防備に剥きでた岩肌の集合体
で、そこを突き抜けながら走るのはいささか命懸けでもあるのです。



デンバー空港自体の標高が1,600mを超えているのですが、高所順応は空港で待機している間とバス
車中にて自然に完了しているらしく、約2,500mにあるホテルに入ってもいわゆる高山病の兆候は現わ
れません。

ちなみにこのデンバー空港、外から見てもメインのターミナルさえ見なければ広大な牧場としか思えない
くらい広大で、4,877mをはじめ3,658m級を合わせ実に6本もの滑走路を有します。滑走路が長いのは
空気が薄いので離陸にそれだけ余分に必要なんですね。



高所での過ごし方の注意書きが必ずホテルの部屋に備え付けられています。充分な水分補給と睡眠休息は
必須ですが、この睡眠がままならないのが玉に瑕です。それと、お腹にやたらガスが溜まりますので部屋の
中は少々大変です。カップルで来るなら結婚後が絶対お薦め!?ですし、釈迦の説法も〇一つと言いますか
ら子連れのお父さんお母さんも油断大敵です。


どうにか夕暮れ時までにチェックインを済ませることができ、ようやく長旅から解放されまこと長い一日が
終わろうとするわけですが、まだ夕食というイベントが残っているのを忘れるところでした。