♪ Where have all the upper status members have gone ... ♪

PPMの美しいハーモニーが聞こえて来そうな、おおらかな気持ちのホワイト社長が戻って来て、
さてさて、先程頭に浮かんだ疑問の答えを探し始めます。

私の特技(自己満足)のひとつに、人の顔をよく覚えている、というのがあります。これは中学時代
から勤しんできたラグビーの賜物と申しましょうか、対戦相手の顔、特に自分が絶対マークしなけ
ればいけない相手、いわゆるトイ面のそれこそ『面』を今風に言えばガン見、当時大阪風に言えば
メンチ切って覚えるのです。

ですから、多少の時間があれば、優先搭乗で並んでいる人達の顔は大体覚えることができます。
(なんのこっちゃと、この記事からご覧の皆様、恐れ入りますがひとつ前の記事へお戻りください)

最前列のファーストクラスにおおかた座席分の顔があり、続いて自分が座る¥1,000プラスのJク
ラスに十数名です。よって歌の答えは明白となり、多くの優先搭乗者はそのまた後ろのエコノミー
席へと散っていったということですね。残念ながら貨物室というのはなかったようでした。

自腹必至の¥1,000アップグレードの誘惑を尻目に、引き続き厳しい企業のコストカットの荒波に
耐え偲びながら今日も戦う戦士たちは、あのなんとも窮屈な座席にその身を沈めているのであり
ました。

疲れた体にあの荷物スペース争奪合戦はあまり酷というもの、せめて人より早く乗せてあげ、
悠々自適に荷物収納とマイ・ポジション確保をしていただければ、それでいいじゃないか。ホワイト
社長の優しいつぶやきが聞こえてきます。

でもね、やっぱりどこか納得いかないんですよね。しっくりこないというか...、しつこいです。

ビッグデータ、腰を落ちつけて解析して欲しいものです。顧客の顔がもっとクッキリ、はっきり見え
てくるはずですから。そして、それを基にしたピンポイント・マーケティングとのサービスで、ますま
す競合他社やLCCとの差別化を図ることが出来るはずです。座席の材質や間隔を変えればいい
というものではないと思います。

とまあ、国内線に乗る度、こんな事でストレス感じているようじゃあ私もまだまだダメです。でもね、
舞台が変わると状況も一変して、煩悩を払い除けることが出来ることもあるんですよね、これが。