平日の朝とは打って変わり、ビッグイベントがすぐそばで行われていようと日曜の朝の尖沙咀は、
一歩中へ入るとほとんど人影は見当たりません。時折泥酔したクラブ帰りとおぼしきお兄ちゃん
やお姉ちゃんくらいですが、昔はこんな若者の酔っ払いなんか殆んど見かけなかったので少々
の驚きでした。

人にも車にも邪魔されず好き勝手に歩き回れる尖沙咀の裏道を想像したことはありません。
いくら日曜の朝だと言ってもこんなことは、今回のような大規模な交通規制ががない限り、絶対
に起こり得ません。だから、いつもなら見向きもしない不動産屋さんにだってつい、カメラを向け
てしまいます。というかこんな所にあったんだ、と新たな発見にビックリ仰天。


        

でも、早朝探索の本当の目的は他にあるんです。
香港の朝食と言ったら...、『お粥』ですよね。ところが日曜という事で休んでるお店に加え
店自体が既に無くなってしまってるんです。香港人の朝食もあのコンビニに取って代わられて
しまったのか!?

10分程歩いてようやく見つけた一軒。確か随分前からそこにあったと思うお店。観光客なら
絶対に入らない所。

        

まず、英語はほぼ通じません。ハッキリ言って綺麗だ、清潔だとはお世辞にも言えません。
メニューは全て広東語です。ただし、漢字が読める救いはあります。得体が知れない物が出て
来る確率が非常に高いです。

ということで唯一のお粥朝食メニューがこれ。そうそう、お粥の表面に親父さんの親指がニアミス
してるのを目撃しても、平静を保つことができなければいけません。でも、SARSの一件以来
取り箸がちゃんと付いて来るのには関心です。必要はなかったですが...、一応ポーズかな!?

ホテルの朝食付き旅行だと、どうしてもあのブッフェは飽きてきますよね。一度くらいは表へ出て
香港式朝食をお試しあれ。お粥の他は全てがユニークなメニューばかりですから、一食の価値は
ありますよ。

        

食べた直後に見るのは少々酷ではありりますが、こういうのも大好きな香港です。ちなみに
さっきのお店はこのホテルの近くにあります。もう少し辺りをくるっと回ってみることにします。

        

ネイザンロードにあったハイアットホテルがこのハノイ路へ引っ越して再開発されたのがここ。
いわゆるショッピングアーケードと屋内ショッピングセンターの併設施設です。以前はこのホテル
をよく利用していました。スコールが多い季節など空港から濡れずに来れるし、ここの地下から
MTR地下鉄駅や方々への抜け道が繋がっていて大変便利です。夏の空調もバッチリですよ。

        

再び封鎖されたネイザンロードへと戻って来て、ホテルのすぐそばから北側を望みます。
この日はこのあと午前10時までホコ天でした。こんな事滅多に無いからカメラを構えてる人が
沢山いました。

そんなわけで初回の朝食はローカル色たっぷりで済ませ、この後に控えていた友人一家との
香港飲茶ランチに備えることにしました。
日本で刊行されている旅情報誌に載ってる有名店が広東路にあり、こちらではバラエティーに
富んだお粥や麺の朝食が食べれます。ただし、お値段の方はというと、3~5倍というところです。
勿論、内装もサービスも言葉もそれなりに...ですね。


オマケではありませんが、長年この地を訪問し続けていて、今回本当に初めてこの足を踏み
入れたスポットが有りましたので、チョロッと紹介させてください。前々から気にはなっていたので
すが、今度来たらと延ばし延ばしになっていた、 尖沙咀ど真ん中の場所です。

        

その名は『1881 Heritage 』、香港水上警察署跡を市民の憩いの場に改修し、季節ごとの催し物
を開催しています。そしてその警察署の建物は一見すると、シンガポールのラッフルズホテルのミニ
チュア版みたいな全室スウィートのスモールラグジュアリーホテル、『 Hullett House 』 へと変身して
います。階下はカルティエやモンブランなどのブランドショップがテナントとして営業しています。

        


早起きするとなんと一日の長いことか! このあとホテルの部屋へ戻って小休止してもまだ、ランチ
には少々時間が...。計画ではホテルの向かい側、香港スペースミュージアムに隣接するレストラン
『映月楼』を予約し、ビクトリアハーバーを眺めながら飲茶のはずでしたが、聞けば友人が既に別の
処を予約済みとか。現在賛否両論はあるみたいですが、私の古い記憶の中では香港でも5本の指に
入るのではと信じています。現在でも人気店なので、必ず予約は忘れないようにしてください。

今までレストランの予約なんかしたことがなかった友人、昨年一人息子が結婚して(以前記事にも
しました)代替わりしたのか...、さて、何処でご馳走してくれるのやら?愉しみ、楽しみ...。