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寝不足と興奮の中心で... [趣の抽斗]


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案の定、日付が替わって少ししたらパッチリと目が覚めてしまいました。高所によってパワーアップ
されたスーパー時差ボケの始まりです。隣の家内も当然の如く同じ状況ですからここは無駄な抵抗は
せずに暫しお喋りに興じることにします。

「眠れない夜は眠らない夢を」、なんて悠長な事はこの日のスキーの為にもよくありませんので、再び
眠くなるのをひたすら待ちながら喋るのです。

気が付いて飛び起きると時計の針は8時を指していました。身支度と朝食を考えると少々スローな
スタートとなる初日ですが、そこは既に「大人のスキー」の領域に達している私達ですからのんびりと
行きましょう。

相変わらずの晴れ男振りは太平洋を渡り国境を越えても健在、部屋のテラスから眺める山々をすでに
朝の光がすっぽりと包み込んでいます。


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国内外を問わず行きたいスキー場の宿選びに欠かせない条件が ski-in, ski-out 、つまりホテル
から直ぐにリフトやゴンドラに乗れるかどうかです。カーヴィング・タイプとなってからというもの、板の
自重がグッと重くなり持ち運びは一苦労で、特に女性には相当酷なようです。

ホテルの付帯施設としてスキーロッカーがありスタッフが全て面倒を見てくれます。全てと書いたのは
なんと、ブーツの脱着まで手伝ってくれるというのです。さすがいちスキーヤーとしてのプライドがある
のでこればかりはお断りしましたが、子供連れのお父さんには自身の準備に専念できるので、持って
来いのサービスに違いありませんね。


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さあて、それではリフト券を購入していよいよ久し振りのコロラド・スノーの世界へ出発しましょう。と、
その前にこのリフト券のお話です。スキーをされない方々には全くもってお初な話となりますが、日本
国内だけでもスキー場によって実に様々な種類のリフト券が発行されています。

券と言うだけあって一昔前の定期券サイズの紙切れから1インチ角のICチップまで、利用日及び時間
などが記入もしくは入力されていて、専用ケースかウェアのポケットに入れて携行します。7年前に来た
時のコロラドは荷札サイズの防水紙にプラスチックバンドという出で立ちでした。

時は2015年、まさにIoTの時代、個人名とID番号が印字されたクレジットカード大の1枚のカードが、
リフト券役のみならずスキー場滞在中の個人キーとなります。


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出国前にスキー場のウェブサイトで会員登録しておけば(もちろん現地窓口でも可)、リフト券売場の窓口
で希望の種類とフルネームを伝えればストラップ付でこのカードが発行されます。ウェブサイトで事前購入
するとディスカウントが適用されかなりお得な場合もありますが、これ以外に12時又は14時以降の午后券
ディスカウントしか割引がない、多彩な日本と比べれば実に味気ない、そして、強気の商売をします。ちな
みにシニア割引は65歳以上というこれまたハードルの高さです。

日本のリフト券代はおおよそ3,000~5,000/日で、コンビニや雑誌のクーポンを使ったり宿泊費や交通費と
パックになったものなどで、さらにお安くなる場合がありますが、このスキー場ではおよそ¥17,000/日、
14時以降の午后券ですら約¥9,700と、単純比較するとべら棒な金額となります。

しかし、この金額の差こそ実は日米両スキー場におけるサービスの違いとなって表れて来るのですが、これに
ついてはまた後ほど触れるとしまして、マジックカードの話に戻りましょう。


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目新し初物を用意したケースではなく直接首からぶら下げゲレンデへと登場した私達、準備体操宜しくいざ
1本目のリフトへと搭乗です。係り員が何やら新兵器らしきモノをぶら下げたカードへ向けスキャンします。
機械の上部にモニタがあるのかそれに目を落として確認後、ニッコリ笑顔はGo サイン。

滞在中何度もありましたが、モニタに見入ったスタッフが「おおっ!」とビックリしたような声を上げながら
私の名前を「読み取ろう」としていました。ただでさえアメリカ人には珍しく映る日本人の名前、相当興味を
示したお兄さんたちでした。


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2本目のリフトに乗る前、後ろのオジサンに「カードはウェアの中に入れても大丈夫だよ!」と教えられ、
滑走中胸元でヒラヒラするのがやけに邪魔だった私には朗報となりましたが、この防寒ウェアの上からでも
スキャンできるあの新兵器の正体や如何に、ますます興味深々にならずにはいられませんでした。


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ma2ma2

アメリカの人体スキャンは凄いですね!
テロへの防衛が万全です(^^)
ちなみに、今年の3月でJALのDiamondメンバでは無くなるので、特典航空券で1泊2日でグアムに飛ぶことにしました!
そしてビジを使いますが、それでも30万マイル残っています(^^)
by ma2ma2 (2015-01-23 22:43) 

あるいる

六甲山人工スキー場でスキー初体験をし、石打・苗場・蔵王しか知らない下手くそスキーしかできない僕でも、この光景には憧れてしまいます。
標高も距離も大きく違うゲレンデなのでしょうが、リフト券の値段の違いとサービスの違いは興味シンシンです。
標高とゲレンデの距離の違いに理由がありそうな予感です。

by あるいる (2015-01-24 08:12) 

tommy88

アメリカの人体スキャンを教えてやりたい空港があります。
オランダのスキポール空港。
レントゲンを撮るみたいに立たされてバンザイポーズです。
物凄く大げさな搭乗前審査に、犯罪者になった気持ちでした。
・・・透けすぎて見えるのに、人体に悪影響はないのでしょうか。
by tommy88 (2015-01-24 17:19) 

orange

素敵な奥様!と言いたいところがこれでは...残念^^
もうこんな下りを見たら...座り込むしかありません^^笑
by orange (2015-01-25 01:59) 

Lonesome社っ長ょぉ〜

ma2ma2 さん

透かして見るのがどうやらお好きなアメリカ人なのでしょうね。
1泊2日でグアムですか? それはちょっと勿体無い気がしますが、
ターンアラウンドに慣れているma2ma2さんならでわのプランですね。
せめてもう1泊、いかがでしょうか?
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2015-01-25 17:59) 

Lonesome社っ長ょぉ〜

あるいる さん

国土の広さの違いがそのままスキー場のスケールに現れていますが、
この地で一度滑るともう止められまへん(笑)。オーストラリア人や東南
アジアの人達が日本のスキー場目指してやってきていますが、アメリカ
人はやって来ていないはずです。
リゾートとし開発されてきたアメリカのスキー場、その広大なエリアと
気候が充分生かされています。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2015-01-25 18:06) 

Lonesome社っ長ょぉ〜

tommy88 さん

スケスケ・人体スキャナーはもう全米に配置済みのようで、シカゴでも
万歳させられてしまいました。その他、手の平を何やら紙切れで拭き
取られ、その紙切れを機械にかざして何かを検査したりと、行く度
いろんなことをさせられます。でも、携帯する100ml以下の液体チェック
は緩くなった気がします。その分荷物検査のX-rayがパワーアップした
のかもしれません。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2015-01-25 18:13) 

Lonesome社っ長ょぉ〜

orange さん

何処で滑ろうがあかぎれ防止のため常にこのいでたちです。よって
セット完了まで少々お時間が必要となりますが、ブログにはこの通り
本人の了解なしで登場させられますので好都合かもしれません。
ホテル手前のスロープが結構きつくなりがちなアメリカのスキー場、
おいそれと帰してはくれないようですよ。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2015-01-25 18:18) 

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