自由に野山を駆け巡る野良犬のボス犬ではあるが(ワイルドだろぅ?)、一端
鎖に繋がれると、ねずみに鼻っぱしをかじられても気付きもしない腑抜けと化す
(まったくドツボだぜぇ!)。

以前家内が見つけてきたコンピューター四柱推命占いで、私のパートの出だし
キャッチ文です。このあと色んな運勢について語られて行くのですが、占い事
ハッキリ言って嫌いじゃあないです。

ず~ぅっと以前に香港に居る友人の風水師の話をしたことがあるのですが、
彼は私たち夫婦の一生を占い、中国語で書き記してくれてます。健康や商売、
それに身の回りの災い事の警告には特に注意をはらっています。良い事よりも
悪い事を事前に知っておくという感覚で、占い事には耳を傾けるようにしてます。

私とこの占い事との係わりには、実は長い歴史があるのでした。
女系の最後に根性で生まれてきた私を祖母は片時も離さず、何処へ行くにも
背におぶって連れ歩いたそうです。当時としてはかなりデカイ3,660グラム
で生を受け、祖母の顔の隣にもう一つ、同じサイズの顔を覗かせていました。

そんなある日、祖母は私をおぶって近所の年寄り仲間と一緒に、生駒山中に
ある石切神社という、地元では有名な処へと出掛けて行きました。お参りを
すべく仲間と参道を歩いている時でした。突然仙人のような様相をしたお爺さん
が祖母に近づいて来てこう言ったそうです。

『この子は将来きっと大物になるから、大事に育てなさい。だが、
 もうひとつ、女難の相が出ておるから気を付けなさい...。』

わっ、思いっきり持ち上げといてスト~ンと真っ逆さまに落とす、なんと恐ろしい
爺ちゃま。これからまだまだ人相が変わっていく赤子だと言うのに、なんで
そんな事が分るん?

先程も言いました良いことよりも悪い事を信じて止まない性質は、この時既に
形成されていたんでしょうか。大物になる事などすっかり忘れてそれ以来、
『女難の相』という呪文だけが私の脳裏に焼き付いたせいで、小学校で味わう
であろうはずの『初恋』やら、中学・高校と彼女の一人や二人居ても何の
不思議も無い大切で多感な年頃を、全ての女子は我が身に災いをもたらすと
一切寄せ付けづ、ひたすらラグビー一本に打ち込んだ悲劇のアンチャン。

tommy88さんに自慢出来るほどの武勇伝らしきものは、故に18歳まで存在
すらせず、強いて言うならば、ステディが居なかった分、大阪では思いっきり
中途半端なモテキを味わうのでした。然るに毎年2月14日に我が部屋は
ジャニーズ事務所と化し、その戦利品を眺めて大そうはしゃいでたのは
他でもない、我が姉貴達であったのでした。

さて、その『女難の相』を引っ提げてアメリカへと渡った訳ですが、占い事で
言うところの『方位転換』、すなわち別の場所に連続して2週間以上滞在
すると、その人の運勢が全く変わってしまうという謂れに、ほのかな期待を
寄せるところとなったのでした。

果たしてその後の運命や如何に?
南東は吉方位だったのか?