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ザ・ペニンシュラ香港と風水 [宿の抽斗]

言わずと知れた香港を代表する名門ホテル。
バブル絶頂期にはバブリーな日本人カップルでごった返し、ロビーでのアフタヌーンティーには連日
長蛇の列(現在でも季節と曜日によっては待つことも)ができ、一階のショッピングアーケードは
各有名ブランドのショッピングバッグを両手で持ち歩く日本人観光客で大賑わいだったのは一昔前。

         The Peninsula HK.jpg
         
イルミネーションで飾られたメインエントランス-香港が一番光り輝く時

現在の姿になったのは1997年中国への返還の少し前、1994年頃だったと記憶しています。
旧啓徳空港(カイタック)閉鎖に伴うビルの高さ制限の緩和によるものだそうです。
そう言えば、カイタック空港着陸の際のスリリングな体験が懐かしく思われます。
バブル崩壊後も暫くは日本人観光客数もそう落ち込むことは無かったのですが、さすが近年になると
その数が優に中国人観光客と入れ替わってしまった様です。

最新のニュースではそのペニンシュラが、施設内に於いて今後フカヒレの提供を止めると言うのが
ありました。世界的なサメの乱獲に対するワーニング・アクションです。
フカヒレと言えば、アワビと同様に高級品が宮城県などから香港・中国本土へ輸出されていましたが
震災の影響で輸出量は激減したはずでしょうが、復興と共にこのペニンシュラのコミットメントに対する
今後の日本のスタンスに注目したいものです。
いずれにせよ、フカヒレは増々高級食材化して行くのは間違いないでしょう。

ところで、ザ・ペニンシュラ香港と言えば思い浮かぶのがあのロールスロイスです。
ペニンシュラカラーの濃いグリーンにペイントされた最高級車。香港は対人口比でロールスロイスの
保有率が世界一だったんですが、現在はどうなんでしょうか?
街で見かけるロールスロイスどころか、他の高級車もめっきり減ってしまったような気がします。

というのも、一昔前には高級ショーファーカーで颯爽と高級ブティックやレストラン前に乗り付ける
香港マダムの姿も近年、あまり見かけなくなってしまったからです。恐らくリーマンショック以降特に
激減してしまったのでしょう。あのスノビッシュな立ち居振る舞いがセレブの香りをプンプンさせて
いましたね。

 The Peninsula Lobby.jpg
  ニューイヤーズ・イブの晩餐会を待つザ・ロビー

さて、この話にどれほどの信憑性があるかと問われると首を垂れるしかないので、小話程度に読んで
いただければと思います。
とにかく噂話やゴシップが大の好物である香港人の友人が出所の『香港都市伝説集』です。

香港と言えば風水、と言うくらい私のまわりにはその話題がひしめいていました。特に二人の
風水師を友にもっていましたので、風水にまつわる沢山の話が聞けてそれはそれは興味深いものが
ありました。最近あまり日本では騒がれなくなったようですが......。

香港スペースミュージアムという半円形のプラネタリュウムを擁した施設が、ザ・ペニンシュラ香港の
目の前に、サルツベリー通りを挟んだ海側に鎮座しているのをご存知の方も多いでしょう。
この施設が出来た当時に人々は、この半円形がどうも『木魚』に形が似ていることから、ホテルも
えらいもんが前に出来たな、と同情を込めた噂話で盛り上がったらしいのです(香港人らしい!)。

確かに眼前に障害物が出来てしまったので、大切なハーバービューが上層階のみに限られて
ホテルの部屋の価値も幾分かは落ちてしまったのではないかと思われますが、果たしてこの木魚
さんがどのような影響をホテルに与えたかは、後日談を聞き逃してしまったので定かではないですが
本館の後ろにタワーを新築したのには、ハーバービューの再獲得と合わせて、何やら訳でもある
のかも知れませんね。

もう一つおまけに付け加えますと、これも結構有名になった様でしたが、セントラルにある
香港上海銀行ビルの話です。
セントラル地区と言えば香港の、と言うよりも世界の金融センターと言っても過言ではない超高層
ビル群がある地域です。これらのビルが建設される度に『香港風水戦争』なるものが勃発していた
ようです。施主としては当然ながら、完璧な風水で彩られたビルを持ちたいと言う願望があるわけ
ですから、それが個々に隣接してくれば、こっちにはベストな形があっちには最悪だ、なんて事が
しょっちゅう起こるのも無理はないと思います。

ビルの名前は忘れましたが、この香港上海銀行ビルにまさしく風水学上、剣の矛先を向けるような
新しいビルがその全容を現した時、香港上海銀行ビルの施主はそれは頭にきたそうです。
そこで対策として打って出たのが、この新しいビル目がけて屋上に設置された『大砲』に見立てた
窓拭き用ゴンドラだそうです。そう言えば遠くから見ると、そう見えなくもありませんね。
大砲で剣の刃を打ち負かすとは凄い発想です。

私もこの友人たちの影響で少なからず風水に興味をもち、家を建てる時の参考になんかしたり
しました。その効果の結論を出すにはもう少々時間が必要ですが、風水に満ち溢れた香港へ行くと
不思議と元気になったような気分になるのは自分だけでしょうか?
香港へ行けない時は横浜中華街で間に合わすことにし
ています。

 


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