月に何十冊も読むほどの読書家でもなく、また、読まずにいられないほど活字中毒でないに
せよ、かため買いしてかため読む癖がある私です。

家でゆっくり椅子に座って派ではなく、もっぱら通勤、それも行きだけの限られた時間で読書は
行なわれます。駅までのバス中で20分と電車の中の15分だけ。押せ押せ状態になりそうな
時は早めに切り上げるので、実質は一回30分程度でしかありません。

しかし、習慣というのは恐ろしいもので、この間の休みの日散髪に行った時、家内に帰りがけ
車で拾ってもらうため床屋さんで待っている間、空いたソファがあるにもかかわらず、立った
まま雑誌のページをペラペラとやっている自分に店主が笑い出すまで気づかなかったくらい、
『立ち読み』にはかなり気合が入っています。

ところでこの立ち読み、電車の中だけの事ですが吊革につかまらないでやっていると、揺れを
吸収するかの如く両足・裏が鋭く反応していることに気が付きました。暫く読むのを止めて特に
足裏の動きに神経を集中したところ、拇指球と小指球を動かしながら時としてかかとも上手に
使いまわして、身体がバランスを保とうとしていることに気付きました。

   おおっ、これぞまさしく究極のスキー・レッスンだ!

スクールに入る度、ゼロ点に乗れ、ニュートラルになれと、喧しくも叩き込まれて来た経験が
こんな所で役に立つとは思いも寄りませんでした。両手でハードカバーを持ちながら、そして
振り子のように揺られながらの読書もまた乙なものですよ。

今年はすべ...、いや、滑走するぞと意気込んでは見たものの、年が明けると一気に時間は
過ぎて行き、手帳を見るとどうやらあと一回くらいしかチャンスは残っていないみたいです。
チビが軽井沢へ行きたいと言ってるので、どうやらこの二回目がもう最終回となりそうです。
そんな私にお構いも無く、来る日も来る日も親切にそして懇切ご丁寧なメルマガ・スノーレポート
を送ってきてくれる、カリフォルニアはレイク・タホ南岸にありますheavenly Valley のPVでも
一緒にご覧下さい。

 


こういうのを見てしまうと、渋滞に巻き込まれながらようやく着いた週末のゲレンデは人、人、人、
ってな具合の狭くて規制の多い日本のスキー場への足は、どうしても遠のいてしまいます。山椒は
小粒でピリリと...も有りなんでしょうけど、ここは一発ハバネロの方が強烈なインパクトを生んで
くれますよね。

そのハバネロ現象を目指して引き続き、日夜電車内での読書習慣トレーニングに励むことにします。
すでに手持ちの新書がなくなりましたので、ボチボチ仕入れに参らねば。ジャンル無を自負しており
ますので、何かお勧めの書がありましたならば、御教授お願い申し上げます。