はっは、お尻なんて初めから割れてるじゃあないか。とは一昔前の突っ込み。
最後にこのフレーズを耳にしたのはいったいいつだったかな?

   社っ長ょぉ~、得意先の〇〇さん、うちの△△がケツをったって、すごい剣幕です~!

そんな私の耳へ久し振りで飛び込んできたので、一瞬、そのフレーズの意味を探すのに
戸惑ってしまいました。

   △△がなんで〇〇さんに切れなきゃあアカんのだョ??

って、それはケツをるだったわ...。 う・う・うぁ、ややこしいなぁ、もう。

と言う事で、正しい解釈はうちの△△が、〇〇さんから請けた仕事を途中で投げ出す
格好になってしまったと、かなりのお叱りを受け、おまけに取引停止まで示唆されて
いると...。

内容は尋常ではないのですが、担当責任者がとりあえず取り繕ってまだ土俵の上には
乗っかっているようです。ただ、今回の仕事は不安になった〇〇さんが競合他社へ振替
たので、やむなくお流れとなってしまいました。逃がした魚はデカイぞ、△△!

追っかけ担当責任者からの電話で、△△を明朝本社へ呼び出したので御前会議を
開きたいとの提案、というか事後報告。事の経緯をきちんと把握して、再発防止は絶対
必要なこと。二つ返事でOKしました。

夜9時ごろソネブロをイジッテいるところでした。今度は当の△△から携帯に電話が入ります。
会う前にゴメンナサイをするつもりかと耳をダンボにしたところ、何やら聞き慣れた音がまず
耳に入って来ました。

     ピーポ~、ピーポ~、ピーポ~ ・・・・・・・・・

これ、サイレンやないか!?、って、君、いまどこから電話しとるんだ??

すっ、すみません、さっき帰宅途中車が追突されまして、いま救急車の中ですぅっ。

とにかく落ち着いてからもう一度かけて来い。わかった?

どうやら私の携帯が一番つながり易いようで、会社の中で私が一番乗り!?それも変!?
電波が途切れ途切れで、結局詳しい事は分らず仕舞いでした。

就寝時間も過ぎた頃、再び携帯が鳴り△△とまともに話が出来るようになりました。
要するに帰宅途中信号待ちしていたら、後ろから若い女性の車に追突されたと言う事です。
初めての体験だったので頭の中が真っ白になってしまって、先程はきちんと説明できなかった
らしく、検査の結果頭も骨も大丈夫のようですが、むち打ちがかなり酷いようです。

  あ~あ、ケツ、割ったって散々叱られてケツ、いや失礼、オカマ掘られるなんて君、
  ホント、ついて無いヤツだね~~。

とは、さすがの私も本人にはそう言えず、グッと言葉をその場で飲み込みました。
まあ本人大事に至らず良かったのですが...。

飲み直すにはち~と遅すぎましたので、大人しくベッドへ入り、来る週末のジムで如何に
して重力に逆らえず近年垂れ下がり気味のこの割れたケツを、再び張りのある
様なケツに戻すものか、そんな作戦でも立てるかと目を瞑ったら、知らない間に爆睡した
みたいです。

そう言えば中・高の部活で、中抜けて退部して行く者を、『ケツ割り』と呼んでいた記憶が
甦りました。ただし、大阪国だけの話かもしれませんがね。