新しいシニア層マーケット―定年を迎えようとしている団塊の世代―をそう呼ぶのだ
そうです。何でも脚本家の小山薫堂氏が提唱しているとか。記事を拾っていくと、あの
イオングループがこのグランド・ジェネレーション対応のスーパーマーケットを千葉に
初出店しました。


2007年以降団塊の世代が定年退職し始めた時、内需拡大かと期待されたにも拘らず
その後発生したリーマンショックやギリシャショックのあおりで、消費は盛り上がる事無く
大きな期待外れに終わりました。それに、期待していた割にはその消費を喚起させる
為の手立てにもさほど目立ったものはなく、残念な結果となりました。

その団塊の世代が65歳に到達し始めた今年2012年、今度は様々な試みと共に再び
このシニア層を再考察して新たなネーミングが誕生したという訳です。特にこの65歳と
いう数字には『完全年金受給開始』という大事なファクターが伴い、今度こそチャンスを
逃すまいと、各社挙って熱い視線を投げかけているようです。

がむしゃらに働いた代償に払った個人的な犠牲を、この定年や年金受給開始を機に
取り戻さんばかりと、個々のこだわりを再発掘して新たな消費へと結びつけて行く、
これがどうやらグランド・ジェネレーションをターゲットにした、各社の戦略となっている
ようです。

頭文字をとるとG・G(じーじー)、B・Bは無いのかと当ててみましたが、思いつかず断念。
そのG・Gが支える孫までの三世代消費は果たしてこれから本格化していくのでしょうか?

TVを見ている限り、これと言って特筆するようなG・GをターゲットとするCMがあまり見当たら
ない気がします。強いて言えば古谷一行さんが出てるキャリヤー・スーツケースのCMくらい
でしょうか!? ただ、夕方のニュース番組でG・G特集は何度かやってたみたいですね。

さて、このグランド・ジェネレーションのbuying power の波にうまく乗っかって、日中韓
領土問題でますます元気のなくなって来た日本経済の立て直しに向かって欲しいものです。
そのためにはまず、G・Gの購買意欲を本格的に掻き立てるような動機付けを各社が注力
する必要があります。

そこで、ここはやはり往年の手法へ回帰して言葉・映像・音楽でG・G層の心の琴線に
触れるようなCMでアプローチしてもらいたいですね。後は同じ時代を過ごしてきた者同士、
互いに共鳴し合って鳴り響かせてくれることでしょう。

デジタルの時代にあえてアナログで心に訴えかけるようなテーマ広告。エコと並び証される
切り口でG・Gのハートを射止めてもらい、低迷するこの日本経済を立て直して欲しいものです。
『しびれるコピーと映像と音楽』でG・Gの青春グラフィティーをプレイバックさせて欲しい。