ローマ法王ベネディクト16世が高齢を理由に、この2月28日で退位するというニュースが
一昨日世界を駆け巡りました。終身制であるため生前退位は、実に600年振りということらしい
です。もっとも85歳ともなるともう立派なお爺ちゃんです。健康的にも不安があったんでしょうね。

ローマ法王の選出選挙と言えば映画にも登場したあの有名なコンクラーベ、ラテン語で
「鍵がかかった」という意味だそうです。バチカンのシスティーナ礼拝堂で2005年まで実際に
鍵がかけられ、まさしく缶詰め状態での選出選挙を繰り返す、修行にも勝るとも劣らない過酷な
行事だったそうな。外部との接触を一切断たれているため、選挙結果はあの暖炉の煙突から
立ちのぼる煙の色で判断するというものでしたね。

3分の2以上の得票率を獲得すまで選出されない教皇は、もはや思惑アリアリの枢機卿たちの
ガチンコ根競べでもあるのですね。果たしてすんなりと『白の煙』は煙突から立ちのぼるので
しょうか?因み決まらない場合は黒の煙を出すのでしたね。

さて一方こちら極東では、世界の爪はじき者国家北朝鮮がまたしてもやらかしてくれました。
世界の忠告を無視してとうとう核実験を強行してしまいました。2月16日までにやらかすのでは
とは大方の予想ではありましたが、今回はあの中国ですら「止めときなはれやっ」と、忠告して
いたにもかかわらずの蛮行で、今後国連での各国の動きが注目されるところです。

もし、北朝鮮が今回の実験によって小型の核弾頭開発に目途を付けたのなら、前回の長距離
弾道ロケット発射実験と相まって、いよいよアメリカへの威嚇も本気度が加速して行きます。
持たせてはいけない物をついに持たせてしまった、これで世界のパワーバランスがまた変化する
事とは間違いないです。

しかし、持ってしまったものはもはやどうすることも出来ません。拉致問題解決がまた遠のいて
しまったと、家族の方々が嘆いてらっしゃいましたが、スイスで教育を受けた若干30前の若造君
の単なる暴走ではなく、背後で糸を引く多くのネジが外れた大人たちを相手に、我が国はそれこそ
根気よく根気よく、コンクラベ。キレたら負けよ、ウントコドッコイショ(昭和の大阪風)。

三本の矢を掲げ今回は本気で邁進する安倍さんの背後から、真っ赤な2本の矢が飛んで来て
本当にガチンコ勝負の連続です(若干短くなったて威力減な三本目はまだありますが...)。
退路が断たれた今、果たして上るのは白旗か、それともドス黒いPM2.5をも蹴散らす勝どきの
白い狼煙か?

いずれにせよ、ここは丸くな~れ、丸くなれ、根競べ、根比~べ。