一昔前だとアメリカの自動車業界を指してこう呼んだものでしたが、リーマンショック後の世界的
業界再編ですっかり影を潜めてしまいました。

一方こちら日本でも銀行業界にて大変革が起こり、最終的に日本版ビッグスリーと言うよりは3M
が誕生し現在に至ります。

こうしてみると主要業界は統廃合を繰り返したのち、どうやら最終的にこうして三つの巨人で構成
されていく傾向が世界的にあるのではないかと思えてしまいますが、またここへ来てアメリカ航空
業界にて新たにビッグスリーが誕生しました。アメリカン航空とUS・エアウェーズの合併です。

この合併により世界の航空業界もアメリカン、ユナイテッド、そしてデルタをそれぞれ筆頭とした
3つの航空連合へ綺麗に棲み分けされた形となります。私がメンバーであるJALはご存じのよう
にアメリカンと同じ「ワン・ワールド・アライアンス」に属します。

今回の合併によるアメリカン側のメリットとしては、JALとのコラボで発展著しい東南アジアへの
さらなる進出が図れるというものでしょう。が、はて?、では日本サイドから見たメリットっていった
い何なのかを考えてみると、USエア(ちなみに現在はユナイテッドと同じスターアライアンスに属
します)が新たに加わることでアメリカの毛細血管的ロケーションにまでスムーズな(おそらく)乗
換えで日本から行ける!?、くらいの事しか思い浮かびません。

逆のルートを考えると、アメリカの片田舎からでもかなりの時短で我が国日本を始め、東南アジア
や中国・韓国などへアクセスすることが出来るという、アメリカサイド偏重の効果がどうやら生まれ
そうです。

アライアンスに新しいメンバーが加わる度にJALの国際線予約サイトにある目的地の数が増え、
実に世界中の沢山の都市や町へ行く手配が可能となって行きます。USエアが加わるといったい
どんな場所がリストに加わるのか、机の前のバーチャル旅行で暇つぶしのネタが増えそうです。