近くて、そしてもの凄く遠かった星のや 軽井沢へ行ってきました
というよりかは、泊ってきましたと言うべきでしょうか
20年に亘り星野エリアの変遷を目の当たりにしてきた者の集大成だと言えば
それはめちゃくちゃ大袈裟ではありますが、これが最初で最後の体験なのは確かです


2005年の開業後グループのフラッグシップの役割を果たしてきたこのお宿は
温泉タイルと木製番台が懐かしい旧星野温泉跡を含めたアップダウンに富む星野エリアに
その傾斜を存分に生かしレイアウトされた77部屋の客室とスキップ階段のあるメインホールからなる
まさに軽井沢別荘風味テーマパークであると私はあえてそう表現することにします





原則2連泊が標準の一人一泊単価の設定で食事を含めると給付金は一発で吹き飛んでしまいます
それでもここぞとばかりに他府県ナンバーが所狭しとずらり並ぶ駐車場
フロントに今着いたよと連絡すればスタッフが専用車で自車まで迎えに来てくれます
ちなみにこの専用車、もちろん日産で可愛らしいCube、ただ、ガソリン車なのはちょっと残念
もっとも、リーフじゃ初期投資が莫大になってしまうので無理もないかもです


フロントは食事処やラウンジを併設し傾斜を巧みに利用した「集いの館」と称する一大ホールにあり
駐車場からは1㎞程離れており、ここへ一歩踏み入れた時から非日常的時間は始まるという設定です
木と石を上手く組み入れた総吹抜けの建物は圧巻でかなり建築費をかけてるなと想像するのは容易ですが
どうしても基礎にどれくらいの手間とお金がかかったのか、そちらへ興味は惹かれていってしまいます





1~2階建ての建物が池の畔やせせらぎに面して建ち並んでかなり大きめの部屋が配置されています
予約はこの辺りから埋まっていくみたいですが、私は敢えて山々の眺望を選択しました
ベッドスペースとリビングに分かれるジュニアスイートタイプに風呂と大きなデッキがあります
傾斜地の階段は意外に急なのでご老人同伴の場合は階段を避けた1階の部屋をお勧めします
また、特筆すべきはこの星のや 軽井沢にはいっさいTVは設置されていないのです


敷地内にはお気に入りの天然温泉トンボの湯があり、露天風呂とジャズが流れるサウナは最高です
半年以上ご無沙汰していましたが、ここはグッと我慢の子に徹し内風呂で済ませました
メディテイション・バスなる瞑想にふけれる天然温泉やスパもあり各種プログラムが用意されています
また、その他数々のアクティビティもありますので詳しくはウェブでどうぞ





コロナの関係で食事の提供などに一部変更はありますが、とにかく新鮮な野菜がふんだんの食事です
段々畑のような食事処は一度は試していただきたいですが、部屋食も可能なのでリスク軽減できます
また、近隣施設のレストランからも部屋へケータリングしてくれたりと至れり尽くせり
多種多様のコンテンツを同一敷地内に凝縮してゲストを異時空間でもてなす
これぞ軽井沢別荘風味テーマパークと私が呼ぶ所以であります


目的は違えど2泊などはあっという間に過ぎてしまうのできっとまた来たくなってしまうのでしょう
「またのお越しをお待ちしております」と言われ苦し紛れの笑顔で返すのがやっとでしたが
宿泊者以外に使用できる施設はこれからまだまだお世話になっていきます
トンボの湯や村民食堂では別荘の民割引もちゃんと用意されているのでなおさらです





珍しく部屋に忘れ物をしてしまい、お知らせメールが届くまで気が付きませんでした
丁寧に送付の手続きをしていただき過日無事手元へと戻ってきました
後日のアンケートでこの事はしっかりと書いておいてあげようとアクセスしたところ
セキュリティソフトがなぜか行かせてくれなかったのでお礼メールで済ませてしまいました


価値観はもちろん人それぞれ、かなりの出費にはなってしまいますが
Go toキャンペーン利用でそこそこ軽減サポートです
リゾート地のホテルや旅館とは一味違った異次元体験をしてみたいなと
そして何より、軽井沢へどうしても行ってみたい方には
この際、是非とも清水の舞台から飛び降りていただくことにしましょう