それにしても世界各地からこれほどの観光客を迎え入れるブダペストであったとは、午前中の王宮
観光で改めて驚きです。そして、我々日本人を含む東アジア勢も決して引けを取りません。



昼食前に訪れた『英雄広場』 
建国1000年記念に建造される

ハンガリー名物『グヤーシュ・スープ』を前菜に、お初ハンガリー料理のランチを摂った聖イシュトバーン
教会前のレストランも、日本人ご一行様で満席でした。テラス席にはもれなくC国ご一行様も鎮座して
まさにアジアンパワーの炸裂です。



さて、小さく切ったバラ肉をミックスベジタブルと一緒にパプリカで煮込んだ素朴な味付けの名物スープ
を楽しんだ後は、ツアーには珍しく早くも自由行動の午後となりました。ちなみにこのパプリカはハンガ
リーの名産品の一つです。

ハプスブルグ家ゆかりのバラをあしらったデザインで有名なヘレンド焼を求めるグループ、ハンガリー
国立歌劇場の内覧ツアーに参加するグループ、そして、聖イシュトバーン教会を見物する私たちを含め
たグループに別れ、各々プダペスト散策を楽しみます。



エレベーターの存在は知りつつも、たくましく成長された白人お姉さま二人も挑戦されるので、元体育
会系は妻を道連れに、会社の避難訓練以来の長距離階段歩行に挑みました。

しかし、そこは山登り同様で、苦難の後に待ち受けるのは





涼しく心地よい風とブダペスト市街地のこの一大パノラマでした。ご覧のように景色を遮る近代建築は
何処にも見当たりません。

登りより下りの方が膝に負担が掛かります。ここは素直にエレベーターでいっきに地上へと戻り、いよ
いよ大聖堂へ入場して行きます。




この大聖堂もハンガリー建国1000年を記念して建造されたネオ・ルネッサンス様式の教会です。
初代イシュトバーン国王の『聖なる右手のミーラ』が安置されていると言う事です。ここがもし大阪
だったら、外の売店ではきっと孫の手が売られていたのでしょうけど、そこはやはり敬虔なカトリック
のお国柄、罰当たりはご法度中のご法度です。

入場料は『お心付け』です。ポケットのコインで充分なのでしょうが、不慣れな外国通貨ですので
使用時は要注意ですね。入口でモジモジやるのも面倒なので、ここは二人分と言うことで最小紙幣
を一枚、係のおじさんに渡すことにしました。

「神のご加護を」と、たぶんマジャール語でそう言ってくれたおじさんの顔には満面の笑みが浮かん
でいました。


大聖堂を後に次に向かうはブダペスト一の繁華街ヴァーツィ通り。歩行者天国で数多くのショップや
露店が軒を並べる観光名所です。





歩数も積み上がったところでそろそろ休憩タイムです。せっかくですからブダペストで一番古く格式も
ある高級カフェ『 Gerbeaud ジェルボー 』を覗いてみることにしましょう。

1858年創業のジェルボーはブダペスト随一の社交場として親しまれ、近代では故ダイアナ元妃や
ブラビ、マドンナなどのセレブ達も大勢訪れたそうです。






本来ならここに当店お勧めの特製パフェのショットが続くはずなのですが、そのボリュームと想像される
甘味量が夕食前の胃袋を萎えさせてしまったので、二人して超アッサリとフレッシュ・レモンスカッシュを
オーダーしました。

ヴァーツィ通り途中のジェルボーを後にして、そろそろ日も傾いてきたので引き続き徒歩でホテルまで戻
ることにします。通りの所々にあるポップな物体にはどうしてもこの目が行ってしまいますね。そして、私
はその存在を知らなかったのですが、日本で今話題となっているカジノが小規模ながら営業しています。




ちょっと判りにくいですがこれが地味に営業するカジノです



ドナウのお陰でどうやらブダペストでは道に迷う事は無さそうです。このアーチをくぐるともうすぐ
ホテルに到着です。トラムや地下鉄にも挑戦する予定でしたが、 ブダペスト初級篇にはどうやら
徒歩で充分なようです。

今宵ツアー初めての夕食は小高い丘の上のレストランで、ピアノとヴァイオリンのBGMを聴きながら
ハンガリー風スズキのソテーをいただきます。



そして、忘れちゃならないドナウ・ドーン。レストランとは反対側になります。レストランを後にしたバスは
ブダペスト観光のメーンイベント会場へと向かうのであります。