バスク語になるとサン・セバスチャンもこうなるという不思議なところ
旧市街のビンチョスにとかくスポットが当たり気味ですが
新市街地を含めDonostiaには全く別の顔があるのですよ


その一つが日本の盆休みに当たる8月中旬の一週間、町が賑わうセマナ・グランデ
鼓笛隊を先頭に巨人と大頭が凱旋したり打ち上げ花火の国際大会が行なわれたり
旧市街地が特に大騒ぎとなるお祭り週間です
もともと音楽祭や国際映画祭なども催されますし、12月21日の祭礼サント・トマスは
Donostia版ホームカミングでバスク地方の文化・食の祭典となるようです



急襲されたのでピンを外してしまいました

大頭が振り回す豚の膀胱でシバカレる(叩かれるでは綺麗過ぎるのでここは大阪弁で)と
幸せがやって来るという言い伝えらしいですが演者の憂さ晴らしとしか思えません




この巨人、なんと一人で操っているのです

十体以上はいたのでしょうか、連日鼓笛隊と共に町を練り歩く巨人
ゆるキャラの被り物で熱中症になってしまう我が国とは違い
22.5℃の涼しい環境ではおそらく快適?に行進されてたのでしょう





闘牛場跡の広場では野外コンサートが行われていてバスク音楽と舞踊が披露されます
ナンバーリングされた当時の宿舎がそのまま改装されて使用中
この周りには人気バルが集まって夜遅くまで賑やかです


旧市街地ばかりにへばり付いているとDonostiaの魅力は掴み切れませんので
大通りを隔てた新市街地へも探索に出かけてみます
旧市街地は戦火の跡をそのまま復元したような街並みですが
こちはらすっかり区画整理され整然とした空気が漂っています








人も車もあまり目立たない町って妙に惹きつけられてしまうと同時に
なんだか虚しさすら感じてしまうところが都会に毒されている証拠です





こんなアパートに暮らし





時には子供に帰ってキャッキャとアナログゲームに興じるのも悪くないかも





とそこに現れしはボードをチャリンコに乗せたチョイ悪風おやじ
ショップで新しいのを調達したてで仲間とサーフィン談義?
実はこのdonostiaは言わずと知れたサーフィンのメッカでもあるのですよ!





シーズン真っ盛りの晴天日にはどれだけの人が押し寄せるのか
この日は生憎の雨天でしたが波は結構高く多くのサーファーが波待ちでした
ビーチと反対側にはこれまたサーフショップが軒を並べ
階上のアパートへボードを抱えた親子が上がっていく光景も見れました





出発の朝、見納めで訪れた旧市街地の8月31日通り
朝一で乗って来たのでしょうか波乗り男、ボード片手のご出勤?


ビンチョスの夜の顔とは全く別物が垣間見れた朝のDonostia
3泊4日で充分満喫できる多面的異国情緒を発散する町でした