2020年元旦、初めて船上で迎えるお正月はお屠蘇も雑煮もありません
相変わらず極夜の中を幾つか港に立ち寄りながら航行を続け
お昼近くにFINNSNESという港町を出航して直ぐにGisunder Bridgeをくぐります
ノルウェイで2番目に大きい島を本土と結ぶこの橋は北緯70度へのゲートを思わせます




ウィーンフィルのニューイヤーコンサートのライブ中継が船内のモニターから流れ
クラシックを聴きながら迎える新年も乙なものだなと思うのでありました
船は北ノルウェイ最大の街、北極圏の首都とも呼ばれているTROMSØに向かいます
オーロラ鑑賞ができる街としても有名ですが寄港時間がちょっと早過ぎました





ここまで来るとさすがに雨は雪へと変わり極夜を一層暗くしてみせます
日本からのツアー客でしょうか、大勢の団体さんを見かけてちょっとビックリ
クルーズ中最長の停泊4時間の間には犬ぞり、スノーシュウ散策、クロスカントリースキーなど
エクスカーションもアウト・ドア色濃厚となって多くの乗船客が出かけていきました


世界最北の地ビール醸造所と併設ビア・ホールØlhallen


TROMSØはN069°38,8に位置するもこの夜の外気温は驚くなかれ、マイナス1℃
メキシコ湾流に端を発した暖流の影響というのは想像以上です
とは言うものの最北マックビールが飲みたくなるというわけにはいきませんでした
でも、日曜定休なのに元旦営業してるとはなかなか商魂たくましいと感心です




極北ノルウェイの窓はシンプルながらどこか惹きつけるものがあり
これから建築に入る建物設計の参考にしようと沢山いただいて帰ってきました


光量が対照的な通りでした
一本脇道は入ればこのとおり人影は消えてしまいます




二時間弱街中をぶらぶらやって運動不足をちょっと解消し船へと戻ったわけですが
それにしてもクルーズ開始6日目にしてもあのお方にはまだ一度もお目にかかっていません
温暖化による天候不順の影響は言わずもがな大きく低気圧は極北に居座ったままです
あっという間に翌日はクルーズ最終日、果たして船上から奇跡の瞬間に出会えるのかどうか