< あいにく写真はありません >



丁度一か月のご無沙汰となりました
元気が出てきて歩き回れるようになると暇をもてあそぶ時間も増えてしまいます
更新は退院してからゆっくりやろうと決めておりましたが本日決行に至りました
近況報告を兼ねての記事更新です


術後3週間と2日が経った現在、機能低下が著しかった摂食の訓練と身体のリハビリの日々です
移植した左足腓骨は順調に定着し皮弁の患部もすこぶる回復が早いとのことで
一昨日朝の外来診療で主治医から来週中の退院許可をいただく運びとなりました
また本日の昼食からは嚥下調整食を脱し固形度がかなり増す軟菜食へと変更され退院に備えます


4月26日の手術は午前9時に私の手術室入室から始まり翌27日午前0時過ぎの退出迄やはり都合15時間
そのままICUへと搬送され目覚めたのは同日の午前10時前とどうやらぐっすり眠り込んでしまったようです
全く身動きできない状態で苦痛の何物でもない2日間でICUに音を上げ自室へ戻りたいオーラを送ります
執刀医でもある主治医が尽力してくれ病棟の担当看護師さんたち救出部隊により脱出成功となりました


長丁場で行われた手術は合計4種類と関係者全員が大変だったねと労ってくれるのも無理はありません
気管切開術から始まり次に癌に侵されてる下顎骨区域の切除術は左足腓骨皮弁再建術と同時進行です
左足腓骨の移植は特殊プレートでの再建術で完成し最後は血管と皮膚の顕微鏡移植(皮弁術)で仕上がりです
縫い傷だらけとギブス姿の術後の私をICUで面会した妻はサイボーグの何者でもないと表現してました


左足は膝の外側の関節下からくるぶしまでざっくりと行かれましたが現在はかさぶた状態でほぼ完治
左耳下から左鎖骨に達するまでと首回りが2/3ほど顎との境目でリンパ節郭清の為こちらもざっくり
気管切開の傷跡もほぼ完治となり糸が残るのは左側口腔内だけとなりこちらは半年ほどかけじっくり回復です
縫合跡が極力残らないよう暫くの間は傷口に専用のテープを貼ってこれを防止します


口腔内ですと舌の左半分や唇の左内側、顔面ですと左頬の下半分から首にかけてはマヒ状態です
徐々に回復するとのことですが元へは戻らいそうでどうやらハンディを背負っての生活となります
幸い味覚と嗅覚に異常は見られないので不便な口腔ですが食べ物はじっくり楽しむことが出来ます
元の食生活に戻るにはまだまだ時間が必要ですが移植部位に負担をかけないためにも我慢我慢です


入院生活も早ひと月が経とうとしており前回に比べ膨大な異次元体験をすることになりました
このあたりをネタに今後は暫くの間記事の更新をしていくつもりでいますのでお付き合いください