散策から戻ってしばらくお名残り惜しいと船内ツアーを妻と行ない
部屋へ戻って夕食までの時間、帰り支度のパッキング開始です
我々の最終目的地KIRKENES港から空港へのバス乗り継ぎをスムーズにするため
予め前夜にトランクを指定場所に出しておくとバス乗り場まで運んでおいてくれます





とは言っても翌朝の下船まで使用する洗面道具や洋服を先出しするわけにはいかず
小さめのもう一方のトランクは撮影機材と一緒に当日手持ちとなってしまいます
乗り継ぎのためオスロにもう一泊することもあってその分もこちらに入れておきます
これが後に起こる騒動(記述済)を回避するラッキー判断となるのでした





最期の晩餐はいつもの指定席にて指定時間にスタートし
これで見納めとなるあの豪快ドイツ人グループも隣のテーブルですでに赤ワイン開栓
運ばれてくる料理を間髪入れず綺麗に平らげていくスピードは世界記録並みで日本人も顔負け
夕食だけはセットメニューなのでやっぱり物足りなさは否めないのでしょうか





フォークの背に起用にライスを乗せて食べる日本人を時々見かけますが
お隣のドイツ人達はナイフを壁にしてフォークの腹(凹部分)に料理を乗せていき
そのフォークを80度位の角度で口元へ運んできてパクリとやります
この繰り返しが実にスピーディーでしかもカタカタと賑やかなのでした





全てのドイツ人の食べ方がこうだというわけではないと一言付け加えさせていただき
クルーズ期間中の食事でたまたま隣り合わせたドイツ人の皆さんがそうだったという
私と妻の興味津々なクルーズ観察日記からの抜粋事項でした
早食いも日独人の共通あるある項目だったんだと妙な関心事にもなりました




オーロラが出現すれば直ちに船内放送で知らせてくれるお約束ですが
このサービスは午後9時までということで、あとは自己管理ということになります
部屋でオーロラ情報を見ながら出現可能時間の午後10時まで待機しながら
カメラのセッティングと防寒対策を滞りなくおこないますが仮眠は不可でした




見切り発車で妻と二人で行き慣れたデッキへ上がりますが人っ子一人見当たりません
皆さん既にギブアップしてしまったのでしょうか、それにしても寂し過ぎます
外気温は-2~-3℃位ですが吹く風が体感温度を下げてしまうので
煙突の周りにあるちょっとしたスペースを基地にして暖を取り続けます




妻がトイレ休憩でその場を離れていた時、違う足音が私の方へ近づいてきます
ノッポと小柄な白人男性たちの加入で一気にメンバーが倍となりました
ノッポさんは英国ロンドンから、小柄さんは独国シュツットガルトからご家族とお越しです
ノッポさんは既にアルコール含有量が高いのか、かなりの饒舌ぶりです
それを小柄さんがフンフンと上手い相槌を入れながら聞き役に徹しています


しばらくその様子を傍観してたところへ妻が戻って来たので改めて自己紹介
空をチラチラ見上げつつノッポさんの武勇伝とやらに付き合うこと小一時間
時計の針は日付変更線をとっくに超えているものの四人の気持ちは、ただ一つでした
少なくとも午前2時ごろまでは


英独コンビが揃って離脱していったのが午前3時
そして最後まで残った私達も数時間後に迫る下船に備え午前4時
ついに離脱を決意するのでした