あの大手術からもう一年が過ぎました
普通に迎える二年ぶりのGWです
去年の手帳には入院生活の様子が事細かに記してあります
4月30日未明に切開した気管壁から大出血し、部屋で日にちまたぎの小手術もやりました
メーデーだから血が騒いだのか、否、立場が逆だからそれはないかな


日勤、準夜勤、夜勤、担当してくれた看護師さんの名前も極力分かる範囲で書き残しています
無理を承知で頼み込みICUを抜け出し一般病棟へ戻っていた私
GW期間中はただでさえ看護師さんの手が不足気味なのに、申し訳ないの一言に尽きます
その時交わした会話の一部がまだ頭の片隅に残っていて懐かしい
久し振りでナースステーションを訪ねてみようかな、コロナも5類になることだし





あのお方が寛解宣言されたのだったら、私はもう既にそうなんでしょう
油断とかそういうのじゃなくこのまま今の生活を続けていく、それだけなんですよね
家の掃除と会社の神棚のお陰で90度しか上がらないと言われた左腕が、175度まで上がります
左脚拇趾と第二趾の巻き込みと左顔面や舌の麻痺に改善は見れず、どうやらこのままお付き合いです
たかがまだ一年、この先奇跡の扉が開くかもしれないなと、手のひらの上の鍵を時々探す自分です


言葉と匂いを失い看護師さんたちの訪問も激減して、たいそう退屈な思いをした昨年のGW
今年は町内の喧騒を避けつつ山荘で妻と二人のんびりやろうと決めています
行動しないといけない場合は陽がどっぷり暮れてからにしようと打ち合わせ済みです
それでも一度くらいは外食したいよねという事で、いつもの居酒屋さんにねじ込んでもらいました
木々が芽吹くとガラリと風景が変化する軽井沢、これもボケーとやる時の強い味方となります


あれから一年、今度はどんな一年にしょうか
思いを巡らせるにはたっぷりな時間と抜群の環境です
朝から庭いじりをしてらた散歩のワンちゃんたちがジャレついてきたり
日本野鳥の会?の皆さんが双眼鏡片手にうちの前でなにやら覗き込んでいたり
そんな牧歌的朝でGW初日はスタートしました